眞夏の萬年筆夜話ーコロナの憂さをこんな万年筆の画像にて吹き飛ばせ!ー
其の藤井 聡 - Wikipedia氏はかって其の著作『〈凡庸〉という悪魔 | 晶文社 (shobunsha.co.jp)』も読み大変勉強をさせて頂いて居るが最近は何を仰って居るのやらよう分からんやうになって来た。
ー「社会的ジレンマ」についての社会科学研究を踏まえて、過度な構造改革や自由化は社会的な厚生水準を大幅に低下させることを指摘し、小泉政権下で強力に進められ、現在に至るまで様々な領域で踏襲されている過度な構造改革や自由化あるいは地方分権を批判している[32]。ー藤井聡 #主張・批判- Wikipediaより
ー自由貿易を推進する者に対して、彼らにとって自由貿易は全体の利益に繋がる"道徳的"なものである一方、保護貿易は一国の利益にしかならない"不道徳"なものであるという思い込みがあり、そのため彼らは関税が存在することそのものを「悪」とし、その完全撤廃をもたらすことを「善」として信じて疑わないが、実際は過激な自由貿易は利己主義者ばかりの国を生み出し、あらゆる次元の正直者を駆逐して裏切り者をはびこらせることになるため、亡国どころか世界中の人々を不幸の淵に突き落とし、世界を亡ぼすリスクを高めてしまうものであると述べ、そのような自由貿易を「善」と考えること自体を不道徳なものである、と批判している[38][39]。ー藤井聡 #主張・批判- Wikipediaより
全くのところ仰る通りです。
ーまた藤井は2021年9月に新型コロナウイルスワクチン接種を行ったことを明らかにした。このような手の平返しのため、独立行政法人日本原子力研究開発機構J‐PARCセンター物質・生命科学ディビジョン中性子源セクション研究副主幹の井田真人理学博士に「コロナが目の前にあったら飲み干せる」と豪語していた過去があるのにワクチン接種した藤井を「あなた方の言説に惑わされて変な方向に行ってしまった一般の人々に対しては、どのように責任をとるの?」と無責任を指摘している[44][46][47][48][49]。ー藤井聡 #主張・批判- Wikipediaより
だがワクチンなんてあえて打つな!何だコロナが怖いのか!!
ー2021年のインタビューにおいて、昨今の喫煙を巡る社会情勢について禁煙ファシズム論を唱えている。喫煙自体に非常に長い歴史を持つことを理由に挙げ、禁煙風潮で喫煙機会を抑圧していくことについて「文化保存の観点から、恐ろしい問題」「極めて非人間的」「ファシズム的な行い」と述べている。分煙の一定程度の導入には理解を示すものの、バーなど喫煙を楽しむとされる場所については文化の一つとして許容すべきであるし、居酒屋なども喫煙席と禁煙席を設けてしかるべきとしている[68]。ー藤井聡 #主張・批判- Wikipediaより
勿論其れには賛成致します。
其れにつけても何でまた岸田の政策がダメなんですか?
しかし藤井教授の話は兎に角面白い。
結局は話が面白いから彼が好きなんですがね。
いずれにせよ京大の先生は言われて居ること其れ自體が非眞面目であり極めて面白いです。
ヤフオク! - 送料無料 高田馬場・古屋万年筆店の漆塗ハンドメ... (yahoo.co.jp)
尚今回はあくまで万年筆の話をします。
かうしてヤフオクを視て居ると面白い万年筆が次から次へと出されて居ます。
其の古屋万年筆店は昔のムック本で紹介されて居てまさに魅力的な古くからの万年筆店だったと記憶して居る。
其れこそ昔ー参拾五年程前迄ーは此処名古屋にも万年筆の専門店があり例えば桜山には「金ペン堂」がありました。
「金ペン堂」へは其れが無くなる壱年程前に壱度だけ訪れ其処でプラチナのリヴィエールと云う銀張りの万年筆を買ったが其処はまたよりにより下らぬ物を買って仕舞ったものだった。
記憶によればショーケースの中には其のプラチナにせよもっともっと古い珍しい品が多く並べてあったものだった。ー古い漆塗りのモデルまでもあったー
但し其の折にまだ廿代後半だったわたくしは其の古い萬年筆の価値をまるで知らなんだのです。
