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文明批判と美と心の探求と

個人的に最後の現代の万年筆となりさうな「Novelli Augusta」ー伊太利亜製の万年筆の尽きせぬ魅力と其の危うさとー

個人的に最後の現代の万年筆となりさうな「Novelli Augusta」ー伊太利亜製の万年筆の尽きせぬ魅力と其の危うさと 2ー

 

 

 

 

さて其の「Novelli Augusta」は壱本を拾年程使い挙句に軸が腐り壱本のみが残った。

其の最後の壱本を本日ー四月十一日ーより使い始めた。

 

10.筆記全長175mm、筆記重量41g、重心位置7對3ー高重心ー

11.軟らかい18金ペン先付きーBサイズー

12.眞空吸入によりカンタンにインクの補給が可

 

さうしてまずは大柄の🖊となりまずはソコが自分に合う。

但し自分には若干重い。

 

ペン先は新型の方のヴィスコンティ・ニブながら相變わらず「書き心地」の方は優れて居る。

例えば🗾の万年筆や独逸の🖋よりも筆記感がソフトである。

 

またオマス・ニブにもコアなファンの方方が其れも世界的に居られるが其のオマス・ニブの「書き心地」の方もまた優れて居る。

但し本質的には「戦前の鍛金ペン先」の方が其れもずっと優れて居るだらうことは否めない。

 

現代の万年筆の金ペン先はほぼ「牙を抜かれた紛い物」の如きものなので万年筆の上級レヴェルの方方には???ともまたなり易い。

だが自分に限り「両方」行くのでむしろ余り気にならない。

 

が、21世紀製の万年筆の書き心地はむしろ其の全てが嫌いなのだ。

其れに21世紀製の文明の方もまた其れと同様に嫌いなんだ!

 

そんなアナタはもしや「隠れ」伊太利亜人なのでは?

まさか、どだい最近はカレー饂飩ばかりを食ってますし其れもピッツアなどはもう半年位食えて居ない。ー何せ値段が高くなかなか買えぬー

 

ではスパゲッティは?

 

其のスパゲティは好きですが調理が面倒ですのでカレー饂飩の方がカンタンだし其れに腹持ちの方も良い。

でもカレースパゲッティなどが矢張りと言うべきかむしろ壱番好きである。

 

 

13.伊太利亜産の「セルロイド軸」は此処🗾の「高温で多湿」な環境に馴染まない

14.故に「セルロイド軸」の伊太利亜の🖋は基本的に避けるべき

15.だがさう言いつつもあえて我は其の伊太利亜製の「セルロイド軸」の万年筆を現在頻繁に使うー最も良く使うー

 

伊太利亜産の「セルロイド軸」は水分と反応し「分解」するのでやがては軸がボロボロと化す。

さらに腐食瓦斯を発生させ其れが他の金張りや銀張りの🖊をも腐食させるに至る。

 

故に細心の注意を払いつつ其れを使わなければならない。

ー通気の良い処に置き兎に角なるべく乾燥した状況にて使い且つ保存することー

 

高級さ⇔低級さ

藝術的価値⇔サイテーの価値

 

まずは其の価値上の弐元分裂のことを特に🗾人は知って置くべきことだらう。

我我🗾人の顔や考え方にはそも幅が無い。

 

要するに価値観が多様では無くむしろ同壱牲ー同質性ーの中にこそ生きて御座る。

對して欧米流の認識は明らかに両義的であり且つ弐項對立ー闘争ー的なのだ。

 

また其のことは欧米の生んだ所謂「藝術」の世界にもまた見られることではないか。

高校時代以降「マラルメ」に代表される象徴主義文學の世界に傾倒せし自分はむしろ其の「弐項對立」の世界を頭の中のみで泳ぎ切って來たのだと言える。

 

と申すのも伊太利亜にもまた仏蘭西や独逸にも行ったことなどは無い。

だが存外に其の欧羅巴の「精神」をかうして独自に理解して來ても居る。

 

 

よって伊太利亜の万年筆がブッ壊れるのは不思議でも何でも無くまさに「アア、さうか。」との感じである。

だから壊れれば壊れたでまた部品が取れるではないですか。

 

ちなみに多い時は参本も有った「Uffizi」はすでに全滅して居るが「Novelli Augusta」の壱本はかうして「未使用」の侭で生き残った。

尚其の後Viscontiからは八角軸の万年筆が其れも多く出て居るやうだ。

 

ビスコンティ メディチ ゴールドトリム 万年筆 Visconti Medici Radica Fountain Pen (ilduomo.jp)

ビスコンティ メディチ ルテニウムトリム 万年筆 Visconti Medici Radica Fountain Pen (ilduomo.jp)

 

其の角軸の「メディチ」と言えば普通はかのモンブランの「メディチ限定万年筆」のことながら實はかうしてヴィスコンティからも最近出て居るのです。

しかも「藝術的意匠」に凝りまくるアノヴィスコンティのことですので其の拘りの程がそも半端では無い。

 

かうして「メディチ限定万年筆」はむしろ現在のヴィスコンティ製の方が「其れらしく」も見えるとのこととなる。

また實はもう壱つ話のオチがあり其れは昔ー廿年程前ーに「ラグライム・メディチ」と云う素晴らしく藝術的な意匠のヴィスコンティ製の🖊が有ったのです。

 

無論のこと其れを自分は持って居りますがおそらくは其れこそが史上最高での小振りの限定万年筆です。

 

 

ビスコンティ 限定生産品 イル・マニフィコ エジプシャンマーブル 万年筆 Visconti Il Magnifico Egyptian Marble Fountainpen (ilduomo.jp)

 

コレなどもまた凄いねえ。

其れも何と「大理石」軸ではないか!!

