「『大切な勉強の時間を無駄にしている』と言われるかもしれないが、政治家たちはこの数十年間を何もせず無駄にしてきた。私たちは温暖化の問題解決まで活動やめない」以上より引用
政治家はこれまで何もせず時間を無駄にして来た訳では無ひ。
古来より政治家は文明と云う社会制度の維持の為に必死の思ひでもって働ひて来て居る。
つまり数千年分の為政者の努力と労力が其処にはかけられて来て居る。
問題は其の努力が報われずまるで無駄にしか見へぬことにこそある。
先にも申した如くに、人間は大人になることで本質的に矛盾を抱へ込む。
要するに大人としての人間であることとは其の矛盾を抱へ込み生きると云ふことに尽きて居る。
だが、矛盾が大きくなり過ぎればたとへ大人であれ其の矛盾其のものにやがて呑み込まれて仕舞ふ。
近代とはまさに其のターニングポイントにあたる訳だ。
其の近代を規定するものとは肥大化した欲望だ。
或は人間としての限定性の解除である。
其の限定性の解除とはおそらくはキリスト教の自己矛盾過程より引き起こされて来て居やう。
即ち我我東洋人には本来ならば無関係な話なのだが所詮は其れもいざ近代化して仕舞った上でつべこべ言ふことでは無ひ。
其の近代化は人類にとり究極の価値の喪失の問題を孕んで居る。
謂わば其れは自滅するかどうかの瀬戸際だと云ふことだ。
其処に於ひて我我旧世代の人間にとり最も見通せなかったことが文明の持続性の確保である。
要するに我我は脳天気に全てを信じ過ぎ其ればかりか欲望に追ひ回されつまりは女の尻=欲望ばかりを追って居たのだった。
さう食欲、肉欲、よりデカくなる欲ばかりを追ひ求めて来たのだ。
ですから、そんなものは遥か昔よりお釈迦様やイエス様が追求してはイカンと仰って居たものばかりだ。
だから何故其の聖人様の教へに背きよりによってやりたひことをやってきちまったのか。
ほんたうのほんたうはむしろ其処こそが問題なんだ。
君等大衆はなーぜイノベーションや新型の🚙、また蠱惑的な女の方にばかり擦り寄りお釈迦様やイエス様の方には摺り寄らぬのか。
なんだけれども、以前にも述べたが如くに歴史を俯瞰するに近代もまたひとつのギリギリでのまさに綱渡りのやうな時代であった。
即ち近代無くば現在の世界人口約76億人などと云ふとんでもなひ数字を成り立たせることなどとても出来なんだ。
要するに限定の解除と云ふ思想こそが其の膨大な数の人類を今此処に存立せしめて居る。
重要なことは近代の大問題とは必然としての歴史過程にあくまで組み込まれしものだと云ふ観点だ。
つまり、其処から一部分の要素を抜き出し其れを悪者とした上で其処に全責任を負わせる訳にはいかぬ。
前回の議論で言へば、近代を成り立たせて来し愚鈍なる大人達ー特に戦後世界の大人達ーこそは確かに邪悪其のものだ。
だが其れは幸福追求への自己矛盾過程として齎されし暗愚さのことでもまたある。
ゆえにさうした一部分ではなく近代全体にわたる連帯責任としての罪が問われるべきなのでありさうした意味では若者もまた其の罪の一翼を担ってしかるべき者なのだ。
ところが厄介なことに實は其の罪が誰にも問へぬのである。
たとへばわたくしは自然科学者に対し明らかに其の罪を認めるべきだとさうも言ふて居るが自然科学者とて實は人類の幸福を願ひ其れに貢献する為日々研究に邁進して来て居やう筈。
其れに大衆は兎に角バカだが其のバカは自然がバカなのと同じことで決してバカにしてはいけなひ程に社会に対しては無垢でかつ従順なのだ。
兎に角大衆であらうと科学者であらうと人間の仕出かした罪の内容はさうカンタンに人間自身では尻拭ひすることが出来ぬ。
かようにグレタさんは確かに頭が良ひ。
其れは学校の御勉強が優等に出来ることとはまた違ふ次元でもって相当に頭が良ひ。ーEQレヴェルが無茶苦茶に高ひー
おそらくは日本人でも独逸人でも何人でもかうしたお利口さんは居ることかと思ふ。
ただ、彼等の今後に於ひて其の歴史過程としての人類の自己矛盾性につきしかと学んでいくべきかと思ふ。
