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文明批判と美と心の探求と

養老 孟司先生の人間論であり文明論から學ぶことー最新刊の『ものがわかるということ』などー

養老 孟司先生の人間論であり文明論から學ぶことー最新刊の『ものがわかるということ』などー

 

 

 

 

NHKオンデマンド | まいにち養老先生、ときどき… 2023 冬 (nhk-ondemand.jp)

 

こちらでは養老 孟司先生の海外での虫捕りの様子が記録されており其の模様を興味深く視聴させて頂いた。

 

尚自分は虫にはほぼ興味が無く「石」にのみ興味がある。

其の石は生きては居ないが確かに「自然」其のものだ。

 

「虫」は生きてるので煩いが「石」は何処までも静かである。

自分は其の「静けさ」にこそ興味がある。

 

人間と云うか動物と云うか生命にはどうも其の煩いのを「ぬくもり」と感ずる作用があるやうだ。

だが自分にはそんな「ぬくもり」すらもが時に煩わしく思われる。

 

「石」はむしろ光の反射であるとか結晶構造であるとかそんな物理的現象に近い感じが常にして居る。

そんな物理的現象に過ぎぬものであるからこそ逆に何処までも癒されるのだらう。

 

 

【公式】養老孟司  都市化社会と生きる極意の話〜猫は自然。その姿に癒され学んだ〜 (youtube.com)

 

さてこちらは素晴らしい内容の動画である。

 

そんなある種冷たいやうな人間である自分もまた其の🐈が好きである。

其れは当然であり自分の其の物理的感覚はまさに半分しか無いからなのだ。

 

故に煩わしい生命體としての🐱をかうして常に愛玩して止まぬ。

煩わしい生命體にも相性の如きものがあり自分は「集団」や「🐕」などとは概ね相性が惡い。

 

其の幸福にも愛にも無関心なさうして眠ることの純粋な喜びを貪ることだらう🐱の生き方は常に眩しい。

が其れは羨ましくもあり同時に儚いものなのでもまたある。

 

 

【養老孟司】日本はもう限界に来ています。その理由を養老先生が解説します。 (youtube.com)

 

例えばこちらでは其の養老先生が「政治の考え違い」のことに就き述べられて居ます。

其れは最終的にそも計算することが出來ない人間の生命を管理して行くことの不可能性に就き述べて居られるのだらう。

 

對してあくまで自然は中立であり即ちプラスとマイナスが常に拮抗するどちらにも偏らぬところにこそ有る。

 

偏った価値観=「無理」を止める。

生つまり命の根本は社會により押し付けられるバランスでは無くあくまで自分の側のバランスのことである。

 

だが人間の脳味噌はあえて其の生命としてのバランスを崩すやうに「進歩」して行く。

さらに統治者は其れも良かれと思い元元計算することが出來ない人間の生命を管理して行くことをのみ欲する。

 

 

【養老孟司vsマルクス主義者】GDP至上主義の終焉!脳化社会とは? - YouTube

【養老孟司vs斎藤幸平】脱GDPを武器に!脳化社会とは?【マルクス主義者】 - YouTube

 

其の「脳化」も「理想論化=共産主義化」も人間に仕込まれた自己矛盾領域としての時限爆弾である気がどうもわたくしにはして居る。

人間に認知可能な抽象性の部分が具象性を追い越して仕舞うと云うことが具體的には其の罠のやうなものだらう。

 

具象性ー大脳旧皮質ー<抽象性ー大脳新皮質

 

言わせて頂けばまさに其の抽象性の肥大の部分こそが生其れ自體のアンバランスとしての「對立と破壊」を生み出して行くのである。

其のことをあえて宗教的に解釈すれば「ハルマゲドン」とのこととなるのである。

 

そんな何処までも続く「對立と破壊」を避け人間の生のバランスを回復するが為には「社會」軸の認識から自己へ回帰する認識へと価値観を転換させる必要がどうしても生ずる。

即ち「社會」的に踊らされることの価値観を離れ「社會」なんぞそもカンケーねえとのそんな實に「村八分」でもってして自分勝手な嗚呼まさにゴッホやゴーガンのやうなまた或いは變人セザンヌのやうなそんな認識こそがそんな「ハルマゲドン」に対抗し得る唯壱の認識上の「革命」のことぞ。

 

具象性ー大脳旧皮質ー⇔抽象性ー大脳新皮質

 

兎に角我我人間の認識は常にかうして置かねばならん。

即ち其処にて「相剋し且つ相即する」関係性をこそ常に保たねばならん。

 

でもそんな「ハルマゲドン」はオウム教などもまたさう言うて居たぞよ。

オウム教は佛教なのにそんな「ハルマゲドン」を持ち出すのはオカシイ。

 

いや別にオカシクは無い。

何故ならボクもまた壱佛教徒ですがかうして「ハルマゲドン」の到來を信じて居ますのです。

 

じゃあどうすれば良いの?僕等現代人は?

