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本日行いし「外國産」の標本の整理及び観賞に就いてー+「天藍石」の渋い魅力とは?ー

本日行いし「外國産」の標本の整理及び観賞に就いてー+「天藍石」の渋い魅力とは?ー

 

 

 

 

さて本日もまた御天気が続き其れも洗濯、買い物、日光浴と忙しい限りながら弐時間程は鉱物観賞が出来幸せでした。

今回は久し振りに「外國産」の標本の整理及び観賞に勤しんで居た。

 

手持ちの「外國産」の標本をしかと観賞するのは凡そ参箇月振りである。

でもって鉱物趣味の度が浅い方方は「外國産」の標本の方が良ささうに見えるものだがまずは其れが違って居て「外國産」の標本の方は何故か飽きが來やすいのである。

 

「外國産」の標本でも壱級の標本ー博物館レヴェルでの石ーならば勿論其の限りでは無いが丁度所謂バタ臭い西洋のパン食を食い続けるとすぐにイヤになるやうなものでつまりはもう米の飯と味噌汁や漬け物などがどうしても食いたくなることとまるで同じなのだ。

だが時にはバタ臭いものもなかなかに良いものなのだけれど。

 

其れでもって標本を掃除しつつ確認して行くとまるで「知らん」標本などがまだ弐、参は出て來る。

また知っては居るが何故ソコに有るのか分からぬ石などもまた出て來る。

 

 

其れも本日は翡翠×2の小袋が出て來、しかも壱つは💎質のおそらくは糸魚川翡翠である。

ならば其れは本來ならば💎の缶ー💎が入った小さなクッキーの空き缶ーの方に有るべきものであるのに何故かソコに出て來たのだ。

 

其れは要するに自分の整理整頓が如何に不徹底でありしかも気紛れな様を指し示す事實である。

つまりはかうして潔癖さうに見えて自分は結構エエ加減なのでもまたある。

 

實際に相当に潔癖なつまりは「神経質」な自分であるが其れも意外と変態的に汚いのが気にならずつまりはそんな弐面性を有するタイプである。

其れとアホと利口もまた同時に発動する故皆様はおそらくどちらにも決めかねることであらう。

 

まあでもそんなことはどうでも良い。

問題なのは兎に角其の「外國産」の鉱物標本のことだ。

 

 

自分の場合は鉱物趣味に本格的に嵌まったのがむしろ21世紀に入ってからでつまりは遅かった。

其れ迄は万年筆の蒐集家として兎に角あれこれとやって來て居た。

 

尤も万年筆の蒐集だけでは無く其の万年筆を使い「御勉強」の方も欠かさずやって居たものである。

だけれども万年筆を使うと結局所謂「言葉の世界」=「観念的な世界」と其れがなって行かざるを得ない。

 

ところが鉱物趣味の場合はさう云うのとはまるで違う「感覚的な世界」のものだったのである。

また自分は元元其の「感覚的な世界」の方もイケるクチである。

 

だから例えば鉱物ショーだの百貨店の💎売り場などへ行くとズバリ👩共が其処に群がって居る訳だ。

でも自分には「理性の強さ」の方もまたある訳なのでそんな♀的に石に群がるのはそもイヤなんである。

 

だからそんな微妙な立ち位置で此の趣味を始めたが結局は感覚が理性を押し切りもうなんでも良いから「キラキラが大好き~!」てな感じとなりつつあり要するにほぼ本能的に常に石を欲しておる訳です。

 

なのではあれバカでは無いのだからちゃんと理性的に限度を決めて此の石趣味を自分なりに推進して居る積もりなのではある。

 

 

其れでもって2000年~2005年頃迄の間に主に「外國産」の鉱物標本を蒐集して居たのであった。

「外國産」の鉱物標本もまた其れこそピンからキリまで有るのだけれど自分の場合は優良可で言えばほぼ良と可の標本しか持って居ない。

 

例えば其れが英國での上流階級としての鉱物趣味ともなれば即優の御品だけで其の趣味が形作られるのであらうがそんなもんは壱ケ百萬も弐百萬もする石でありつまりは庶民的な石趣味なのでは断じて無い。

 

また自分の石には良の部類の石ですら實は少ない。

なんとなれば石を買う位なら万年筆の良いのが当時は欲しかったのであるから。

 

其れでも石は石であり所謂「工業製品」とは違うので其の石としての個性を存分に樂しむことは可能である。

無論のこと其の石のグレードはむしろ筆記具の世界以上に「ヒエラルキー化」されて居るのだが其の「ヒエラルキー」を粉砕する迄の「個性」が實存的価値としての其れ其れの石にはしかとある。

 

また極論を言えば石趣味が昂ずると「道端の石集め」なるものがまた成立する訳だ。

中には其の「道端の石集め」ダケを熱心にやる人が實際に居られるさうである。

 

其の域ともなればすでに「石仙人」にも達して居るのではないかとさう思われてならない。

要するに其れは「ヒエラルキー化」しない意味での石趣味をむしろ突き詰めてやって居られるとのことだらう。

 

 

尤も自分の場合はまさかそんな域には達して居ない。

其れでも「林道などから💎を探し出す」ことに實は長けた人間である。

 

其れも東山の自然遊歩道などでもう誰もが通る道なのに何故か其処から💎質の石英を探し出して仕舞うと云うある種の職人技を持った石人間なのだ。

故に自分の石趣味もまた「ヒエラルキー化」しない意味での領域を多分に持って居るとさう言えるのではないか。

 

また實は其の部分こそが案外大事な石趣味としての要件である。

何故なら其の「石のヒエラルキー」に惑わされると其処で眞の意味での石趣味ー自然との語らいとしての石趣味ーがそも成立しなくなるからなのだ。

 

要するに自然と触れ合うことは其の「ヒエラルキー」を求めることでは断じて無い。

むしろ其の「ヒエラルキー」を粉砕してこその自然愛好としての趣味の領域である筈です。

 

うーん、タダの石趣味かと思ったら案外話が難しい。

まあ何を語っても結局僕の場合は話が全部難しくなる。

 

 

其れでもって今日は何を観たの?