誰が悪ひ、アレが悪ひとさう言ひ切れぬところにこそ人間にとっての真の苦しさがあり矛盾が潜んで居るからだ。
「ノルウェーの国会議員はグレタさんをノーベル平和賞の候補に推薦したことを明らかにしました。」以上より引用
ヘッ?そんなおバカな。其れはあくまで時期尚早でしかもやり過ぎだ。
「去年の8月、毎週金曜日に学校を休んで、スウェーデンの国会議事堂の前で座り込み、地球温暖化への対策を訴える活動を1人で始めました。」以上より引用
さうか、偉ひ。
確かに学校よりも温暖化対策の方がより重要だ。
それも君ほどの知性の持ち主であれば当然のことだ。
第一学校の教師よりも君の方が頭が良ささうだ。
ただ爺がひとつ心配なのは今後君に摺り寄る男が居るのではなひかと云ふことのみ。
『「良心の大使」の賞を受賞 』 以上より引用
『オバマ元大統領と面会』以上より引用
いずれにせよ行動すれば次第に有名人にもなるしちやほやされる部分もまた出て来ることであらう。
但し批判の本質とはあくまで個と社会の構図であることを忘れてはならぬ。
たった一人で始めた其の孤独なる闘ひの中にこそ真の意味での批判精神が宿って居らう。
さうして人間はもうどうしやうもなひ奴等ばかりだと云ふ其の絶望と其処から齎されし怒りの感情とを決して忘れるな。
元より其の怒りは悪ひ類での怒りでは無ひ。
其れは義憤でありまさに正義としての怒りなのだ。=キリストの怒り
15歳の少女に叱られて考えた―2019年、気候変動問題に「希望」はあるのか?
尚此処には温暖化研究の第一人者である江守 正多氏によるグレタさんの活動への言及がある。
また、此処にもあるやうに少女の訴へはグレタさんが初めてではなくすでに1992年にセヴァン・カリス=スズキなる少女が世界に対して問ひを投げかけて居たやうだ。
Listen to the Children - Severn Cullis-Suzuki's famous speech on the environment (1992)
残念ながら英語のスピーチなので何言ってるものやらまるで分かりませぬが。
少女つまり未使用の子宮には地球的な規模での危機への本能的な気付きの力が或はあるのやもしれぬ。
女の勘、其れも肉体的な危機への鋭ひ勘のやうなものが少女たちにかうした発言をさせて居るのではなからうか。
対して男は實は其の種の勘がほとんど働かぬものだ。
男は観念によって其の危機を覚ることは出来やうがさうした肉体感覚には概ね疎ひ。
さて、気候変動の問題には希望と云ふよりももはや選択しか残って居なひとわたくしはさう判断する。
其の選択とは最終的には近代の価値観を捨て去ることが可能か否かと云ふ部分へと収斂していく。
尚わたくしの場合は近代の価値観に固執することこそが愚かなことだとさう考へて来た。
かと言ってもはや近代的な価値観を全否定することなどかなわぬ。
但しいつも其れ等に対しては冷ややかな眼差しを投げかけて来て居ると云ったところか。
TED-グレタ・トゥーンベリ 気候の為の行動への心開かれる訴え
ご覧のやうに彼女はとても聡明です。
聡明な人は往往にして精神的な病に罹り易ひものだが、確かに彼女の場合も11歳で鬱病となったのださうだ。
即ちアスペルガー症候群であり強迫性障害であるとも診断されたとのこと。
しかも彼女は世間との軋轢、世間と自己との壁つまり矛盾に悩みさうなっていったのだと言ひます。
即ち世間の考へなど理解出来ぬ。
何故なら世間は問題を問題として捉へることなくタダ己の欲得の為にだけ生きるそんな矛盾的存在其のものだった。
かねてより坂口 安吾の作品を引用したりもしわたくしも何度も述べて来ては居りますが此の世間=社会の矛盾振りはまさに横綱級です。
さう横綱級に面の皮が厚ひのだとも申せませう。
対してアスペルガー気質又は神経症や藝術家肌の人間は生まれつきにとても繊細で感度が高ひと来てる。
ですから其の世間の鈍感振りがまずは理解出来ぬ訳です。
事実わたくしなどもずっとさう思って参りました。
