目覚めよ!

文明批判と美と心の探求と

昨年得た「理想の蒔絵萬年筆」に就いてーさうしてついに「SUN STAR FOUNTAIN PEN」を得しSirius氏-2ー

そんなスタアの萬年筆「☆SUN STAR FOUNTAIN PEN☆」ー何故かあえてタイム・トリップする愛好家達ー

 

 

 

 

元より物には「格」なるものが有り其の「格」の面に迄己が修養の様が及んで居らぬと結果「縁が無い」こととならざるを得ぬ。

其の「機縁」と云うことはむしろ此の世では何にでも有りおそらくは其の分野毎にさうした意味でのヒエラルキーをこそ形成して居ることだらう。

 

でもって現存在は其の全ての分野に於いて高みを目指すことは結果として難しい。

結果として難しいのですが所謂「天才」に近づく程に多面に亘る高度な探索がまた可能となるものだ。

 

「天才」と云う者は多分野を横断しつつ何でもやれる人のことですが但し其の精神的能力と物を引っ張って來る能力とはまた別物である。

 

兎に角さうして物を引っ張って來る能力と精神的能力とはまた別次元のことで其の種の物集めの能力とは多分に本能的な所産であらう。

本能即ち理性的な意味での御話では無いのである。

 

だからなのか作家や詩人にコレクターが居るとは余り聞かない話と必然的になる。

何故なら作家や詩人は筆記具其のものに擦り寄る程現實的では無いからなのだ。

 

現實的つまりは「現世利益的」では無くもっともっとずっと「観念的」な人間なのだからして。

だからわたくしにもそんな観念の領域がしかとあるのであるがまさに其の観念が現代社會と闘ううちに次第に「物を愛でる」方がずっとマシだとの思いが強くなって來た。

 

 

要するに「自分の好きなことをやる」時間の方が大事なのである。

どだい現代社會のあり方はほぼ變えられやせぬものだ。

 

まあ例えば今後自民党政治が多少變化をみせるにせよ文明の本質部は變わらんのでむしろ惰性にて全ては世紀末へと雪崩れ込んで行くことだらう。

其の世紀末とは19世紀末や20世紀末とは本質的に異なるだらう言わば文明に取り切岸的なものとなるのではないか。

 

其の意味では文明は今まさに其の本質的意義を問われて居るのだと言えやう。

 

だがまた其のこととは無関係に希求されるべき物事は希求され集まるべき物はとある人の元へと集まる。

たとえ其の蒐集が無駄な足掻きであるにせよ其れが具象的な作用である分だけ其れはあらゆるイデオロギーを離れ只其処に佇むのだ。

 

などとまた文學者のやうなことをついのっけから言って仕舞いました。

 

要するに文人でもって筆記具を集めるのはむしろ下品な方でありそんな者にはロクな作品が出來ぬ訳ですが其れをあえてやりますのが自分の生き方です、と云うやうなことを是非述べて置きたかったのでした。

 

また其の文人であることを抜きにした蒐集家レヴェルでの御話に於いても其処にはしかとヒエラルキーが築かれて居り要するに幼稚園レヴェルから高等教育レヴェル迄が其処にしかと有り自分はかって其の高等教育レヴェルでの蒐集をしかとして居りましたと兎に角さう申して置きたかった。

 

でもって高等教育レヴェルでの蒐集に勤しむ限りに於いてようやく同じ位での高等教育レヴェルでの蒐集家からモノを引き抜いて來ることが可能となるのでありソコをイキナリ幼稚園児が高等教育レヴェルでの御品を集めることなどは無論のこと出來やしませんよ、とさう申した限りなのです。

 

だから東京の老コレクターさん、此の方などが物凄い御品をバンバン出される訳ですが其れはすでにさう云う時が訪れたのでさうなるべくしてなって居るのです。

またわたくしがかって持って居りました高級高額限定万年筆の数数も其れこそ欧羅巴の訳の分からぬ蒔絵万年筆のコレクターから千葉の大病院の病院長さんにまですでに売り尽くして來ても居りだが其れは震災の前のことだったが果たして其の千葉は津波にやられては居らなんだのか?

 

嗚呼其の千葉はもしや海に沈んで居らぬのか?

