☆の限定万年筆「Stella」ちゃんー伊太利亜ヴィスコンティ社の壱種危険な万年筆に就いてー
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そんな所謂「スーパーカー」の世界もまた惡くは無い。
ですが🚙は所詮文明の所産のもので其処に言わば認識が壱つズレて居ますからあくまで「自然」に取っては要らんモノでせう。
自分は昔所謂「カーマニア」で其処にてあらゆることをやり且つ勉強するなどしたが現在はすでにそんな🚙の世界を卒業して居り従って其れにはまるで興味が無い。
要するに中國製の安物🚲でもって充分です。
ですが壱度乗ってみたい🚙があり其れは英國「ロータス」のスポーツカーです。
何せ運転技術が並みでは無いのでさう云うのも軽く乗れちゃう訳だ。
「執念で開発したロータス最後の内燃エンジン・スポーツカー!」by 清水和夫 これがエミーラV6ファースト・エディションに試乗したモータージャーナリスト3人のホンネだ! (msn.com)
でも昔の角型の「エスプリ」だとかさう云うのが個人的に好みです。ロータス・エスプリ S1- Wikipedia
其のノン・ターボの「エスプリ」を技術を駆使しつつ是非乗りこなしてみたい。
ですが其れもまたいずれにせよ🚲の方が樂でせう。
其れも何せスピードが出ませんので…。
さて其の「カーマニア」の世界でもって「酔生夢死」することなどもまた惡くはない。
どだい人生には「目的」や「目標」など無いのですから。
尤も宗教によっては其れをあえて設定する場合などがまたありますのですが。
「ただ生きて死ぬだけ。人生に意味はない」モヤモヤがスーッと晴れて心がラクになる仏教の教え (msn.com)
佛教は所謂「無神論」ですので「目的」や「目標」も何も無く其の通りに「ただ生きて死ぬだけ」でせう。
ところが「ただ生きて死ぬだけ」では済まず其れは何でかと言えば社會ー文明ーが惡さをするからです。
つまりはみんなの壱人壱人が惡いのでは無くみんなが集まり社會をやると其れが何故か「惡の社會」ともなっちゃう。
ですのでそんな「惡の社會」の壱員であることを忘れるが為に例えば「カーマニア」となりサーキットや峠道などで爆走したとえ壁に激突し死んだにせよ其れは其れで仕方が無いことです。
またそんな「惡の社會」の壱員であることを忘れるが為に「万年筆マニア」となり其処では兎に角🖋蒐集に生涯を捧げやがて「物欲地獄」へと堕ちるにせよ其れを他人がとやかく言うべきではありません。
要するにさう遊んじゃえば良いのです。
さう遊んで暮らしつつたまに詩でも詠むそんな螽斯生活程素晴らしいものはまた無い。
ところが🐜はさうして日日會社へ出向きほぼ嫌なことばかりをやらされる訳だ。
が、確かにそんな藝術家としての螽斯は根本的に甲斐性無しだ。
だから遊んで暮らすうちにカネが尽きやがて飯が食えなくなる。
嗚呼何処かの公園でもって🍱が配られては居ないものか?
さてもわたくしの夢の壱つがそんな無料配布の🍱に是非ありつきたいとのことなのですが其れってもしや何処か變でせうか?
いずれにせよそんな「マニア」を貫徹することは意外と大變なことです。
其れもどんな「マニア」であれ兎に角大變だらう。
「マニア」であることは基本的に其の螽斯ですからあくまで「腹を括った上で」やるものであり要するに「信念」のやうなものが無ければまさかやれぬことでせう。
ですが「マニア」は「無」では無くさう「有」の世界にしかと生きる者なのだ。
あえて「有」の世界を設定しさうして物質と戯れるのだから「馬鹿」だと言えば確かに「バカ」ですが逆に「達観」だと言えばまさに其の「タッカン」なのです。
さて本日は久し振りに「究極の限定万年筆」を使って居ます。
其れはあくまで自分に取りさうだとのことです。
では其れは果たして何でせう?