だからそんな「ハルマゲドン」にならんやうに是非こんな現代社會の価値観から目を背け「クリスト教」なども是非御勉強しやうとのことです。

 

 

「集団の問題は難しい」

 

逆に言えば「集団」では無い「個」の問題はむしろ簡単だ。

「個」は最低限食って寝て💩することでほぼ満たされるものだ。

 

だがソコに「👨‍👧‍👧」が入りさらに「會社」が入りまた「共同體」や最終的には「國」が余分な「抽象的価値」を設定しさらに其処へと個を導くこととなる。=「洗脳」した上でソコへと導いて行く訳だ

だが其れをカット・オフすることは可能でありまさに其れが己が理性の力である。

 

故に理性は「社會的」に使うものには非ず。

むしろ理性とは「社會的」な「洗脳」より己が心を守らんが為の壱つの武器である。

 

其の「武器」を何故🗾の民人はまるで使わぬのか?

何故個として神より与えられし理性を🗾の民人はまるで使わぬのだ?

 

こんな「村八分」の我にはまずは其のことがまるで分からん。

 

 

地震は怖い」

 

仰るやうに「地震」や「気候變動」こそが「抽象的近代的価値」を「限定」して行く可能性はおそらく高くある。

「抽象的近代的価値」はたった今より抽象性=数的還元力を高めつつあり所謂「予測可能な未來」を我我個に對し強いて行きつつある。

 

だが結果「天災」は予測不可能であり其れ即ち人間の脳の能力の埒外に有る。

さう其れは「無い」のではなくさうしてしかと其処に「有る」。

 

兎に角有る。

何故か其処に有った。

 

だが文明は其れが無い方が都合が良い。

だからAIを創り奴等にバーチャルな不變の世界を築かせやうとしてかうして躍起なのだ。

 

だがAIは電源が無いとそも動きはせん。

そんな天變地異の折りに最も役立たぬのがまさに其のAIでありスマフォでありゲームでありさうして化粧品にまみれし美女である。

 

「自立する」

 

其の「自立」とは人間としての精神の「自立」のことだ。

だが現代人の精神は概ね「洗脳」されて居り其処では「自立」も何も無い。

 

現代人の精神はすでに腐った!!

カネと麻薬と美女とスーパーカーとに惑わされすでに肥溜めの底にとごっても居らう。

 

人間の精神が「自立」するには是非👿と闘わねばならん。

さても其の👿とは何だ?

 

👿とはこんな現代社會の奉ずる価値観其のもののことぞ。

 

 

【公式】養老孟司 意識の謎 - YouTube

【公式】養老孟司 主体とは何か(撮影合間のフリートーク) - YouTube

【公式】養老孟司 生と死の話 - YouTube

 

こんな養老先生の御話は自分に取り常に「癒し」ですらある。

養老先生は専ら現代文明の主流の意見と逆方向のことを述べて居られる。

 

自分にはまさにソコが気持ち良い。

だがこんな逆向き思考が理解されない場合もまた多いことだらう。

 

使う言葉は違うにせよ常に我もこんな逆向きのことばかりを考えて居る。

また其れが「人間とは何か」また「文明とは何か」と云うことをまさに根本の次元で問い続けて行くことなのだ。

 

 

【公式】養老孟司 空想と現実の世界 - YouTube

【公式】養老孟司 日本古来の美観「侘び寂び」 〜理屈のない世界に戻ろう〜 - YouTube

【公式】養老孟司 『ものがわかるということ』(祥伝社)出版秘話 - YouTube

 

此の辺りの動画などもなかなか面白い。

 

此処にて手塚 治虫氏の作品に就いて述べられて居ますが養老先生は医者に似合わず「人間を弄る」こと自體が御嫌いなやうで其の感覚はまた自分にもある。

「人間がやることなすことにロクなこと無し」とのつまりは人間に對する根本的な不信感が何処かにある。

 

まあ其れもまた可也にカルトなものの見方なのやもしれんが兎に角「人間が弄ると何でも壊れる」ものとさう相場は決まっておる。

故に人間の力にて人間を助けたらうとか神のやうに何でも出來るわいなどと思うことはつまりはしてはならん「思い上がり」其のものだらう。

 

さて其の「侘び、寂び」に就いてこのところ個人的に屡考えて居て其れは結局日本人の「心理的な技術」なのではないかとさう結論染みたものを導き出して居る。

其れ即ち此処で先生の仰る「感性」であり「感覚」のことであり其れは本質的に「理屈」によるものでは無くむしろ「理屈以前」の世界のことなのではないか。

 

例えば「職人技」などにもむしろ「理屈」は要らずまさしく「理屈以前」の世界のことである。

「職人技」には何か「全い価値」が成立して居るが其れは概念的に構成される理論的な技術なのでは無くむしろ身體的な感覚の技なのだ。

 

其の「感覚」の部分にこそ現代文明が齎すアンバランスな社會構造への処方箋への糸口があるのやもしれん。

 

此処で先生が仰るやうに世界は複雑であり人間は常に其れと同じやうにはなれはしない。

故に自然の様が豊かな我が國では「無常観」のやうなものが自然と生ずるのではなかったか。

 

 

【公式】養老孟司 空気を読む〜承認欲求の話〜 (youtube.com)

 

はあー、🗾人はどうしても空気を読み動く?