 

いずれにせよ此の文明世界は高低や大小でもって価値を決めるそんなヒエラルキー世界である。

なのでブランド品や万年筆、さらに石までもが全てそんなヒエラルキーに基づく世界のものなのだ。

 

故にどんな分野であるにせよ「御勉強」することで偏差値を是非上げ其の高く築かれた世界へ自ら飛び込まぬ限り「高級なモノ」などは手に入りゃしない。

また結果として「欲しいモノ」はカネばかりでは無く「機縁」によりさうして集うものですので「知識」の無いところにつまりは幼稚園児や小学生レヴェルの人のところにはそんなややこしい万年筆だの💎だのは決して集まっては來ない。

 

だからわたくしなどは常に「御勉強」だけをして來て居ります。

でもって「御勉強」だけをして來て居るからこそ其のやうに例えば昨年ヤフオクに「わたくしのための筆」が売られて居たりもまたするのです。

 

 

アレ、待てよ。

サンスター、サンスター、嗚呼アノサンスターか。

 

サンスター文具 歴史- Wikipedia

 

もしも此の萬年筆が1950年代の御品であるとすれば此処にある「三英社」か又は「サンスター文具」製の製品である可能性が高くある。

では金ペン先に刻印されたJISマークの方を調べてみやう。

 

日本産業規格 JISマーク- Wikipedia

 

うーん、其のJISマーク自體は1949年より使われて居るのか。

 

するとどうも1950年代~1960年代初頭にかけての御品となるのではないか。

例えば1959年製であるのだとすれば軸の刻印の「SUN STAR」にも矛盾は無い。

 

エッだが1959年製だって、おい、待てなんじゃそりゃあ?

なんとなれば儂が此の世に生まれたのが其の1959年の七月十七日だったんだ。

 

もしや其の辺に作られたのではなかったか?

まあいい多分さうなんだらう。

 

 

サンスター、サンスター、あれ?もしやアノサンスターのことか。

其のサンスターってそも「アーム筆入れ」を創った會社でしょう。

 

するとたった今儂の「理想の萬年筆 SUN STAR」が「サンスターのアーム筆入れ」の中にしかと入れてあるとのこととなる。

でもなんだー、此の妙な付合の気持ちの惡さは!!!

 

まるで何かの惡夢でも見ている気分だぞ。

いいえ、決してさうではありません。

 

其れは神様がアナタにお与えになられた「奇跡」としての筆なのです。

アナタのしつこい物欲を悟りへと導かんとして神様と佛様とが話し合われ最後の萬年筆としてあえて其れをお与えになった。

 

さうだったのか、まさか神様と佛様が話し合われて居たとは知らなんだ。

筆記詩人の此の罪深き欲望に終止符を打たんとしてついに嗚呼ついに神佛迄もが動き出したのだ!

 

「SUN STAR FOUNTAIN PEN」

 

彼筆記詩人の罪深き欲望に終止符が打たれるかどうかはまた別として其れが彼に取り「曰く付きの御品」であることはほぼ間違い無いやうだ。

尚「アーム筆入れ」の大判タイプの物は其の中敷きのパレットを抜けば幾らでも太い🖋を入れることが可能となる。

 

 

Yahoo!オークション - 兜木ペン先 エボナイト 万年筆 セット おまとめ ...

 

そんな東京のコレクター氏がまたとんでもない萬年筆のセット販売をされて居るやうです。 

あめふらしさん昨年はどうも御世話になりました、我はたった今ようやく頂いた萬年筆の謎解きが出來ましたところです。

 

 

さて以上の作文は昨日書いたものですが本日は御日柄も良くまた來週から暖かくなるさうですので少し活動しやうかと思い「理想の萬年筆 SUN STAR」を萬年筆化してみました。ー兎に角寒いと自分はほぼ死んで居りますー

 

でもって凡そ拾分で其れがやれましたので早速其れでもって書いてみやう。

 

うん、まずは軸が綺麗だ。

今日はまた特に「赤く」見える。

 

ところで昨日手元が狂い机上で此のペンを落としでもってペン先がインク壺のカドなどに当たって居たがもしや大丈夫なのか?

