「欺瞞に満ちた東京五輪」 ファンだからこそ考える参加選手の責任 - 東京オリンピック:朝日新聞デジタル (asahi.com)
かくして作家は様々なことを考えるかとは思うのだが私の場合はあくまで所謂社會的な価値からは距離を置くやうにして来て居る。
特にイデオロギーに絡む価値観は必ずや其れ自体が自己矛盾に陥るので其れを振り翳すこと自体に問題が生じて来る。
だけれども理想論としてのマルクス主義に就いては此の夏の間に是非取り上げねばならぬものと思っても居る。
それでは思想の方は捨て置いてまた筆記具の宇宙に就き語って行くことと致します。
ヤフオク! - PLATINUM プラチナ 万年筆 ペン先 18K ブラック×... (yahoo.co.jp)
状態は必ずしも良くはありませんが此のP-600こそが此の種のプラチナ万年筆の中では最高峰の物です。
一方でP-300の評価もまた悪くは無いのですがペン先の大きさがまるで違いこちらの方が大きいのです。
18K ニブで勝負するやうになった時の初代タイプであり何でもさうですが其の初代こそが良いのです。ーウルトラマンシリーズではウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセヴンが圧倒的に良いことと實は同じことですー
此のP-600を探し出すのにかって非常に苦労させられ其れをヤフオクにて得てからも東京のプラチナ万年筆へ送り調整、修理して貰ったが實は其れが結構難儀でした。
現在は壱本を保存し壱本を使って居るのだが此処数年は實は使って居りません。
使って居ないペンと言えばペリカンを今は使って居ないと申しましたが其れは間違いでした。
さう言えばM800デモンストレーターだけは使って居りました。
Pelikan M800 Green Demonstrator Limited Edition FP w/Case, Germany (#WGP96) | eBay
最も古いペリカンの限定品で確か1989年位に発売されて居ります。
金ペン先はPF刻印付きの18Cニブで比較的柔らかな筆記感を愉しめます。
此れと対になる形でブルーオーシャンと云うモデルがありましたが此れも素晴らしい限定品です。ペリカン M800 ブルー オーシャン 万年筆 18K Mペン付き-完全 ( 限定版 ) | eBay
其れも私は今年売って仕舞いましたがまさかこんな値段では此処日本では売れません。
万年筆は世界オークションで売った方が高く売れる傾向がある。
只世界オークションで出品者をするとなると最低限英語が出来ぬと何かあった時におそろしいこととなって仕舞う。
だからセカイモンと云う出品代理の方へ頼んで売って貰う訳ですが其れには勿論手数料がかかります。
拾年程前に私は自分のペンをさうして世界各地へと売り飛ばして居ます。
海外の人々は特に意識が高いか又は裕福な人々は蒔絵万年筆に対し異常な程の関心を寄せて居ます。
当時私はパイロットの螺鈿蒔絵の素晴らしい万年筆を持って居ましたが實は其れは軸が重く私には合わなかったのです。
其れを欧羅巴の何処ぞの國の人にさうして売りました。
其の落札値は拾五萬円程だったのだと思う。
万年筆の世界にも色々とあり好みが変わったりもしますので私の場合は即断してさうして売って仕舞います。
さてM800デモンストレーターですが使われずに捨て置いてあった為か余り綺麗では無い。
其れを丸洗いしてしかも一晩浸け置き洗浄をすると随分綺麗に甦りました。
折角なので其処へ緑インクを入れ書いてみました。
特に夏場は緑インクだの靑系のインクだのがさうして兎に角映えるものです。
勿論ペン先の感触は今のペリカン800のペン先とは別物で素晴らしく優しいタッチでのものです。
矢張りペリカンのペン先は此の18CのPFタイプがベストでせう。
尚90年代のペリカンの限定品には大抵此の18CのPFタイプが付けられて居ました。
と云うことはまさに其れがベスト・クオリティの物であったと言うことです。
此の世にはかうして良い物は常にありますが其れが往往にして得られにくい訳です。
尤も最終的には金力で其れは得られますが当の本人さんに知識が無いとヘボ万年筆を弐拾萬も出して買って仕舞う羽目にもまたなる訳で其の辺りが實はおそろしい世界でもまたあるのです。
但し万年筆よりも腕時計の方がまだしも値段の高さと性能が比例関係にあるやうに思われる。
故に筆記具は意外と難しい選択を迫られる分野なのだと思います。
さて私が最近衝撃を受けたのはJINHAO100をアマゾンで買ってみたところ其れが凄い万年筆だったと云うことです。
ですが其の話はまた次回に回しまたぞろボールペンの話を致します。
何せ部屋を掃除して居ると次から次へと面白いボールペンが出て参ります。
で、こんな物が出て参りました。Amazon | ゼブラ 油性ボールペン ニュースパイラルCC 0.7 BA51-COR クリアオレンジ
ところがラバーグリップ部を他のペンに付けて居たのですぐさま其れを元に戻す。
何故戻したのか?
