目覚めよ!

文明批判と美と心の探求と

2015-01-01から1年間の記事一覧

愛の普遍化の行方

ちなみに高校生の頃わたくしはMary Christmas!と教科書の裏に書き綴りが違うと其れを発見した英語の教師に怒られたことがありました。 カトリック 南山教会の紹介 https://www.youtube.com/watch?v=YBAw6EwsQlE さてこちらは今夜わたくしが立ち寄る予定ーあ…

「映像の世紀」より思うこと

人間とは何かということを問うていくこととは、人間の精神そのものを問うていくことにほかならない。 人間はこの長きに亘る歴史過程の中でひたすらに自己矛盾的領域を拡大させて来た。 また其れを爆発的に行ったのが近代以降の人間の歴史であると考えられる…

現在とは矛盾そのものだが

重要なことはこの矛盾に満ちた現在そのものには矛盾は生じて居ないということなのである。 そうだ、現在とは矛盾なのである。 現在とは矛盾そのものだ。 という事は矛盾ではない現在というものはあり得ず、たとえば現在に対置される永遠、と云った概念には矛…

暴力の観念的規定

近代とは欲望の追求という幻想をより忠実にそして徹底的に履行していくという試みであった訳です。 其の欲望の追求とは然し一種自己矛盾的な行為でもあった訳だ。 何故なら欲望の追求ということ自体が真の意味での欲望の成就には繋がらないからなのでありま…

四百年は持たない思想

人間存在とは其の様に自己矛盾性を最大に生きるであろう存在です。 よって人間の活動とは其れが物質レヴェルのものであれ、また精神レヴェルのものであれすべからく自己矛盾化されていくのです。 良い悪いで云えば悪い、明らかに悪い、これが人間存在の持つ…

団子より花だ

3.宗教に親しみ其処から学ぶ 人間の精神活動は概ねより低いところで成就しようとする性質を持って居ます。 其れは謂わば、花より団子、難しいことよりも目の前の現実が大事、観念的、理念的な制限よりも現実的な快適を求めて仕舞うということです。 然し本…

自然と人間

さて自然とは云っても何が自然で何が自然ではないかということを考えると実はかなりに難しいことです。 実際自然という概念を何に対して置くかということで其の意味する範囲が大きく異なったりもするものです。 Wikipedia-自然 https://ja.wikipedia.org/wik…

我々は原始人である

たとえば 自然は良いものであるという 考えは誤りで 自然は良いものではあり得ず かつ自然は悪いものでもあり得ない という考えこそがより望ましい われわれの中で 自然はどこまでも叫ぶが われわれの中で 自然はどこまでも排除されていく われわれ人間はそ…

精神の保守と革新

私は究極の保守主義者なので同時にまた究極の革新派でもあり得る。 究極の革新とは出来れば此の世から永久に離脱したいー無論のこと仏教の教えに基づきーという旨であるが究極の保守とは逆に現在が永遠であっても構わないと考えて居る点にこそある。 さて一…

霊肉二元論につき考える

さて霊と物質の対立という根源的命題は遥かギリシア世界より人間に突き付けられて来しものである。 そしてかっての宗教や哲学ではこの物質の次元での追求乃至は放逸がむしろ戒められて来た経緯があった。 近代以降、特に現代にとって問題なのはそうした戒め…

トマス・モアの「ユートピア」思想

Wikipedia-トマス・モア https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%82%A2 このトマス・モアという人のことですがかっては官僚の最高位である大法官まで出世しておきながら宗教上の立場から国法に反対し結局はあのロ…

聖母像と聖観世音菩薩像を比較しつつ鑑賞する

理想社会に就いて考える

Wikipedia-ユートピア https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%94%E3%82%A2 さて理想郷とは何であろうかと私は屡考えます。 と云うのも、地球の破壊に対しては一種の確信犯であろう現代の文明世界が一面では其の理想郷でないとは…

理想論的な限定的社会

近代以降の文明世界を築き上げて来た知識人の方々にはむしろ一番大きな責任があります。 社会をこんなにして来て仕舞い、かつ地球をこんなにして来て仕舞った責任があります。 然し其の知識人層にしても、これだけ肥大化かつ虚構化した文明世界を俯瞰視する…

たまには動植物ともお友達になりましょう

ズバリ人を大事にしない組織は早晩滅びます。 人を大事にしない社会はそのうちに立ち行かなくなります。 人を大事にしない国家はやがて死に絶えます。 人を大事にしない文明はやがては全的に滅亡します。 今や価値をすべからく数的に還元せしめる合理主義の…

規定無き生命はやがて悪魔ともなろう

現代文明の抱えるリスク 0.無思考、無思想化ー人類の白痴化を齎す 1.自我と欲望に基づく生ー世界ーの推進による諸のリスク 2.自己矛盾性の拡大ーより幸せから遠のくことー 3.価値の非本質化 4.自己破壊への合理的突進 0.唯物論、物質主義に傾きし…

