目覚めよ!

文明批判と美と心の探求と

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

皆様は今日も充分に緊張して居られましたか?

司馬氏は続けて、日本人の公意識がかの武士道から醸成されたものだと述べられて居る。 確かに日本人は公の意識の世界にこそ生きているように見受けられる。 其処では兎に角公の場、全体の場こそが大事なのである。 此の公の意識は、矢張り儒教だの仏教だの、…

「無思想の思想」が持つ危うさ

先日NHKスペシャルの方であの司馬 遼太郎氏の日本人論が二回に分けて放送されたようで、わたくしも其の一回目の方を本日ようやく視ることが出来た。 司馬氏の日本人観には日本人の好奇心の強さということと無思想の思想云々といった部分が出て来る。 其の…

悪魔が来たりて上を向く

逆に云えば破壊なき建設を為すことの出来ぬ哀しい生き物が人間なのだと申すほか御座らぬ。 其の破壊の現在を履行する為に生まれた、或は生きて居るのが我々人間なのであろう。 ゆえに人間の持ち得る現在とは元々幻想そのものであり、其れが幻想であるからこ…

精神の重み

ともあれ世界はこうしてグダグダになりながらも動いていく。 次第にヘロヘロとなりながらも、そして何が何やら分からなくなりながらも動いていく。 理性と本能、欲望と抑制、過去と現在、対立と協調、破壊と建設といった二元的要素のごちゃ混ぜの状態でもっ…

「人口論」が予言せしこと

理性とは分解であり同時に鏡という客観性を形作るものそのものなのでもある。 また其れが自らの馬鹿さ加減を映ずる鏡のことなのでもある。 理性があれば上だというものではなくむしろ顕在化された理性こそが下にあるものなのだ。 何故なら理性そのものは分解…

世界と己を分かつ鏡など要らない

即ち理性とは名ばかりの歯止めなき大欲望世界を日々繰り広げて居るのが我々現代人の真の様なのである。 近代思想が行ったのは其の狂乱の様の推進でありかつまた擁護であり弁護であった。 かのルネサンス期に於いて鏡が発明されたそうであるが、たとえばこの…

理性的なものはむしろ下位に在る

Wikipedia-理性 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%90%86%E6%80%A7 理性と情動[編 集] 理性(あるいは高次の認知能力)は伝統的に、感覚(senses)、感情・情動(feelings、emotions)、情念(passions) 等と対比的に用いられてきた。理性は純粋に精神的能力であ…