何故なら其の値段を良く確かめてみて下され。
何と壱本が平均で4980円もして居るのです。
其のやうに實は今廃番の筆記具の値が高騰して居るのです。
ですが實は其れがほぼ異常なことなのだと思われる。
確かに其れは90年代の限定万年筆などではごく一般的な話でした。
90年代の限定万年筆は値上がりするものが多く中には売り値の参倍程にもなるモデルがあったものでした。
けれどもこんな實用品のしかも只のプラ軸のボールペンが何故こんなに高騰して居るのでせうか?
此のスパイラルシリーズは非常に個性的なボールペンのシリーズです。
ーゼブラと早稲田大学の野呂影勇教授による産学協同プロジェクトとして製作され、エルゴシーティング株式会社と共同開発された。
ペンは人間工学に基づいた手とペンの接触面を多くする構造を採用し、握りやすく疲れにくくなっていると公式ホームページ上で説明されている。ーニュースパイラルシリーズ より
其のやうに特殊な製品なのですが結果的にペンの形も独特で非常に持ち易く優れたボールペンとなって居る。
其れをZEBRAが何を考えたものかボールペンの方を無くして仕舞い其れでこんな高騰を生んで居るものと思われる。
但し問題の核心は何故こんな物が高騰して居るのかと云うことです。
また何故其れが放置されて仕舞って居るかと云うことでもまたある。
そんな話が實は他にもあります。
Amazon | 三菱鉛筆 多機能ペン ジェットストリーム 4&1 0.5 限定色 オリーブグリーン
此のジェットストリーム4&1に関しては4、5年前に私も嵌り弐本を求めて居ますがまさに素晴らしい製品です。
ですが今年になり其れに色々と限定カラーが出て居ることに気付きました。
其れでもって私は緑や靑の色を好みますのでとりあえずは此のオリーブグリーンが欲しくなりました。
ところがもはや何処にも其れが売られて居ない。
いや、アマゾンにはあったぞ!
ですが其の値段を視るなりヘナヘナと崩れ落ちる我。
ではヤフオクの方はどうだ?
あった!
でも参千円以上もして居ます。
そんな訳でヤフオクでは入札寸前まで行きましたが其処で良く良く考えてみまするに何故同じ物なのにカラーが違うだけでこんなに値上がりするのでせうか。
事實普通のジェットストリーム4&1の黑軸はプライム会員価格でもって776円で売られております。
其れが何でまた4980円もして居るのでせうか?