謂わば常に世間とは違ふ面で感度が高ひので精神的には何かと苦労して仕舞ふ訳だ。
ですので、さうした人は所謂世渡りとは違ふ分野で何かをやらせてみたりする方が性に合って居る訳です。
それこそ坂口 安吾ではありませぬが、精神科へ入院してみたらほとんどの人がむしろ真面目なまともな人であり逆におかしひのは世間での誤魔化しの様であった。
精神的な病気の本質とは精神的に全く誤魔化しが効かぬ部分のあることではないかとわたくしは思ふ。
ところが其の誤魔化すことこそが社会ではむしろ大事であり謂わば常識なのです。
わたくしが長きに亘り勤め人をやり最も苦痛だったことこそが其の誤魔化しであり世間に対しお愛想を振り撒くことでした。
わたくしは詩を書いて生きて居たひー常に事の本質と戯れて居たひーのに何でこんなバカなことをやって居るのか。
我が家の場合はあのバブルの頃に複数の土地さへ失わなければわたくし一人位遊んで暮らして居られほんたうの意味で詩人となれただらうに實に残念だ。
さう思ひつついつも我慢しつつも長きに亘り勤めて居たのです。
尤も精神的にバランスを取る為に以前から掲示板でもって様々に何かを書き込んでも参りました。
わたくしは生まれつき感度が強くあり其れはたとへ還暦になっても変わってなど居なひ。
其の神経症気質も若き頃よりまるで変わってなど居なひ。
ただ疲れましたね。
其れは神経が細かいので疲れたのではなく長いこと世間に迎合し過ぎ本音を語れぬことにタダ其れだけに兎に角疲れ果てました。
ですから、わたくしの書くこと、特に此のブログにて書いて居る内容こそがまさにほんたうのこと其のものなのだ。
かように16歳にして彼女には世間の抱えし問題のほぼ全てが見えて居ります。
其れも或は精神的な部分での感度が高ひ気質のお陰でせう。
但し彼女は自然科学に対しては楽観的と云ふか親和的です。
ーグレタさんは、CO2による地球温暖化を初めて指摘した科学者、アレニウスの血を引くとのことー
対してわたくしはむしろ科学は温暖化に対しては無力だとさうも思って居ます。
重要なのはもはや自然科学に温暖化や生態系の破壊と云った大問題を食ひ止めたり再生したりする能力は無ひと云ふことであるばかり。
逆にむしろ科学こそが人類をしてさうした追い詰められし立場に追ひ込んだのだとも言ひ得ることでせう。
故に科学でもって其の環境の大変化を抑止することなど出来ぬ相談なのだ。
なので今後も我我は事実上壊れた地球のシステムの上で右往左往するばかりでのことです。
以下は二回目の視聴の後の感想。
文明を継続するか否かは、確かに白か黒かを選択する問題だ。
だが其のやうに大問題としての矛盾に気付きしかも選択が突き付けられて居る事実に気付く人はごく僅かな人々だ。
何故さうなるのかと言へば其れは認識上の視野が曇って居るからだ。
其れは社会的にさう曇らされて居ざるを得ぬのだ。
バカは勿論問題には気付くことなど出来ぬ。
対する利口には様々に種類がある。
1.知能の高ひ利口
2.心が潔癖な利口
3.感度の高ひ藝術ー文學ーでのやうな観念的屈折
利口には大抵の場合もう何もかもが分かって居る可能性が高ひ。
1.には所謂偏差値が高く存する教師や學者其の他弁護士などが属しておる。
2.には精神病気質や宗教家の人々が該当する。
3.には兎に角藝術家が当て嵌まる。
グレタさん、君の主張の場合には1.及び2.の要素がわたくしには強く感ぜられる。
わたくしの場合は或は全部いってるのやもしれぬがむしろ2.と3.の方が強さうでもある。
但し特に其の白黒選択を常に突き付けられて居るのは2.での精神的な病との関連での領域だ。
いざ精神病院へ行って見給へ。
確かにおかしひ奴はおかしひ。
だが問題は、おかしくは無ひ奴もおかしひと精神科医または心理療法士は断定した上で其処で仕事を進めて居ると云ふことなのだ。
ですから、むしろ精神医学、または心理学などはおかしひ訳で、何故おかしひかと言へば白黒選択が突き付けられて居る奴はおかしひとさう断じて居るからこそむしろおまへの方がおかしひのだ。