其処には「金ペン堂」の爺さんが居ましたが今思うと其の東京高田馬場の古屋万年筆店の店主の爺さんと何処か良く似た感じの人であったものだった。
そんなわたくしも五拾過ぎから古典的な萬年筆のコレクターとなって行く。
ですので其の五拾過ぎの頭の中身の時点で当時の「金ペン堂」を訪れて居たらむしろ其処は寶の山の御店でもあった筈だ。
現存在ー人間ーと云う者は其のやうに認識壱つで価値観がまるで違ったものとなるものなのだ。
で、此のヤフオクでの万年筆ですが所謂酒井軸の物かと思われます。
其の軸はエボナイト製で鎌倉彫りと云う漆塗りが施されて居る。
つまるところは其の店主の古屋さんが作ったのでは無くあくまで酒井ー土田と云うかっての萬年筆の職人が共同製作して居たものだらう。
此の種の酒井軸の手作り万年筆は今還暦以上の万年筆コレクターに取り結構身近な作品でした。1980年代 酒井栄助作「晩栄」万年筆。兜木ニブ搭載 もう手に入らない品です。 (seforce.jp)
わたくしもまた参拾年程前に名古屋丸善にて参本程を求め拾五年程前にも壱本を求めて居る。ー其の鎌倉彫りの品もまた持って居るー
ところが当時すでに高齢であった萬年筆の職人は直に此の世を去って行く訳です。
また仙台の方にも植原 榮一さんと云う高名な萬年筆の職人さんが居られたがすでに亡くなられて仕舞った。匠の肖像 : テレビ東京 (tv-tokyo.co.jp)
其の後酒井軸の手作り万年筆は値が高騰し今では大體此のやうな価格となって居る。ヤフオク! -酒井(万年筆)の中古品・新品・未使用品一覧 (yahoo.co.jp)
尚参拾年程前は此れ等は大體弐、参万円程のものであった。ー特別な物を除けばー
其れが何故こんなに値上がりしたのかと言えば勿論もはや其れを作る人が居ないからだ。
實は拾五年程前に求めた壱本とは酒井ー土田での作品では無く其の後継者としての酒井さんの息子さんが製作された物であった。
此れもまた軸はエボナイト製で大変良い物ですが所謂金ペン先の方が別物です。
酒井ー土田軸には兜木 銀次郎と云う金ペン職人さんが鍛金された拾四金ペン先が奢られて居た。
其の金ペン先はさうして鍛造されて居る訳なので今の金ペン先と比し薄くてしなやかで要するに別物なのです。
ですが戦前から戦後暫くの間位までは日本でもまた世界でも其の鍛金された拾四金ペン先だったので概して筆記性能が良く所謂金ペン先としての格が高かったのである。
要するにペン先に魂が入って居るとでも言うのか、其れこそ強くてしなやかな拾四金ペン先であることがほとんどでした。
ですので、かっての万年筆は其の軸もまたペン先の方も手間暇をかけて作られし現行万年筆とはまるで別物だったのです。
またそんな手作り万年筆に限らずマスプロダクツの萬年筆にせよ戦前の物はまるで違って居ります。
つまりは当時の萬年筆こそがむしろ眞の意味での万年使える筆記具なのでした。
現行の万年筆はどちらかと言えば本質的性質の方には金をかけずに見た目の綺麗さばかりを大事にして居るやうな感じでせうか。
だけれども現行の万年筆が全部悪いとはそも言い切れぬ訳だ。
戦前の萬年筆⇔現行万年筆
万年筆趣味の度が深まれば自然と左側の方へと興味が傾くものだが現行万年筆の中にも「此れは欲しいな」とさう思わせる物は常にあるものです。
またむしろ万年筆への趣味性の度が深まって居ない場合には現行万年筆の方が扱い易く危険度が低いと云うことさえもが言えるのである。
では何が危険かと云うに實は色色と危険が其処にはある。
1.古いセルロイド製の軸か又は伊太利亜の万年筆のセルロイド製の軸が分解しつまりは腐ること
2.戦前の萬年筆の金ペン先先端のイリジューム合金が取れて落ちたりすること
3.インキ止め式の萬年筆の場合はインクの入れ方がそも難しくさらにインクが漏れ机上をインクで染めたりもまたすること
またレヴァーフィラーーてこ式ーの場合はゴムサックを定期的に交換することが求められることー其れもシリコンサック化すれば〇ながらー
では其のやうな手間が掛かる物であれ何故愛好家はより古い萬年筆を欲するのか?