文明の二元論の超克に就いて-Ⅰ

私の場合キリスト教は究極的には一元化をはかるものだと見て居りまして、つまるところ其れは単なる肉体と魂、善と悪の二元的構造の中のものではないと考えて居ます。 然し一応は其れを分けて考えるという意味では確かに二元論的ではあります。 そして西欧近…

赤信号、みんなで渡ると余計に恐い

現代に於ける問題や悩みは基本的に存在して居ない。 として考えておくのがむしろ正しいことかとも思う。 確かに問題は山積みであるし人間の悩み苦しみもむしろ増して来て居るかのようだ。 然し現代は其れ等に対する思考をあえて放棄して来たのである。 従っ…

善悪の彼岸

あのニーチェはかって善悪の彼岸という概念を提唱しキリスト教における善神勝利の一元論に即した善悪の二元論を批判したものとされて居る。 実際この世には善があれば悪がある。 善と悪とは表裏一体で存在する存在の癖としての何かである。 だから人間を善の…

悪の凡庸さーグローバル全体主義に就いて考える-Ⅱ

視点・論点 「ハンナ・アーレントと"悪の凡庸さ"」 http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/400/191681.html ハンナ・アーレントは私が尊敬してやまない女性哲学者である。 ここにもあるように彼女は悪の意味を根源にまで遡って考えたのだろうと思う。 其の悪と…

グローバル全体主義に就いて考える-Ⅰ

幸か不幸か私は、色々と考えを巡らせることが出来る。 然しだからこそ苦しい。 其の苦しさは、一般的な意味での苦しさとは多分違う。 私は考えることが苦にはならないのだし、むしろそうして居ることの方が性には合って居る。 だから机上にお気に入りの文房…

究極の肯定とは何か-Ⅱ

究極の肯定とは単なる生の肯定ではなくむしろ生の否定から生ずることだろうある種回りくどい道ゆきでのことです。 単純に生きることが好きだ、仕事が好きだ、女房子供が好きだ、 レジャーが好きだ、などというのは実は生そのものの肯定ではないのです。 兎に…

究極の肯定とは何か-Ⅰ

釈尊の説かれた仏法というものは、其れは謂わば世界に対する究極の否定であり同時に世界に対する究極の肯定でもあり得る訳です。 生老病死の苦を乗り越える為には其のいずれの要素に対しても拘泥して居てはいけない。 ゆえに一度はそれぞれに対して全部否定…

想定外の体験こそが知恵に繋がるのではなかろうか

さてまさにとんぼ返りで山から戻って参りましたが今回山では物凄い雷雨に遭遇しまさに這う這うの体で逃げ帰るという珍しい体験をしつつ戻って参りました。 鳳来寺山自然科学博物館で買いそびれて居た館報を求めましたが、其の折に其の博物館の前を流れる川で…

グローバル化されし全体主義の時代

Wikipedia-吉本隆明 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E6%9C%AC%E9%9A%86%E6%98%8E また2002年の『超戦争論』においては、先のことは分からないとしながらも、「21世紀の半ばくらいには、(・・・)「資本主義はこの先どうするんだ?」という(・・・…

文學や藝術の力は矢張り偉大だった。

実在または実体というものは、実は言葉による規定そのものを超越して仕舞って居る為概念では捉えようがない、つまり本質的には捉えようのないものなのではありましょうが、其れでも人間存在の性からすれば、実在そのものを捉えられないまでも其の属性位まで…

我々の未来が危ない!だからこそ山へ逃げます。

さて、今ここで取り上げる問題は、 重症化する子どもの便秘 http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2015/07/0731.html とのことである。 実際このゆとりの無い現代社会に於いては様々な歪が発生して来ることだろう。 かっては其れが自然を痛めつける公害であ…

実体とは仏または神のことである

ところで其の実体とは何でしょうか。 もしもこの世のすべてが自立性の無い非実体であり非実在であるならば、まさに此の世ではない実体であり実在であるところの世界へ行った方が良いような気も致しますがそこのところはどうなんでしょうか。 まあ其れもひと…

この世は夢かうつつか幻か

まださめぬ 此世の夢に夢を見て いやはかななる 身のゆくへかな これはかの沢庵禅師の辞世の句だそうですが、何と申しますか何とも寂しげなものに感じられます。 が、ただ寂しいのではなく愚かさの生ずるエロスのようなものが其処に謳い込まれていないとも限…

目覚めよ!での恐怖の課題図書六冊

さて今や米中の相互依存関係が築かれつつあるように思われますが其れは一種イデオロギーを超えた同盟関係であるようにも見える。 が、良く良く見るに其れは近代全体主義というもっともっと大きなイデオロギーに貫かれし相互依存関係であるに過ぎない。 経済…