#その他文学
さてわたくしはかうしてあくまで文學人間なのだ。 文學人間と一般人との違ひとは、所謂「現實」をフィクションとして見詰められるかどうかと云ふ違ひにこそあらう。 其のフィクショナルな現實と対峙しつつわたくしは此の半世紀余りを過ごして来た。 わたくし…
ーこれからの時代、私たちはどう生きればよいか。小説家の五木寛之さんは「根無し草のように、孤独であれ」と語る。そして「孤独死は悪いことじゃない」と説く。 僕は今「そんなこと言ってるより、大人たちが"俺たちはどう生きるか"を考えるほうが大事では」…
ー時代が“大河の一滴”に重なってきたという実感があります。時代の変化の流れのなかで、深いふちもあるし、浅瀬もあります。最後は大河の一滴として、海に向かって動いていくという、この時代を精一杯生きるしかないというのが僕の考えです。ー 昨今の文明の…
ー新型コロナウイルスで先行きが見通せない今、再び注目されている本があります。22年前に出版された五木寛之さんの“大河の一滴”です。五木さんの代表作ですよね。当時日本は金融危機で、銀行や大企業がどんどん破綻して、先行きの見えない不安の真只中でし…
さて其のコスモポリタン的な世界観ー価値観ーを追求していったのがかの宮澤 賢治である。 廿台の終わりから四十歳位まで、わたくしは宮澤 賢治につき全集ー新修全集ーを丹念に読み込み解読を行って居た。 だが所謂有名な作品を具に読み込んで居た訳では無ひ…
塾の先生が芥川賞を受賞なされたそうで、其れは其れはどうもオメデトウ御座います。 然し今や芸人が芥川賞を受賞する位なのでーあくまで個人的には又吉氏が好きですがー、塾の先生が受賞されても其れは至極当たり前のことである。 わたくしは難しい小説を書…
外国人が日本に来て感じる「美徳と違和感」 日本人は或は病気なのじゃないかとわたくしなどは思って仕舞いますね。 第一日本人は世間体のようなものを気にし過ぎる。 其れに日本の社会はもう昔から全体主義なのですから、善悪だの良否だのという基準を抜きに…
理研の笹井氏は大変優秀な研究者で再生医療にお ける日本最高の研究者の一人であったとされて居る。 其の優秀な自然科学者の一人が何故死を選ばなければならなかったのだろうか。 思うに死を選ぶということは、其れは内面の否定であり同時に外面の否定でも…
宗教というものは其のように規定なのであるから、人間存在にとって其れは本質的に必要なものだ。 なぜなら人間存在というものはそのままでは根の方が馬鹿ばかりなので望むこと、やりたいと思って居ることがすべからく低級である。 もっとも現代人はそう思っ…
Wikipedia-七つの大罪 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%83%E3%81%A4%E3%81%AE%E5%A4%A7%E7%BD%AA 所謂キリスト教で云うところの罪という概念につき屡考察を進めて来て居るここ数年来の私である。 私がキリスト教に興味があるのだとすれば、まさに此の…
名古屋市博物館 特別展 福岡市博物館所蔵 幽霊妖怪画大全集 http://yurei-yokai-nagoya.com/ 名古屋市博物館 特別展 福岡市博物館所蔵 幽霊妖怪画大全集ー展覧会概要 http://yurei-yokai-nagoya.com/outline/ さて本日私はこのような催しを観て参りました。 …
コラム 暴走老人の決意 http://sensenfukoku.net/column/2.php 『この国のかく醜くもなりぬれば、捧げし命ただ惜しまるる』 上記サイトより引用 確かに、私にとってもかってこの歌ほど心苦しく感じられたものはなかった。 一体何の為に、かっての日本人は必…
石原慎太郎 地球は滅びるだろう (産経新聞エッセイ[日本よ]より) http://www.asyura2.com/11/senkyo124/msg/717.html 『世界中の氷は溶け続け、NASAのハンセン教授の予測通り北極海の 氷も後十年わずかで消滅するだろう。』 『そして、今まで何度と…
詩集 ギタンジャリ(GITANJALI) ラビンドラナート・タゴール(Rabindranath Tagore) 訳:高良とみ http://linden.main.jp/tagore/gitanjali.html 90 死が お前の扉を 叩く時 お前は 何をささげるのか? おお 私はそのお客の前に わたしの生命をみたした器…
タゴールは私が青年期に愛読して居た詩人の一人である。 他に特に好きだったのはリルケの詩だったが、それでも今思い返せば一時期はタゴールばかり読んで居たこともあったのだった。 タゴールは詩聖とされている、かってアジア人初でのノーベル文学賞をとっ…
病の起源 第1集 がん ~人類進化が生んだ病~ http://www.nhk.or.jp/special/detail/2013/0519/ 今夜上記の番組をTVの方で視聴したのだったが、これは非常に為になる内容のものであった。 大変勉強になり、大変面白かった。 科学がここまでがんのメカニズム…
あの漱石は神経症だったことと思われるが、我も多分その神経症なのだろう。 だが私は自分が病気ではないと思っているのでそんなものは無論病気のうちには入らないのである。 病気なのはむしろ現代文明の方なのであって、そちらの方の自己診断を是非やって頂…
この現象世界は実際観念化していこうとすれば幾らでもそうしていくことは可能な世界ではありますが、勿論そうしていくことには一種のリスキーな部分がありそうそう誰もがそうした試みの方に向いて居るだろうとは言えないのであります。 宗教や哲学、藝術の…
Wikipedia-秘教 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%98%E6%95%99 仏教でいう「顕教的」なものの対義語が密教つまりは秘密仏教のことである。 密教には自ずと秘儀性や神秘性が挟まれて来て居て初期仏教の教えとはまるで別物のようになっていったという経緯…
覚醒剤所持の校長、専門は音楽…校歌作曲も http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140510-00050031-yom-soci 3Dプリンタで拳銃密造-大学職員を神奈川県警が逮捕 最近所謂お堅い職業に就いて居る方々が、其れもまさかと思われるような肩書きの方々が法を犯し…
理想といっても理想なんてものは普通の人間には其れを垣間見ることすら難しいものだ。 理想どころか現実には理想とは正反対の方向へ向かって歩んでいっていることがほとんどだ。 そんな中でも今ある幸せを、今ここにある何がしかの幸福感を愛おしく抱き、そ…
Wikipedia-中島義道 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%B3%B6%E7%BE%A9%E9%81%93 私が今読んでみたいと思って居るのは哲学者の中島 義道氏の著作物である。 この方は謂わば型破りな哲学者で、まさに型破りな青年期を過ごされ、その後は哲学者、作…
其の規定されるということは、限定されし存在である生命にとっては大事なこととなるのである。 先にも述べさせて頂いたように、我々は限定されたものであるからこそ此の世に彷徨い出て来て居るのである。 其の逆に限定されないものは純粋な思念、精神性の極…
宗教というものは結局人間の精神にとっての節度ということを教えるものなのである。 対する肉体の節度ということは、其れは余り奔放に肉体に関する諸の欲望を解放して仕舞うと病気になったりするということに自然となって仕舞うのであるから、実は元々歯止め…