目覚めよ!

文明批判と美と心の探求と

Plasticsの樂曲の強い藝術性に就いて

Plasticsの樂曲の強い藝術性に就いて

 

 

 

 

さて詩人は相変わらず日日實存的な格闘を独り続けて來て居ります。

また本なども読んで居て其処に重要な発見がありましたのですが其の件はまた後日にでも。

 

尤も今は何でか知りませんが音樂のことをかうして語って居ります。

結局其の「藝術」の領域の存在とは現存在が必ずしも合理的理性領域を生きる者では無いことを指し示して居る。

 

「藝術」は元來ピピッと感じるもので要するに論理以前での認識上の美的把握のことだらう。

ところが其の美的把握が動物的ー本能的ーなもの其のものではむしろ無い部分にこそまさに「藝術」たる所以での認識上の屈折の部分がまたあるのだと思う。

 

要するに其れは動物には「藝術」も「宗教」もそも理解されることが無いと云うことだらう。

逆に申せば彼等はそんな屈折など無しに其の「美其のもの」や「やってはならん事=限度」を知り且つ弁えて居るのである。

 

だから我我人間が「藝術」や「宗教」を最高度の精神的営為として認めることはむしろ彼等の「天然として備える美」だのまた「元來救われて居る様」への憧憬であり且つ回帰をこそ指し示す様なのだ。

 

故に其の「回帰」には「合理性」其れ自體はむしろ不要となる。

なのではあるが其の方向性を定めるものはむしろ「理性」の方である。

 

ところが其れは逆方向を向いた理性なのである。

即ち「非合理的な理性」としての範疇のものである。

 

 

従ってあくまで其れは動植物が本能の侭に感ずる「ピピッ」では無く「理性」にて捉えられる類での「ピピッ」のこととなる。

 

とイキナリまた小難しいことを述べましたのですが御分り頂けたであらうか?

要するに「藝術」や「宗教」は精神としての方向性が同じだと云うことをこそ述べて居りまた其れが「自然回帰」への流れを含むものであることを述べたかったのです。

 

逆に申せば所謂「文明病」としての「進歩をしたいだけして兎に角ホモ・サピエンスの皆が金持ちになり贅沢がしたいです病」とは精神の向きが正反對だと云うことなのでもまたある。

 

尚其の「進歩をしたいだけして兎に角ホモ・サピエンスの皆が金持ちになり贅沢がしたいです病」はむしろ「死に至る病」其のものでせう。

ですが「文明反對ー!!」とか言いつつ騒ぎ回りますと最終的には精神病棟か留置場へ入れられて仕舞います。

 

じゃあ精神病棟や留置場にて死んだ「正しい人」は此れ迄にむしろ多く居たのかもしれないね?

ええ其の通りにて全く怖い話だがさうだとしか思えません。

 

まあ昔は藝術家の多くがさうして訳の分からん死に方を皆しても居ましたので多分其れなどもあったことかと思われます。

 

ところで藝術家の人其れも可成にイッてるタイプの藝術家の人は世の中の常識とは逆のことしか言ってませんがさう云うのもまた関連して居るんでせうね?

おお其れは良いところに気がつかれましたね。

 

まあ僕の言説などもさうですが兎に角分かりにくいでせう?

…ソコは確かに。

 

だから其の分かりにくいのがそも「藝術」なんです。

さうかなあ、何だか騙されて居るやうな気がどうしても致しますのですが…。

 

 

なのでソコはあくまでアナタの信じて居る其の常識こそが腐ってるんです。

 

だからそんな風に直に言うからみんながもう拒否感を示して仕舞うんですよ。

どだいもう少しやわらかくものが言えんのですか?

 

いや腐ってるものは腐ってる。

それにしてもまるでアノグレタのやうな言い分だな。

 

いやグレタ氏が言う言わぬに限らず其の温暖化にて現代文明は壊滅します。

「文明反對ー!!」

 

ところで詩人さんは何でそんなに文明が嫌いになったのか?

うーん、何でかなあ。

 

要するに其れが「不自然」なのですよ。

現代文明の全てが其の「不自然」なのです。

 

 

では現代文明は何処へ行くのですか?

なので此の侭では地球温暖化へと眞っしぐらです。

 

ですがストーヴを焚きませんと寒くてまた體が持ちません。

其れにハンバーガーなどもたまには食いたい。

 

でもって結局はみんながさうですので文明の方向性を変えることは出来ない。

つまりは其の自己矛盾によりまさに文明は崩壊致しませう。

 

だがそんなこと位は「藝術」や「宗教」にとってすでに自明のことです。

要するに彼等は何せ「感度」が良いからすでに「分かって」居ます。

 

 

兎に角自分はそんな意味での「藝術」や「宗教」に於ける「気付き」の力をこそ信じて居ります。

本質として其の力は「社會」が齎す力とは背反するものです。

 

であるからこそ其れは「純度」の高い認識の力であることだらう。

するともしや「社會科」の方では文明を救う処方箋が見つからないと云うことなので?