そも🗾には人が多過ぎる?

 

なる程、人が多過ぎるから變なところに気を遣い過ぎるのだらう。ー所謂オモテナシの過剰かー

 

 

養老孟司さんに聞く、現代人が忘れかけている「自然と生きる幸せ」|養老孟司 × YAMAP 春山慶彦 - YouTube

【公式】養老孟司 日本の森と未来の話① 〜過去の歴史を見直し100年単位で考える重要性〜 (youtube.com)

【公式】養老孟司 日本の森と未来の話②〜自然との共生、負担をかけない生き方〜 (youtube.com)

 

養老先生は實際に自然が豊富に残る鎌倉にお住まいで其の生活の様やまるでパラダイスです。

其のパラダイスである場所から先生は現代社會に對する本質的な問いの部分を相變わらず発信して居られる。

 

其れもまあ變な医者ですがね。

まさに變な医者であり作家さんだ。

 

いや作家と云うより哲學者なのか?

尚上の動画は今夜視る予定なのですが兎に角其の「自然」と人間ー社會ーの関係性こそが「本質的」な問題であり課題であると是非了解頂きたい。

 

よって人間ー社會ーが「自然」を壊すやうに進むのであれば其れは其の社會のあり方が惡いのです。

さうして惡いのは兎に角我我では無く現代社會の方です。

 

現代社會こそがもう何ともならん大犯罪者であり大宇宙のゴロツキです。

だから現代社會をこそ革命せねばならんのであり其の前に批判し且つ糾弾して行かねばならん訳だ。

 

 

【公式】養老孟司 言葉の定義と概念 - YouTube

【公式】養老孟司 時間と空間① 〜脳から見た概念〜 - YouTube

【公式】養老孟司 時間と空間② 〜ややこしいことは簡単にはならない〜 - YouTube

 

確かこちらは数日前に視たのですが其の内容はすでにウロ覚えです。

いずれにせよ養老先生の御考えは大抵の場合世間だとか常識の逆方向のことを述べて居られるのでそんな風に解釈して置けばまず間違いは無い。

 

【公式】養老孟司  著書「半分生きて、半分死んでいる」の話① 〜人の生き方、理想的な社会、選択の自由が招くこと〜 - YouTube

【公式】養老孟司  著書「半分生きて、半分死んでいる」の話② 〜"いいね”にこだわるな!〜 - YouTube

【公式】養老孟司 環境変化と日本の限界〜何が悪いとは言えないが、外の世界を頭でアレンジしている〜 - YouTube

 

兎に角養老先生の動画は澤山ある。

其処は老人の癖に妙に諄い。

 

妙に諄いだけにおそらくは本気で現代社會なり🗾社會なりを心配されて居ることだらう。

特に抽象性を常に上に置き突き進む現代社會に對するストレートな批判の部分は自分に取り最大限に役立って居る。

 

まあ類稀な先哲としての御壱人なのだとさう思われる。

尚養老先生は合理主義者とはむしろ正反對での人文思想家の面を多分にお持ちである。

 

ところが其の御考えの根の部分はあくまで科学的なものとなるので其処には常に説得力が有るのです。

 

 

ものがわかるということ 祥伝社

【公式】養老孟司 『ものがわかるということ』(祥伝社)出版秘話 (youtube.com)

【公式】養老孟司 『ものがわかるということ』(祥伝社)出版記念特別対談 養老孟司×成田悠輔「わかる」について語る (youtube.com)

 

ものがわかるということ 要約

 

こちらを視る限り此の本での論題は多岐に亘り其の多くは人間論であり文明論となるやうです。

養老先生の御仕事とはまさに人間論であり文明論を御考えになることであり「小説」を書くやうなこととはまるで異なる訳だ。

 

自分は此処拾年近く小説にはもはや興味が無く興味があるとすればまさに其れが人間論であり文明論となる。

要するに人間もまた文明も良いものだとは見て居ないので正直其の将來が危ぶまれてならない。

 

そんな人間に取り養老先生の著作物は大いに援軍となり得るものだ。

だからまた此の本を購入し是非読ませて頂きます。

 

が、其の要約部を読むだけで可成に内容が分かりさうですので其れを読みついでに動画の方も今宵視て置きませう。

そんな訳でかうして自分は土曜でも日曜でも御勉強の方が忙しくネオン街へは行きませんのでまさに其処は惡しからず。