おそらく其れを当てられる人は居ないことだらう。
でもってズバリ申せば其れが「STELLA」なる重い銀製軸の所謂「文鎮万年筆」です。
visconti stella - 検索 画像 (bing.com)
こちらでもって其のパッケージの方が確認されます。
確か90年代の限定品だったかと思いますが正確な製作年や限定本数をすでに失念致して居ります。
かっては米國のネットショップなどでも売られて居たが今や個人売買を除いては入手困難でもあることでせう。
さて自分は此れ迄に其れこそ嫌と云う程に様様な限定万年筆を手にして來ました。
ですが今現在日頃より使う限定🖋は数本に限られて居る。
1.Montblanc Lorenzo de Mediciーモンブラン Lorenzo de Medici Limited Edition - モンブラン|Pen Cluster
2.Pelikan M800 demonstratorー初代物
3.Visconti Stella
實はコレだけなのだ。
兎に角2024年になりまして此の参本のみを日頃より使うこととなった。
ペリカンの万年筆「M800」の実力に迫る!圧倒的人気を誇る王道中の王道 - ブランド筆記具の世界 (brandhikkigu-world.jp)
こちらは去年復活した弐代目物ー弐番煎じ物ーであり個人的にはまるで興味は無い。
何でかと申しますと初代の方には「PFニブ」なる柔らか目で且つ素性の良い金ペン先が付いて居るからなのだ。
弐代目物にはそもそんなややこしい物は付いておる筈が無い故につまりは要らん。
またメディチ万年筆のことはまた次回にでも詳しく語らせて頂きたい。
かってとんでもない物もまたネット上でだが視たことがあったのでまた其のことに就いても是非語って置きたし。
でもって本日は「Stella」ちゃんのことを是非語りたい。
まず「Stella」ちゃんはまさかニンゲンでは無くつまりは「☆」なのだ。
「☆」つまりはそんなスタアなのだ。
スタアと云うものはまず此の世に無いものである。
つまりは石で言えば💎でありニンゲンで言えばスタアでありまた其の活躍の舞台は常に「宇宙」である。
だから「Stella」ちゃんはまさにそんな「👽」の筆なのだ。
でもって實際に「Stella」は極めて扱いにくい限定万年筆だった。
何故ならまずは重い。
たった今其の重さを量ると93gもある。
だが實はコレでもかって軽量化が図られて居る。
其れに軸の形がいびつな角軸でもってソレを握ると決まって手の平が痛くなっても來る。
つまりは五角形を基調とする変形拾角形であり其れは万年筆の軸と云うよりは明らかに近代彫刻作品のやうだ。
また此の万年筆は伊太利亜の高名な工業デザイナーであるエットレ・ソットサス - Wikipedia氏の手によるものなのだ。
要するにデザイン(工芸的藝術)と万年筆とが其のものズバリ融合する御品なのだ。
4.個人的に若い頃イタリアン・モダンデザインに興味があった(元元ソットサス氏のデザインが好きだった)
5.☆が好き(宇宙論などが好き)
6.ゲージツと筆との融合
此の参点に於いてワタシはほぼ完全に此の🖊にやられて仕舞う。
だから後はもう此の異様な限定🖋と蜜月関係を続けることのみとなる。
でもってもう拾五年程は使っただらうか?
7.不具合の発生
8.ペン先の交換
9.部品の除去
当然ながら其の長い時の流れの中でまたあれこれと起きることがある。
故に其の都度「育て上げ」つつ此の稀有な限定品と付き合って來た。
が、現代の万年筆は基本的に時が経つにつれ「熟成」されるのでは無くむしろ「壊れて行く」感の方が強くするものだ。
また其れはかの「メディチ万年筆」にせよ實はさうなのである。
逆に1950年代位迄の萬年筆はほぼ「熟成」され良くなって行くことの方が多い。
其のことはおそらく本質的に作りの方が違うのであらう。
さてコレが手に入れた当時の「Stella」ちゃんの画像となる。
まさにかやうに「ピカピカ」なのだ。
其れにつけてもまことに美しい軸である。
其の様やまさにイタリアン・インダストリアルデザインの極みであり且つ華である。
ですが当然ながら使い込んで行けばまた次第に其れが變わって参ります。
丁度若い頃の女房は心ときめく美人であったのになにやら最近は汚ねえクソババアになったやうなもので。
が、其のことはむしろ当然の劣化なのでありつまりは其れが「時の経過」としての唯壱の証拠なのだ。
かうして五年程経過した時点で「Stella」ちゃんは少しやつれた。
だが其れでも其の美しいフォルムは失われて居ない。
かうして時を経ても其の変形拾角形の世界壱ユニークな軸景色が色褪せる訳では無いのである。
さらに拾年が経過した現在では流石の「Stella」ちゃんも其れなりに老いて居るが其れでも元元「癖の強い」奴なので其れは🗾の万年筆のやうに大人しくは無く且つ独逸の万年筆のやうにキチッともまるでして居ない。
でもって壱年位前にイキナリ首軸の捻じ込みが半分しかやれぬやうになり其れでもって何故か年老いてから其の全長が伸びたのだった。
いま壱度此の画像をよーく観察して頂きたい。
よーく観察すると尻側とキャップ側の接合された部品が取れて居ることが御分りになる筈です。
即ち此の時点で部品が弐点取れて居るのです。
でもって何故其れを接着し直さなかったかと言えば五グラム程だったか兎に角軽くなるのでむしろ其の方が良いのです。
此の画像は拾年程前にBニブへと變更した時のものとなる。
尚金ペン先の方は現在萬佳の夢万年筆に付いて居るスチールペン先へと變更して居る。
其のスチールペン先は大きくてしかもしなやかで大層出來の良い鐵ペン先となる。
其れのBサイズの物を付けて居るが見た目及び筆記感共に申し分無し。
さて其の「Visconti Stella」は、
10.ほぼ誰も知らない限定万年筆
11.🗾人でもってコレを持ってる人はおそらく五人以下かー其れがボク壱人である可能性などもまた有りー
12.極端な宇宙的限定万年筆
とのことで要するに其れは限定万年筆界のスタア其のものでしかあり得ない。
其のスタアと言えば先日もSUN STAR萬年筆の御話を致しましたが其れともほとんど同程度でのスタアの御話です。
ところでSiriusさん、もしやそんなアナタがアナタこそが万年筆界のスタアなのでは?