何故なら古い萬年筆は概して万年筆としての基本性能に優れ且つ筆記に於ける愉しみを与えて呉れる可能性が高くあるが故にだ。
手作り万年筆 土田修一・兜木銀次郎・酒井栄助・高橋吉太郎 デッドストックだから娶ったわ♪ | 萬屋あっちゃん商店 レンズ・万年筆沼にようこそ♪ (ameblo.jp)ーこちらはマニアックな内容を含む記事ー
尚現代ではすでに万年筆趣味其れ自體が知識的に専門化し過ぎ其れと同時に所謂「書き味中心主義」に陥っても居ますのでかって我はまさに其のことを批判して居た訳である。
即ち万年筆趣味は元來もっと素朴な實用品としての側面を有して居た筈だ。
万年筆愛好家にはおそらくは高学歴者が多いが故にまさに個個人が色んなことを言うが我はむしろ其の現代人の万年筆の捉え方其のもののことを最終的には批判させて頂いた積もりである。
が、万年筆其れ自體は其れこそ知的な道具でありつまりは悪くは無い上品な趣味でもって且つ意外と自由度の高くある物なので余り其の理窟だの拘りだのに意地を張らずにまさに自分に取り樂しく付き合って行けば良い分野なのである。
ヤフオク! - ONOTO / self filling fountain pen / 万年筆 / ... (yahoo.co.jp)
さてこちらにも凄い御品が出されて居ります。
此のオノトのフィリグリー装飾軸の物が拾年程前だったか、東京銀座のEUROBOX-おそらくは日本壱の萬年筆ショップ-にて売られて居て其れを買おうとして居ましたが高価ー此れの倍程もの値ーでもって買い切れませんでした。
尚わたくしはEuro Box (euro-box.com)の藤井氏とはかって拾年程に亘り懇意にさせて頂いて居ました。ー勿論其の京大教授の藤井氏とはまた別の藤井氏ですー
尚此の御品は程度が余り宜しくは無い。
そんなものが何故14萬もするのだと御思いかもしれぬが何故なら我はヤフオク歴も長く廿年以上はして居るが此のオノトのフィリグリー装飾軸のタイプを今回初めて視た訳である。
と云うことは極めてレアーな御品だと云うことです。
製作年代の特定は難しいものだがおそらく1900~1920年代位の物であらう。
ー調べてみぬと確たることは言えぬー
オークションの画像を保存し且つ拡大して視てみましたが金製軸である刻印が確認されず金張りの可能性もまたある。
で、此の頃の萬年筆は其れこそ其の手作りのレトロな萬年筆である酒井軸などよりもより原初的なモデルとなります。
最終的には我もまた此の種のアンティーク萬年筆の世界へと行き着き其処でもって主にL.E.WATERMANを集めた訳だった。
さてこちらは昔ー拾年程前か?ー撮った画像である。
左より参本目のL.E.Watermanがピンクゴールドでの金無垢装飾軸の御品である。
矢張り1910~1920年代位の物であらう。
ちなみに当時はピンクゴールドの軸も有ればまたグリーンゴールドなども稀に萬年筆の軸に使われて居り所謂イエローゴールドよりも其れ等の方が美しく感ぜられることなどもまた多い。
左より四本目はWahl-Eversharpの金無垢装飾軸とされる物でおそらくは相当にレアーな御品である。
尚我はかって万年筆の物語を長きに亘りー拾参年程に亘りー某有名万年筆掲示板にて書いて居たがつまりは其の頃の画像を今回また使ってみた訳である。
さらに其の万年筆の物語の初期の頃に「万年筆と鉱物」なる實写画像を貼り付けて居たことがあり其れをも以下に示す。
でもって筆の軸のペンの画像はとりあえずは以下の物が出て来た。
尚ヤフオクの情報は参箇月程で消え去るから上記リンクでの画像なども保存して置かぬと其の侭に消え去るのみだ。
そんな訳でコレクターの世界はどんな分野でもまたさうなのだが兎に角マメに動いてあれこれやって居ないとならぬのである。
だから此処拾年余りは實は其れが出来なんだのである。
何故ならもうスッカリ文明のことを考え込んで居たので結局其れが出来て居ないのである。
其の考えの世界の方はまたしかしながら何処までも奥が深くある意味では其処に何か本質的な認識上の展開があることだらう。
ですが何かかういま少し即物的な美の世界の方に寄り沿って行きたい感じではある。
要するにパッと視て美しい物こそが我に取っての美の世界であり癒しの世界其のものなのだ。
どだい精神を語り過ぎると其れは偽善に陥るものでもまたあり、其れも夢幻の如き此の世に其の束の間の美の🌸が咲けばまさに其れこそが夢生し且つ夢死すること其のものとなり得ることなのやもしれぬ。
美とは其のやうに儚い領域でのものであり其れ即ち至極限定されしものなのだ。
限定するからこそさうして🌸は咲くのでありであるからして此処に語られるものとは全てが其の我が實存としての限定の産物なのである。
尚此の宇宙と万年筆をコラボレーションした画像は其の我が万年筆物語の初期の頃にパソコンの上に万年筆を置いて撮ったものである。
此れ等の画像を今改めて見ると美しくまた如何にも我らしく感覚がブッ飛んで居る。
其れと何より色合いが凄い。
まあさう言うのが我が眞骨頂なのだ。
ーだからこんな画像が視られた皆様はまさに幸せ者であらうー