 

おそらくはさうなりませう。

まさに其の「逆方向」を向くものの中からのみ其の解決の糸口が示されやう筈です。

 

 

IGNORE - YouTube

 

其のPlasticsはかうしてこのアルバムにてより表現の美的完成度を高めて行ったのだと思われる。

其れも内面的に潜航し其処でより藝術的な意味での對話の内容を深めて居るかのやうに感ぜられる。

 

ステキな人はどこにいるの?——佐藤チカと戸川純 - 生前服 (seizenfuku.com)

 

さてこちらにはPlasticsのヴォーカルとして活躍した佐藤 チカ氏のことを含め初期のPlasticsに就いて詳しく書かれた部分が載って居る。

そんな美術系でありファッション系である彼等がある面ではYMO以上の文明批判力を持つ樂曲の数数を持ち歌として保って居たのである。

 

尚美術系でありファッション系である所謂ニューウェイヴバンドは他にも色色と当時結成されて居たことかと思われる。

だけれどもPlasticsの樂曲はあくまで其れが「藝術」の域にまで高められて居りであるからこそかうして我は40年にも亘り彼らのファンなのだ。

 

またさうしてPlasticsの樂曲は海外での評価の方が高かった訳だ。

要するに其れは「日本人にはまだまだ分からん音樂」其のものだった訳だ。

 

其れと其の80年代の初頭当時に「現代文明批判」を眞顔でやる藝術の分野など此の國にはほぼ無かったものと思われる。

其れもかの岡本 太郎氏などを除いてはさうだったのでせう。

 

でもって實はいまだにPlasticsの樂曲が日本人に理解されて居るとは正直まるで思えませんのです。

要するに其処に込められた「文明に對する批判精神」がそも理解されないものですから其の藝術としての本質部もまた分かっては貰えないのです。

 

 

尚佐藤 チカ氏は明らかに歴史上日本壱ブッ飛んだ女性だったと言えることでせう。

個人的には清少納言紫式部またユーミン以上に過激な歌う女傑だったのだと思う。

 

つまりはほとんど「狂気」と紙壱重ながらまるで狂わぬまさに精神的に最強としての日本の女性でせう。

 

コピーはロボット COPY=ROBOT DVD付き PLASTICS / プラスチックス | プラスチックス, 熊谷朋哉(SLOGAN) |本 | 通販 | Amazon

 

こちらを實は持って居ない。

持って居ない=どうしても欲しくなる

類での本である。

 

MELON -SUSHI BUSINESS (LIVE) - YouTube

MELON -GATE OF JAPONESIA (LIVE) - YouTube

 

Melon - Farwaway & Farout Mix - YouTube

Serious Japanese MELON 『夜のヒットスタジオ』 - YouTube

 

Plasticsが解散して後に中西 俊夫氏は佐藤 チカ氏と共にMELONとしての活動を開始するが其のMELONはPlasticsの如き批判精神をすでに失って居たのだと言える。

だから其のMELONとしての樂曲の数数は少なくとも藝術作品として世に屹立する訳では無かった。

 

其処からしても藝術表現は常に難しいものなのだと言えやう。

藝術とは或いは「作って創れる」やうなものでは無いのやもしれぬ。

 

逆に「作為無き」魂の叫びのやうなものこそが眞の意味での藝術表現を可能とするものなのではなからうか。

 

Yellow Magic Orchestra - Full Album - Best Of YMO - YouTube

 

其のYMOの曲をあえて今聴くと矢張りと言うべきかPlasticsの樂曲よりも壱般性ー通俗性ーの方がより強く感ぜられる。

と云うことは其のPlasticsによる藝術表現の方がよりストレートで且つ力強いものだとも言える。

 

良く言えばYMOの曲は流石に「商業的に洗練」されては居るが「心に食い入る」部分がより少ない感じである。

事實としてもう長くYMOの曲を聴かなかったがPlasticsの曲の方は相変わらず月に何度も聴いて居たりもまたするのである。

 

だから我に取りNo.1のニューウェイヴバンドは其のPlastics以外には無い。

其れこそベートーヴェンジョン・レノン並みに崇拝して居るのである。

 

 

Plastics - Welcome To Plastics - YouTube

Plastics - Welcome back (1980 - Full Album) - YouTube

 

ほら、サイコーだ、まさにコレがサイコーのゲージツ作品で無くて何であらう?

 

其処では常に佐藤 チカ氏による狂った歌い振りが兎に角良かったのだと言えやう。

 

だが厳密にはいまだ其のPlasticsが日本人に理解されて居るとは言えぬことかと思う。

要するに何かを勘違いしつつ其れを聴いて居て故に彼等の藝術の本質部がまるで伝わって居ないことかとも思う。

 

80年代の伝説のバンド、PLASTICSが完全復活! メンバー立花ハジメが語った | チケットぴあ[音楽 J-POP・ROCK] (pia.jp) ー但し13年前の記事です。ー