いいえわたくしのやうなものはつまり喜んで公園にて配られる無料🍱を貰いに行くやうな者は金輪際スタアなんぞではありません。
其れと此の円筒形の収納ケースがまた良いのです。
つまりは其処へ「Stella」ちゃんを捻じ込みつまりは立った状態で収納するやうになって居る。
要するに常にさうしてディスプレイする形にて机上に置いておけるのです。ー彫刻作品のやうにさう置いておけるー
さらに實は紙製の箱の方も使えます。
其れもつい壱ヵ月程前に其の箱の中に長い改造ペンを纏めて収納することに成功致しても居る。
左様に「壱流」のデザイナーさんが創られるモノはまた其の全てが何かと違う訳です。
そんな「Stella」は所謂高価な限定万年筆でしたがー其れを幾らで何処から得たかはすでに失念致して居るー個人的にコスト・パフォーマンスに優れるつまりは長持ちする限定万年筆であったやうに思われてならない。
さて其の「Stella」はすでに入手困難な品と化して居る。
其れがヤフオクに出る可能性は多分壱パーセント有るか無いか位でのものだらう。
また出るとすればイーベイー世界オークションーの方だらうがまた其れも五パーセント位の確率でしか無い。
当然にもしも其れが出てしかもカネが有れば是非もう壱本欲しいところなのだが。
そんな所謂「腐れ縁」の如きものがSirius氏と「Stella」の間には有りむしろ其のことをこそ今回わたくしは書き描いてみたかった訳なのでした。
また其の点こそが所謂「たかが物、されど物。」との部分のことでありよって物は単なる「物」だとバカにするべきものでは無いとさう個人的にはいつも思いますのです。
またヴィスコンティ社のことに就き今少し言及して置きます。
まずは個人的にヴィスコンティの万年筆とわたくしSiriusの付き合いはもう長くかれこれ四半世紀程にもなりませう。
Sirius氏によるヴィスコンティの万年筆評
13.壊れ易いが兎に角魅力的
14.「夢」を与えて呉れる
15.其の分遊んじゃうので地に足がつかない
てな感じでせうか。
要するに其れは「螽斯型」であり常に藝術的でもって且つ脆い性格の限定万年筆となる。ー特に90年代物はさうなるー
ですので少し嫌な言い方とはなりますのですが「筆記大衆」の方方には根本的に向かないペンとなります。
ですが21世紀のヴィスコンティの万年筆は必ずしもさうではないことでせう。
だが90年代のヴィスコンティの限定万年筆にはどれだけ煮え湯を飲まされ続けて來たことか。
例えば、
16.軸が腐る
17.吸入不能となる
18.万年筆として死ぬ
とのことが御座りましてしかも其れは誇張では無くあくまで事實です。
其れもイタリアンの限定🖋は結構高額なのでまた余計に落胆の度が高まるに及ぶ。
ところがですよ、ところが現在ワタシはむしろそんなイタリアンの🖋を好んで使って居ります。
特にOmas社の万年筆を澤山使って居る。
またViscontiにせよ其の初期物の18金ペン先を大きく評価して居りよって其のペン先をOmasの軸と合體させるなどのこともまたして居る。
要するに知識と根気さえあればたとえ90年代物のイタリアン万年筆であれ使えないことは無いのであります。
でもって其のことが「選択が惡い」と云うことにもならないのです。
例えば独逸物ですら90年代物の限定🖋が完璧だとは言い難い。
むしろ壱番安心で壊れないのが🗾の限定万年筆ですが其れもまた良い物が限られ概ね古い物の方が良い。
ところが🗾の限定万年筆って決してブッ飛んで無い訳です。
また独逸の万年筆にせよブッ飛ぶのはむしろ苦手でせう。
だがイタリアンの🖋に限ればかうして常にブッ飛ぶことこそが最優先なのだった。
要するに其れこそが「ゲージツ作品」なのです。
ですのでまさにこんな「Visconti Stella」こそがありゃもうほとんど世界壱の「ゲージツ作品」でせう。
なのでくれぐれも申して置きますがまずは其の「ゲージツ作品」を万年筆に對し求める方にこそ個人的にはイタリアンの🖋を是非御勧めして置きたし。
そんな「ゲージツ作品」は所謂「日常的価値」を超越し其れこそ「大宇宙」に迄我我藝術フリークとしてのニンゲンを連れて行って呉れることでせう。
だから初心者の方方はそもイタリアンの🖋などに手を出すべきでは無い。
むしろ経験豊かな上級者となってからこそ其のイタリアンの🖋が醸し出すだらう万年筆の魔境へとあえて向かう方が明らかに理に適って居るのです。
また其の中でも特に其の「Visconti Stella」こそがサイコーのカルトな限定万年筆だとの御話を今宵はさせて頂きました。