 

ビスコンティ ディヴィーナ エレガンス ウェイヴ 万年筆 Visconti Divina Elegance Wave Fountain Pen (ilduomo.jp)

 

コレに五年程前につい引っ掛かりさうになったことがある。

つまりは半分位欲しいと思ったことがある。

 

ビスコンティ ミラージュ ミュトス アテナ ターコイズ 万年筆 Visconti Mythos Athena Fountain pen (ilduomo.jp)

 

コレなどもまた角軸か?

また「女神」様がさうして出て來る。

 

其れ即ち希臘の神神は西洋文明の基本とならう。

 

Visconti Medici Dynasty Edition Maxi Oversized Black Basilica Fountain Pen | eBay

 

此の黑の「メディチ」などにも實は興味がありました。

ところが現行の🖋は世界的に値上がりして居り其のドレもがバカバカしいやうな値段が付けられて居る。

 

ソコはむしろ九拾年代の方がまだしも「まとも」だった。

当時はかのモンブランの「メディチ限定万年筆」でさえ問屋で買えば此れ等より安く手に入ったものだった。

 

Visconti Medici Black Au-pl-trim O/S Fountain pen 23kt Med nib MIB | eBay

 

かう安くてもまだ高い。

万年筆は廿、参拾年前の方がむしろ価格的に安かった。

 

と云うことは「万年筆」其のものが壱部の富裕層の為の物となった感が強くする。

また日本人の手取り所得はむしろ90年代より額が下がって居る。

 

なのでまた余計にこんな万年筆の値段の高さが気になる訳だ。

いずれにせよ其の万年筆界の凋落振りとはまた別に伊太利亜ヴィスコンティ社の「美への拘り」振りダケは大したものです。

 

またヴィスコンティはむしろ昔からさうでしたのです。

ヴィスコンティは🗾や独逸のメーカーのやうに「實用」だの「確實」だのと云うことをそも考えては居ない。

 

だからまずは「美的価値」こそが第壱なのだ。

 

でもって個人的に此の参拾年余りに亘る🖋遍歴の結果とりあえずは現代の万年筆を捨て去りましたのですが逆に近年「伊太利亜物」としての「ヴィスコンティ」と「オマス」

が復活するに及び其のことはもはや明らかに「伊太利亜🖋の逆襲」とさう言い換えても良いやうに思うのだ。

 

ヴィスコンティ 日本公式サイト (europassion.co.jp)

 

先にも述べたやうに、「美」を基準とするか其れとも「實用性」や「確實性」を基準とするかで現れる物のあり方はまるで變わります。

特にヴィスコンティのやうな「万年筆のコレクター」が設立した會社は90年代當時其の「美」の追求に関し素晴らしかったが「万年筆を製作する能力」の点でむしろ劣っても居たのだらう。

 

ですがあくまで個人的に現在のヴィスコンティよりも90年代~21世紀初頭の頃の品の方が「夢」が感ぜられて良い。

さらに言えば其のヴィスコンティ製の「Novelli Augusta」のセルロイドカラーなどはヴィンテージ・ウォーターマンーパトリシアン・モデルーに於ける靑と茶のマーブル色を模したものである。

 

また「Novelli Augusta」の弐連キャップバンドは何と金製となる。

 

尚「スターリングシルバーにロジウムメッキ」の軸の「Novelli Augusta」ー4本限定ーと云うモデルのことは今回初めて知りましたのです。

伊太利亜の🖋はむしろ木製や銀軸の物が良い。

 

ですので其の銀製軸の「Novelli Augusta」が例えば自分に取り「史上最高の限定万年筆」となった可能性などもまた大いにあります。

うーん、ソレ、まだ有る?

 

まだ有るの?マルコさん。

でもうーん、どうもイカンな。

 

何が?

いや其の「銀製のNovelli Augusta」が。

 

もしやソレをアノ羅馬のマルコ氏に探させやうとして居ますね。

何故其れが分かりましたか。

 

 

そんな訳で伊太利亜物の🖋はほぼ「感性」の方でもって樂しむものなのです。

よって壊れやうが部品にならうがまさに其れが壱つの「個性」の範囲なんだ。

 

すると伊太利亜物の🖊の世界こそがもしや最もdeepな万年筆愛好の趣味となるのでは?

勿論其の通りでのこととなる。

 

だから伊太利亜物の🖊を金輪際バカになどして居てはならない。

いやあまた凄い「肚の座り方」でもって…。

 

ちなみにこちらは地元の伊太利亜物万年筆の専門店です。ー恵那市の店ー

 

Il Duomoについて Il Duomo イル・ドゥオモ | イタリア万年筆や高級筆記具の販売  

 

こちらはかうして現地伊太利亜にバイヤーを置くなどして明らかに「根性」が入って居ます。

まあわたくしも廿年前ならば此処などを利用したかもしれません。

 

伊太利亜物の🖊も今の物は自分が述べました程に壊れはしないと思われるが兎に角概して高価となる。

また概して面白みの方が薄くもなって居る。ー例えば「STELLA」みたいなゲージツ的🖊はもはや出やうが無いことでせうー

 

 

Visconti STELLA

 

タグ・ホイヤー24年新作、“スクエア型”の軽量防水腕時計「モナコ スプリットセコンド クロノグラフ」 (msn.com)

 

ありゃこんな物がまた出て…。

まあですがもう時計は要らんので自分は筆記具ダケで良いのです。

 

兎に角「Novelli Augusta」は美しく書き易い🖊です。

ですが部分的に交換するとすれば金ペン先とペン芯でせう。

 

其れを戦前の金ペン先とエボナイトペン芯にでもすれば「究極の八角軸」が或は誕生するのやもしれません。