はい、例えばエメラルドからマンバンザクロ石やまた靑系の鉱物迄また其れにルビーやレッド・ベリルなどを観ました。

 

其れと緑系では仏蘭西産かと思われる「緑鉛鉱」と「緑簾石」の良品が出て参りました。

 

ちなみにエメラルド及びルビーとレッド・ベリルの標本のグレードはあくまで「可」のものでありつまりはさう大したものでは無い。

特にエメラルドの標本などはかって6萬近くも払って失敗した色の薄いエメラルド標本などもありまさに惨憺たるものです。

ー實際には其の逆に五千円以下でもって得たデカい結晶付きのエメラルド標本×2などもまたソコに含まれるがー

 

ルビーとレッド・ベリル及びロードクロサイトー菱マンガン鉱ーは結局良品を得られなんだ。

ですが其れには理由があり其の赤系の鉱物は主に「田口鉱山産のパイロクスマンガン鉱」に絞り蒐集して來たからなのです。

 

但しかって米國のスイートマイン鉱山産のロードクロサイトを得る機會が何度もあったものだった。

其れでもあくまで自分は「浮気」をせず「田口鉱山産のパイロクスマンガン鉱」壱本槍にてやって参りましたのです。

 

但し参、四年前に鉱物ショーで南アフリカ産のロードクロサイトだけは求めてみた。ー其れもまた「可」の標本で確か四千円程でしたー

 

ヤフオク! - 【宝石結晶アンコール2】【コレクター放出品】南... (yahoo.co.jp)

 

 

兎に角そんな訳で自分の場合2005年以降は「田口鉱山産のパイロクスマンガン鉱」と「棚山産のノーブル・オパール標本」に限り収集を重ねて來た訳です。

またより正確には「田口鉱山産のパイロクスマンガン鉱」と「寶坂産及び赤瀬産を含む國産のノーブル・オパール標本」に限り収集を重ねて來た訳です。

 

ではありますがかうしてたまに「外國産」の鉱物標本を観賞することなどもまた決して惡くは無いことだ。

 

ちなみに本日は観て居りませんでしたが「天藍石」と云う石があり其れの良品がカナダのユーコン川の付近で産出致します。

わたくしは其の標本×2を大層気に入り且つ大事にして居る。

 

今机上に其れ等を置き眺めて居るが其れが何となく「田口鉱山産のパイロクスマンガン鉱の靑版」との感じすらして参りました。

尚其の「天藍石の標本×2」は明らかに良品の部類での石です。

 

 

ヤフオク! - 天藍石 ラズライト <カナダ> 28 (yahoo.co.jp)

ヤフオク! - 天藍石 ラズライト <カナダ> 67 (yahoo.co.jp)

 

此れ等は比較的良ささうですがとりあえず高価です。

ちなみに其の「天藍石の標本×1」の方はもう拾五年程前に上のオークションの出品者である新潟のエヌズ・ミネラルさんから購入したものです。

 

オークションにも「美しい標本」と説明されて居ますがまさに其れぞほんたうのことで「知る人ぞ知る」渋くてしかも飛び切りに美しい石なのだと思う。

だけれども鉱物マニアにすら余り知られて居ない石なのではないか。

 

要するにコレぞ石詩人としてのわたくしが壱押しするまさにイケてる標本なのだ。

其の色合いは所謂「インクブルー」でありつまりは明るい靑では無く壱般受けはしないが兎に角相当にレヴェルが高い石である、との感じでせうか。

 

さうだ、では懐中電灯で照らしてみたらどうなるのか?

照らしてみましたがほとんど石は透けず「インクブルー」の侭です。

 

つまりはすっげえ「頑固」な石で其れも何となく戦前のバンカラ學生であるとかまたかのショーペンハウアーの哲學の如き融通の利かなさのやうなものさえもが其処には感ぜられる。

そんな今風ではまさか無く逆にソコこそが至極格好良い石である。

 

検索: 天藍石 - 株式会社エヌズミネラル (ns-mineral.co.jp)

 

結局「優」の標本はまたべらぼうに高価だ!

 

 

さてまた全然違う話ながら今日買い物へ行った時に弐軒西隣のそろばんの先生と久久に出くわした。

先生は拾歳程上であちこちと體の具合が惡いことを話されて居たが自分の方でさえ無論のこと體調は万全では無い。

 

其れでもって「自分の場合は今日を生き抜けただけで感謝です。」とさう話して置いた。

我もまた壱昨年より股関節、歯、胃腸の具合いと立て続けにマズい状態となり其はまるで體の上での戦場の如き様相を呈しても居た。

 

だが今はかうして何とか日光浴と鉱物観賞が可能である。

其の可能なことを可能な限りにやり続けることだけが現存在に取っての實存的価値でなくて何であらう?

 

 

さても「天藍石の標本」がもっと欲しいのか?

へえっ?

 

別に欲しくは無いのに改めてさう言われると欲しくなって仕舞うではないか!

まあでも値段が高いからもう買いはしません。

 

そんなものよりも「健康」の方が大事だ、嗚呼さう言えばまた明日は月に壱度医者へ行く日ではないか!!

こんな石なんぞをウットリしつつ眺め過ぎあやうく其のことを忘れて仕舞うところだった。