うん、どうやら大丈夫だった。

 

流石にデカいと何せ強い。

要するに軽自動車でもってぶつかると死ぬる可能性が高いがベンツやキャデラックだとぶつかった時でもまず命が助かることとまるで同じ理屈なのだ。

 

でもってインク止めの中芯は回して取れる場合と取れぬ場合とがあり此の萬年筆の場合は結果取れなんだ。

だがいずれにせよ首軸が取れぬ故売りに出すことは無いので中芯は有らうが無からうが関係の無いことだ。

 

徐に中芯をペンチにてCUTす。

さうして中芯後端部を引き抜くと尻軸に穴が開く。

 

其の穴より注射器にてインクを注入す。ーパイロットのブラックインキをー

其れも余り多く入れるとペン先部よりダダ洩れとなる場合があるので容量の参分の壱程インクを入れる。ー尤もダダ洩れしない場合もまたあるのですがー

 

尻軸部分に蜜蝋をタップリ塗り込め尻軸を締める。

サア出來た。

 

では書いてみやう。

 

うーん、「付けペン」の時とはまるで書き心地が違うな。

つまりはより萬年筆らしい書き心地がするぞ。

 

またつまりは此の方が良いが但し今後気温が上がると其れもなかなか難しくならう。

要するに古い萬年筆ーインク止め式やテコ式の萬年筆ーは気温の上昇に頗る弱いのだから。

 

萬年筆では左様に温度が上がり軸内の圧力が上がりペン先乃至は首軸の接合部よりインクを撒き散らすことが屡起こり得る。

つまるところは古い萬年筆に限り冬場に使う方が安全なのだ。

 

但し🗾独自の吸入方式であるインク止め式とはまさに其のインクのダダ洩れを根本的に防ぐ優れた機構なのでもまたある。

尤も常に其の機構をメンテナンスして置かねばならん。

 

 

でも個人的には其のことはせずにかうしてあえてアイ・ドロッパー化して其れを使うのである。ー其れもある意味ではインク止め式機構の否定となるのですがー

 

要するに自分の万年筆観はより原初的で且つ自然な方向をこそ目指すのだから。

要するに文明、じゃ無く脱文明でありある意味では反文明なんだ。

 

とまあ屁理屈にて言えばまたさうもなりませう。

 

が、要は理屈抜きでの感覚的所産を大事にしたいと云うことなのでもまたある。

なのでそんなややこしい🖋論を述べる人は此処🗾中でかのSirius氏だけなのだ。

 

 

人間の正體

本質主義

屑☆とスタア☆

 

文明の罪深さ

カントの定言命法

ショーペンハウアーの女嫌い

 

藝術と革命

吉本新喜劇

サンスター

 

ううーむ、完璧ぞ!

もう何処までも完璧に書けるわ!!

 

其の巨大な14金ペン先は弐ヵ月程馴らし書きをしたが故にほぼ絶好調です。

現時点に於いて自分は此れ以上の万年筆を他に知りません。

 

…矢張り間違っては居らなんだ。

さう間違っては居なかったのだ此の萬年筆をこそかうして選んだことが。

 

兎に角此れはそんな万年筆界のスタアが為のスタアの萬年筆なのだ。

さう其の名もズバリ「☆SUN STAR FOUNTAIN PEN☆」なのだ!

 

 

尚「インク止め式」の萬年筆は左様に様様なことがやれるので自由度が高くあるのだとさうも言える。

例えばテコ式=レヴァーフィラーの場合は相当な大改造をしないとアイ・ドロッパー化することが出來ぬものだ。

 

即ちレヴァーの穴を塞ぎ軸材の内壁に何らかのシールドを施さねばならん。

何故ならテコ式=レヴァーフィラーの古い萬年筆セルロイド軸の物が多く其のセルロイド素材はインクの水分により分解する虞が生じるが故に。

 

さて其のセルロイド素材の分解はまさに怖ろしく、

 

A.分解瓦斯が発生し金属部を錆びさせる

B.次第に変色が甚だしくなり最終的には軸がボロボロと化す

C.酷い時には自然発火し火事に至る

 

との状況を招くが日本製のセルロイド素材のみは優秀であり且つ🗾の気候などにも合うのか其のいずれにも至らぬ場合がほとんどとなる。

 

D.欧羅巴製のセルロイド材は最も危険

E.戦前の米國産のセルロイド材もとりあえずは危険ー其の變色が甚だしいー

F.プラチナ万年筆や加藤製作所のセルロイド材は最も安全ー但し加藤製作所のセルロイド材こそがNo.1ー

 

となる。

 

なので余り舶來物贔屓には陥らぬ方が良い。

つまりはモンブランでもまたペリカンですらセルロイド軸は腐る可能性が高くあるとさう見て置くべき。

 

でもって万年筆は兎に角エボナイト軸こそが最良の選択となる。

しかも其のエボナイト軸に漆を塗るとの所謂「蒔繪」が施される萬年筆こそが世界最高峰での御品となる。

 