第壱其の価格は壱体誰が決めたのでせうか。
まず私は其処に強い違和感を覚えましたのです。
だから其れが作家体質である私の単なるへそ曲がり思考によるものなのか、其れとも世の中が何処か間違って居るのかいずれとも判断出来かねる訳です。
で、其の違和感から實はジェットストリーム4&1の限定色モデルには手を出しては居りません。
欲しいには欲しいのだが何かかう釈然とせぬ部分が大きいのでもはやそんなものは要らんと云うお話なのです。
また何時から世の中はこんなんなって仕舞って居るのだ?と云う部分こそが私にとっては至極不可解な部分なのです。
何故なら昔は軸の色違いでもって同じボールペンの値段が大きく変わることなどあり得ませんでした。
ですからまずは其のことが理解不能である訳だ。
さらに其の傾向を放置すれば例えば買い占めなどが横行しつまりは故意に値段を吊り上げられ安物ボールペンを買わされることにも繋がる訳だ。
さうジェットストリーム4&1は優れた製品ですがあくまで千円前後で買える安物ボールペンです。
其れが五千円もして居たら誰しも驚くではありませんか。
ですが、筆記具に関しては實は其れ程潔癖では無い私は、
Amazon | 三菱鉛筆 油性ボールペン ジェットストリームエッジ 0.28 限定色 イエロー
と云うものをアマゾンにてすでに求めて居ります。
此れも倍程もの値段となって居り其処が気に入らんのではあるが此の黄色の色にホレて仕舞ったので仕方が無い。
Amazon | 三菱鉛筆 油性ボールペン ジェットストリームエッジ 0.28 限定色 オレンジ
ちなみに限定色で壱番高いのが此のオレンジです。
ヤフオク! - ジェットストリームエッジ オレンジ 限定色 0.28... (yahoo.co.jp)
ヤフオクではコレが安いやうだ。
ですが海外からの出品の物は例えば送料が五千円近くにも設定されて居りイヤハヤ此れでは滅茶苦茶です。
また作家的、文人的に穿ったことを述べれば、其の日本の筆記具メーカーが発売する「限定」仕様に乗じて其れを買い占め高値で売りつけると云う犯罪にも近いやうなことが實は横行して居るのではないか。
だからと言ってアマゾンを責めて居る訳では無い。
アマゾンによる翌日配送は我我ユーザーにとってはほぼ最高の買い物の上でのシステムです。
只大いに疑問は残るところです。
ちなみに先日居間のエアコンを買いにカーマへと出向き其処の筆記具売り場を覗くとジェットストリーム4&1やジェットストリームEDGEが多く置かれて居て其処で限定色を探してみたが矢張りオリーブグリーンは無かった。
兎に角私は今此の件に就き疑問と申しますか疑惑と申しますかそんなものを抱きつつ日々ボールペンでもってかうして遊んで居ります。
ですが筆記具の世界はまさに生眞面目な領域で詐欺だの何だのとは無縁の世界だった筈なのに急に何やら危ない世界のやうにも思えて来て兎に角其れが怖いのです。
ですが私共筆記具コレクターはかうして何だかんだと筆記具に縁しつつ日々を送ること自体が愉しい訳だ。
但し筆記具もまたキリが無い世界のものなのです。
かうしてキリが無いので何処かで限定して置く必要があるものです。
だが角軸の追求はどうもまだ済んで無いな。
さう思いつつ部屋の整理をして居たところBEXLEYのAMERICANAと云う万年筆が出て参りました。
其れは八面体軸で緑マーブルの魅力的な万年筆です。
ですが軸のアクリル系樹脂が弱く實は此れ迄に弐度程折れ其の都度接着して居る物だ。
で、此の際其れをボールペン化してみることとしてみました。
キャップの安っぽい金具の部分を此の際取り去りまた其処の樹脂部をカッターで切断し軽くする。
胴軸にパトリオットキットの金具を埋め込む。ーピタリと合うー
後は金色の首金具ーゴールドメッキか?ーを付けJS芯の長さを調整し胴軸へ入れるだけです。
此のやうにキャップ付きの万年筆のボールペン化は實は簡単に出来るものなのだ。
何故ならノック式だの回転繰り出し式だのと云った複雑な機構の無い分要するに芯の先を出しっ放しで良い訳だ。
新たに出来た其の八角のボールペンこそは凄いお品です。
ネット上に売られて居るペン作家物のボールペンと比べても決して見劣りしない。
で、書いてみると非常に書き味が良い。
左様にボールペンの書き味の良し悪しを決めるのは最終的には軸の仕業です。
其の軸によりJS芯の書き味は変わります。
いやボールペンに於ける書き味其れ自体が其の軸と芯による相互作用から齎されて居るものです。
いやあー、それにつけても凄いボールペンばかりが次々と生まれたり何故か手元へと来たりして居るぞ。
さうかうしつつ整理を続けると今度は六角ラバー軸のボールペンが!
其れにはアクロボールの芯を組み込みましたがノック機構は残念ながら働かず。
ノック機構を働かせる為には適合サイズの芯を組み込まねばならぬ訳です。
おや、コレは何だ?
うーわー、廿五年程も前に買った印度の民芸ボールペンが出て来た!
DELHI、INDIAと軸にビーズでもって書かれて居ます。
其れがまた個性的な◆の軸です。
さらに個性的なのは、軸の全面にわたり鏡が貼り付けられており其処に自分の顔を映すことが出来る点です。
此のペンが何と三本も出て来た。
其処にJS芯などを組み込むことは可能なのか?