其れこそが人間の造るシステムの上での矛盾と云ふことなのだ。
さて、問題はグレタさん、君の其の知性的な批判力は其の社会の矛盾をしかと突いて居ると云ふ点で少しもおかしくは無ひと云ふところなのだ。
TEDの後半では流石に皆黙り込んで仕舞ったが前半で笑ひながら君の提言を聴ひて御座ったバカな聴衆の方がまさに頭がおかしひのだ。
要するに世間としての混濁した認識の中に住する人々には白か黒かを選択する認識上の根拠など何処にもありはせぬ。
1、の場合は、特に社会的制約が強く課せられて居るゆえお利口はお利口でもたとへば科学者ならば研究成果を優先しまた教師ならば進学実績だの生徒指導での実績だの、また塾の教師はもっと競争が大変であり其処には環境破壊もクソも無くタダタダ何処の学校へ生徒さんを何人入れたかだけだ。
2.の場合宗教家は元々本質問題にのみ特化した心の領域なので古来宗教家は皆おかしひ訳だが実は其の基準の方にこそ問題があり其の規準こそが實はおかしひ。
3.漱石をはじめ芥川、太宰、安吾、三島、などは皆頭がおかしひ。其ればかりかゴッホもゴーギャンもルドンもモローも皆頭がおかしひ。さらに言へばベートーヴェンもおかしひしヘルダーリンもボードレールも中原もランボーも皆頭がおかしひ。のでは無く、實は其のおかしひおかしく無ひの規準其のものがおかしひ。
だから、1.2.3.の場合には元々利口なので事の良し悪し、何がヤバひことか位は分かって居る。
なんだけれども、1.の場合は社会に雁字搦めにされて居り故にほんたうのことなど誰も言へぬ。
2.と3.の場合は一歩誤るとほんたうのキチ外の領域へと転落する。
左様に此の世はまさにバカの巣窟ぞ。
ー逆に問題を問題として捉へぬ輩共のパラダイスだと云ふことー
だから兎に角我我はおかしくは無ひって。
至極まともだし潔癖なんだ、だからこそ大問題に対し潔癖に白黒をつけやうとして居るのだ。
おかしひ奴はまず世間がこのままで永遠に続くとさう思ひ込んで居やう。
おかしひ奴は文學書など読まずゲームや女と日々戯れておるばかり。
尚、温暖化は、コレはもはや実感としてヤバいのかもしれぬ。
昨夜わたくしは暑苦しくて寝られぬのでエアコンを朝まで付けて寝た。-普段は付けぬのだがー
はて今は何月だったか?
はや十月だった。
コレはもう焦熱地獄が必ずや来やうぞ、其れもあと五年もすれば。
其のおかしひ制度と云ふか基準と闘って居るのがかの自称詩人なのさ。
其れは気候変動と闘って居るのでは無く人間の持つ内面=欲望と闘っておる。
ではアンタは聖人君子なのか?
アンタは悪ひことは何もして居なひと今ココで誓ふことが出来るのか?
出来ぬ。
出来ぬが、批判はする。
もうオカシヒのは兎に角オカシヒ。
さらに白は黑で無く黑は白で無ひ。
一体私たちは邪悪な存在なのですか?
ズバリ邪悪じゃ。
邪悪な現象だとさう思っておけば逆に長生きが出来るとさう言ふておる。
「目を覚まして行動せよ」
グレタさんの御言葉である。
但しわたくしの場合むしろ行動するのは控へたひ。
何故か?
行動することよりももっと根本のところを見詰めて居るからだ。
其れは人間の内面である。
人間の内面は言葉でもって形作られて居る。
ゆえに言葉でもって其の倒錯としての牙城を打ち崩すのだ。
其れでもって人間の内面が目覚めるか否か、其れだけが問題だ。
「世界のルールに従っていては世界は救えない」
全く其の通りでのことでまさに正論である。
但し正論を振りかざすと往往にして世間は拒否反応を示さう。
正論は潔癖であり欲望を否定する向きだから逆に欲望を遂げつつこのままで行きたひ層にはまるで通用せぬのだ。
だが君は恵まれて居る。
何故なら少女だからだ。
とどのつまりは堕落した精神世界である今、むしろ少女は持て囃されて居りコレがもし16歳の男子高校生の主張であったとすれば世間はソレを黙殺して居たことであらう。
要するに何故か今此の世では未使用の子宮其のものに価値があり、君はだから其の武器を最大限に利用し世間の価値観をこっぴどく粉砕して回っていかれるがイイ。