又はアンティーク・ウォーターマンやアンティーク・モンブランなどが同様に世界最高峰での御品となる。ー其の多くがエボナイト製の軸となるが故にー

また故にこそ我が「理想の萬年筆」とはそんな蒔繪でのエボナイト軸なのだ。

 

では書くぞ、また其の「☆SUN STAR FOUNTAIN PEN☆」でもってして。

 

ほい、へっ、今度は何故かインクがドバっと出たな。

どうやら付けペンでの使用の方がより向いて居るやうです。

 

但しインクが少ないとさうなるのですから逆にタップリ入れればとも思うのですがですがさうすればまたインクがドバっと出る可能性が逆に高くなる。

 

とのことで古い萬年筆との付き合いは壱般に並大抵のことでは無い。

であるから故に初心者は怖がって其処に近づくことが出來ぬ。

 

ですが其れもまたあくまで「慣れ」なんで。

古い萬年筆はさうして騙しつつ扱い特別な筆記感や特別な意匠を樂しむが為の筆であり簡易且つ簡便に其を使用するものには非ず。

 

また其の意味では其の種での手間や悩みの部分こそが古い萬年筆が齎すだらう醍醐味の部分なのだからこそ。

 

またつまりは、

 

1.自分と同い年位の筆である可能性が高い

2.SUN STARに何故か首ったけ

3.現状で「理想の萬年筆」だとさう言い切れる筆

 

となる。

 

 

Yahoo!オークション - PLATINUM プラチナ万年筆 3776 ブラック

 

さても安くてしかも良さそうに思って居たがついに売れたやうだ。

此の頃の#3776が結局は壱番良い。

 

Yahoo!オークション - インキ止式万年筆 酒井栄助軸 石川金ペン先 エボ...

 

かうして高価ですが如何にも素性の良さそうな御品です。

昨年自分がヤフオクにて集めたのもまさに其の石川金ペン先付きの古い🗾の萬年筆でした。

 

Yahoo!オークション - PILOT パイロット 万年筆 ペン先 14K REGISTERED...

 

こちらは売れずに終わったやうだがむしろ壱番欲しい品ではあった。

尚此の種の大型のパイロットか又はナミキの萬年筆はおそらく筆記全長が20㎝を超す御品となることだらう。

 

では何故そんなに大型の萬年筆が良いのかと言えばまさに其れが所謂「万年筆の本格性」の部分に関わるだらう問題となる。

軸や金ペン先が大きい万年筆には其の「本格性」に優れる部分が何故か出て來る。

 

故に自分は最終的にそんな大型の萬年筆の蒐集へと向かって行った。

またかっての🗾にはむしろそんな大型の萬年筆迄もがしかと有ったのである。

 

其れはつまるところ「大🗾帝國」とのことで或は気が大きくなって居たのだらうか?

其れも当時の日本人は明らかに現代の日本人より小柄であったにも関わらず。

 

いずれにせよ🗾の戦前~戦中~戦後暫く頃迄の萬年筆の世界は海外の萬年筆の世界に比し劣るどころかむしろよりdeepな世界を形成するものなのだ。

 

其れと大事なことは所謂「ブランド」はかっての萬年筆の世界に於いて今程に「絶對的」な要件とはならないことである。

何故なら万年筆に於いてまず大事なのが、

 

4.金ペン先

5.軸材

6.其の作り

 

なのだからして。

 

さて昔の萬年筆の「作り」は概ね良い。

むしろ今の惰性での限定品などよりも眞面目に作られて居る。

 

さらに金ペン先が主に鍛金されて居り強い。

 

でもって今の限定品では「手作り」だの「鍛造金ペン」だのさうしたややこしいことがやれぬのであくまで「イメージ戦略」での物と化して行く。

しかも其の値段が拾萬、弐拾萬だ。

 

でも同じ弐拾萬も出すなら儂は其のデカいパイロットの方がずっと良かったぞ。

萬年筆の世界とはまさにそんな過去の遺物が持て囃されるだらう摩訶不思議なものとなる。

 

つまりは其処で普通にタイム・トリップが可能な壱種稀有な世界なのでもまたある。

 

Yahoo!オークション - 14K 7.18g 金地金 万年筆 ペン先 ヴィンテージ ...

 

うわあー凄い、とさう思い視てみたらコレもヤッパリアノあめふらしさんが出されて居りました。