可能ですが壱本壱番大きな紫色の軸の内部を調べてみたところ何やら布きれのやうなものが詰められて居り其れが簡単には取れません。
さうして往往にして印度やら中國のペンは我我の感覚からは決して理解出来ぬやうな部分があり其処が厄介なのではある。
ですがこんな鏡ペンは米英にもまた欧州でも何処を探したって出ては来ない筈だ。
其れに意外と頑丈なのだ。
何故なら四半世紀を経過して居るにも関わらずまだペン自体は腐って居ない。
まさか今でも書けるのですか?
流石に書けません。
其れは其のチップを含めた芯の部分が安物だからです。
ですが民芸品としての印度の力はまだまだ其の軸に宿って居るのだ。
さてボールペンと言えばZEBRAですが其のZEBRAには角軸は出て居ないのでせうか?
ほれ、此処に此のやうにして出て居ました。Amazon | ゼブラ 油性ボールペン カドカド 0.7 ブラック BA104-BK
コレを求めましたが何と445円で安かった。
ですが其の作りは決してチープでは無くむしろ完璧です。
アルミ軸の金属軸で軽いが重い?と云う絶妙の性質の軸でカドカドが目立つ六角の軸なのでもある。
ペンの側面にはセンチとインチのスケールが描かれて居り其処からも實用方向へと振れた仕事道具にもなりさうな如何にも眞面目で頑丈なペンです。
ちなみに以前アマゾンでは此の種の安い商品は無料配送ではなかった記憶がありますが無料配送でしかも夜に注文し次の日の夕方頃にはすでにポスト投函が終わって居る。
まさに此れは消費者に対する最高のサーヴィス体制をすでに確立して居ると云うことだ。
故に細かいものでもアマゾンを利用すればより安くより簡便に手に入ると云うこととなる。
此のカドカドボールペンが壱番ボールペンらしいと言えば其れらしい。
他方でジェットストリームEDGEは細かな字を正確に書くやうな用途のものですのでまたタイプが違う。
ジェットストリームEDGEにJS0.5ミリ芯を組み込んでみると無理でアクロボール芯の方をカットして使えば何とか書けるやうにはなる。
但しノック機構が効かなくなるのでいつも芯は出しっ放しである。
其れでも私は此のJS0.5ミリ芯の方が好きです。
ですが場合によるまた戻してみるかもしれません。ージェットストリームEDGEは超細書きの芯なのでそんなことにもまたなるー
ですがジェットストリームEDGEの軸はあくまで個性的な良い軸です。
其れは六角形でしかもテーパー軸なのです。
然し其のテーパー軸こそがDip Penとしての要件です。
ですので、ペンは皆其のテーパー軸であることこそが望ましい訳です。
テーパー軸であることこそ大変書き易く字を美しく書くことなどにも向いて居るのだ。
尚私が日頃使うジェットストリームEDGEの軸の色は深いブルーの色の物です。
まさに落ち着いた良き色だ。
其の軸にアクロボールの芯を仕込みかうして筆記を愉しんで居る訳だ。
其のやうに筆記具の世界はあらゆることが連鎖し関連し合う非常に面白い世界なのでもまたある。
特に改造を為し複数のメーカーの部品でもって壱本のボールペンを仕上げたりもするとまさにさう思われるのだ。
要するに私はペンの部品を違うメーカー同士でくっつけて仕舞うので筆記の上での新たな世界を拓く契機にも恵まれて居る訳だ。
だが反面ではまさに滅茶苦茶をする訳だから完成度が低く良いペンに仕上がらぬ場合もまた出て来て仕舞う。
ジェットストリームEDGEの場合テーパー軸の度が強くペンの尻側が弱いので重りのつもりでアルミ製の部品を被せて居る。
其れは其の方が私にとってより書き易くなるからなのだ。
筆記具は人間の創った製品の中では最も色鮮やかでしかも多様性がある。
まさにそんなところに惹かれ私は其の色や多様と戯れて居る。
否むしろ違う規格の部品同士をくっつけ壱本のペンとして再生して仕舞う。
まさに其の部分こそが面白いのである。
さうしてまさに其の部分にこそ私は癒され逆に人として再生されて行くのである。