目覚めよ!

文明批判と美と心の探求と

2018-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ショーペンハウアーと共に考えるー四ー

元来ほんたうの意味での悲観主義こそが楽観に通じ、逆に表面的な楽観主義は真の意味での悲観を招き易い。 ゆえに悲観的な見方もまた必要不可欠であらう筈ですが近代以降はあへて其の非観を遮断することでまさに魔法のやうな文明を築き上げて来た。 では悲観…

ショーペンハウアーと共に考えるー参ー

カントは現象と物自体を分ける二元論を構築したがショーペンハウアーは現象は意志の仮現であるとして其の二元論を引き継いで居る。 其の物自体とは理性の限界領域を表すものでもある。 何故なら物自体を認識することは出来ないからだ。 然し物自体を意志とす…

ショーペンハウアーと共に考えるー弐ー

無限とは何ですか? まさに子宮の奥の暗闇のことじゃ。 意志とは何ですか? つまりはバカのことだ。 矢張り女はバカですか? 中には利口な女も居るが子宮の奥の暗闇がある限りそうなのかも。 男はバカですか? 多分バカ。 つまるところ人類は総おバカなのか…

ショーペンハウアーと共に考えるー弐ー

男女のどちらが好きですかと問われれば最近はどちらも余り好きではなく自分自身も兎に角さう大したものではないと思い始めて居る。 世界が無いから此の世は虚無ですか? 知らん。 此の世はいつ滅びますか? ますます知らん。 宗教は人類を救えますか? 多分…

ショーペンハウアーと共に考えるー弐ー

形而上学は近代以降は頻りに批判されかつ否定されて来た経緯がある。 今やもう誰も形而上学など振り向かないと云った感じである。 要するに限定性を念頭に置いた思想、限定の解除など認めない考えのことなので古臭くしかもいかめしくまさにクソジジイの考え…

ショーペンハウアーと共に考えるー弐ー

さて以下はショーペンハウアーの思想に基づきわたくしの考え方を述べたものである。 「世界はわたしの表象(Vorstellung)である」 「世界に属するすべてのものはただ主観に対して存在するにすぎない。世界は表象である。」 (われわれがア・プリオリに自覚…

悪魔が来たりて笛を吹きまくるー参ー

ところで日本国の精神と米国の精神は元々全く違うもので同じになど出来る筈のないものだ。 米国はそもそも革新の國、其れもむしろ急進派としての革新の國なのだ。 何故なら英国に於ける急進的革新勢力が新天地としての米国へ渡り其処で新たに國を拓いたから…

悪魔が来たりて笛を吹きまくるー弐ー

尚確かにリベラル信仰は本質的に不寛容だとも言える。 だが何故不寛容なのだらうか。 元々諸の差別を撤廃し宗教や信条、或いは人格の尊厳を守る為のリベラル思想ではなかったのか。 確かにさうである。 其の理想的な状態ー理性的な分別に基づくーを実現する…

悪魔が来たりて笛を吹きまくるー壱ー

東大を首席で出た元財務官僚でもって弁護士である山口 真由氏の「リベラルという病」と云う本を書店で買って来て読んでみた。リベラルという病 山口 真由氏は最近TVでもコメンテーターとしてちょくちょくお見受けするがさぞや頭の良い女性なのだろうなと思…

ショーペンハウアーと共に考えるー壱ー

『男の性欲がなくなれば全ての女から美は消え去るであろう。』 以前から疑問を抱いて居たのが、果たして女性は美しいのかどうかと云う事でした。ところが其れは人間が美しいかどうかと云う命題にも即拡がるゆえさう簡単には結論付けられない。結局男性の眼か…

愛の灯としてのショーペンハウアー

アルトゥール・ショーペンハウアー Arthur Shopenhauer ( 1788 - 1860 ) 其のお勧めとやらの4の「存在と苦悩」を今読んで居るところです。 ちなみにコレは白水社 大名著リクエスト復刊と云うものでヤフオクで手に入ります。 また其の後さらに二冊を落として…

宮澤 賢治の語録より考える

「一つずつの小さな現在が続いているだけである」 時間とは分解のことなので其の分解乃至は分離された「今」の集積と必然的になることだらう。 と云う事は元来其処には過去→現在→未来と云うやうな所謂時間の流れなるものが存在して居るとは言い難い。 然し其…

悪なる善としての進化

では其の善なる悪魔としての合理化過程のことをより深く考えてみませう。 ただし元より精神にとっての合理化過程が悪いものであるかどうかを結論として下せるものではない。 何故なら二元的現象世界では善悪や正邪と云った対概念が相対化され規定せざるを得…

悪魔の為の子守歌

尚わたくしは人間の生=性自体を問題として捉えて居るのではない。 そうではなく人間の生=性自体の合理化過程を大問題として捉えまさに問題視して来て居るのである。 平たく言えば以下のやうなことだ。 ちなみにこの話は全てわたくしの老いたる母から聞いた…

初期仏教

初期仏教 年表 上記より引用 仏教宗派の伝来に関するタイムライン (紀元前450年 – 1300年) 紀元前450年[7] 紀元前250年 100年 500年 700年 800年 1200年[8] インド 原始 仏教 部派仏教 大乗仏教 密教 スリランカ · 東南アジア 上座部仏教 中央アジア(英語版…

高僧の不倫ー五ー

”女性脳比率”で、自分の脳を知る 男性脳と女性脳の違い 元より男性は論理主体で考え女性は感性又は感度で感じ取ることを主に認識作用を行って居ることでせう。 ところが実際には其の大枠の中にも様々なタイプがあります。 尚以上での脳の図のところの男脳は…

高僧の不倫ー四ー

おそらくは性の根源には無明の闇が拡がることでせう。 そして其の無明の闇こそが子宮の奥の闇の渦そのものです。 そして元来性と云うものは極めて強い力で個を規定しているものです。 まさに食欲などと同じで、性欲こそが自己保存欲の最たるものですがよりタ…

高僧の不倫ー参ー

全ての物事が二元的にしか捉えられない現象界の理性には必然として其処に悩みが生じましょう。 勿論迷ひの方も生じて居るのですが其れは根源苦のことで其れに加え理性的格闘による苦が付け加えられます。 ところが理性による分解苦が少ない人もまた居られま…

戦後体制を反省するー四ー

そも文明と云うものは、それこそ其処で両義的に善悪=可否の判断基準をより大きく拵えていくものですので進めば進む程に矛盾化するものです。 即ちより良くなると同時により悪くならざるを得ない。 まさに戦後の価値観に於いてでしたら、より豊かになるのと…

高僧の不倫ー弐ー

元々あらゆる論理は矛盾化するものですが悩みとして其れは理性により捉えられやう筈です。 ですが何らかの理由で理性が機能しなくなれば全ては欲望の丸出し状態とならざるを得なくなる。 理性が欲望の丸出しを嫌うのはあくまで理性にとっては其れが我慢なら…

戦後体制を反省するー参ー

現代の日本社会が直面しつつあるニヒリスティックな状況とは謂わば何処にも問題が存して居ないと云う問題のことである。 其れはそも何処にも問題が問題として成立して居ないと云うことである。 逆に戦前の日本のインテリ層は近代と云う時代を悩みに悩み抜い…