文明の異常性につき普通文明人は気付かずに其れをやって行く訳です。
然し何が異常で何が正常かと云ふ論議は少なくとも常に相対的です。
立場の違ひにより其の価値判断が常に逆転し得ると云ふことだ。
たとへば利口とは東大や京大を出て官僚になったり學者になったりすることだがわたくしの場合は必ずしも其れを利口だとは捉へて居なひ。
たとへ二流大、三流大出でもラヒターの方々などは皆利口だと思って居ります。
また邪教以外の宗教家の方々などにもなかなか勝てなひなとさう思っても居ります。
兎に角価値と云ふものはあくまで相対的にさう決まるものでせう。
ですが、問題は其の文明の抱へる異常性のことでせう。
果たして文明の価値をさうして相対的に決めて良ひものなのだらうか?
わたくしは其れを間違ったものであるとまずはさう仮定的に決め付けて置きます。
其の間違った価値であることを悟り其れを正すことが人類にとっての修行か又は贖罪への道であるとさう考へるからです。
もしも文明が異常では無ひとつまりは正しひものだとさう決め付けて仕舞ひますとどうにもおかしなこととなって仕舞ひます。
何故なら事實として文明は自然を圧迫しやがては崩壊させやうとして来て居る。
生物種の絶滅危惧は今や抜き差しならぬ問題であり其ればかりか今年の夏もヤッパリ異様に暑くなりさうです。
となると此れはもはや人間其れ自身が異常なのだと申す他は無ひのでせう。
尤も文明人は普通文明を信じつつ生き抜ひて来ておる訳です。
文明は便利だし楽だし長生きだし兎に角速ひのだしで。
何でもがスピーディで自然のやうに生きるか死ぬかの切迫した状況には置かれたりしては居らぬ。
事實猫やら鳥やらが其処いらで子を産みますが大抵が其れを四、五匹も産み落とすので御座ります。
が其のうちの半分は大きくなる前に死ぬるので御座ります。
まさに其れが自然界の摂理なのでせう。
即ち弱肉強食での摂理なのじゃ。
其の弱肉強食こそが理性にとっては敵となりませう。
理性は無駄と云ふか不合理、不条理な様をこそ嫌ひますので其の弱肉強食を離れし世界にて是非生きて行きたひ訳だ。
ところが天国か極楽であればまだしも此の世界は基本的には其の闘争の世界で其処で幾ら理性だ何だのと申しましても通らぬ部分が事實上生じて参ります。
其れでもって人間は社会を変へやうと思ひ王権國家となしたり宗教的権威に縋り付ひたりも致しましたが社会の矛盾は解消されずまた闘争状態も変はらずで結局は人間の場合も近代以前までは大人になるまでに子が半分位は死んで居りました。
だが理性はそんな理不尽な様にガマンなどなりませぬ。
人間様はとても偉ひ存在なのでそんな猫や鳥の子のやうに半分死んで居てはならぬとさう考へました。
實際其れからとても努力をしてなかなか子が死なぬやうにして行ったのでした。
ところがふと気付くと何と世界人口は七十七億人までに膨れ上がっておったのです。
- 2019年 77億人[5]
- 2011年 70億人
- 1998年 60億人[注 1]
- 1987年 50億人
- 1974年 40億人
- 1961年 30億人
- 1927年 20億人
- 1802年 10億人[注 2]
世界人口より
さうして實は此の急速な人口増加の様こそが異常なのです。
いつの間にか優等生となった小学六年生のわたくしは社会科の御勉強に於ひて世界人口が36億人であることをまずは學びました。
さうして中学三年の折に恩師である京大卒の社会科の先生に励まされつつ世界人口と食糧危機に関する研究課題を纏め上げたのです。
勿論其れはトップクラスの評価を受けました。
ですが当時はまだ将来に対する危機感など正直言ってわたくし自身にも無かったのです。
何故かって当時の世界人口はまだ40億人でしかありませんでしたので。-1974年当時-
で、改めて此の世界人口の纏めの記録を見て参りますと、19世紀以降世界人口は倍増ししかも廿世紀にこそ人口爆発が起きて居ることが良く分ります。
此の増へ方はヤッパリ異常其のものでせう。
19世紀初頭と比べ何と七倍強の増へ方ともなって居ります。
勿論理性ある人々は近代科学の勝利だとか自然に打ち克ったとかさう述べることでありませうがどう見ても此れは異常な増へ方でせう。ー特に医療関係者や製薬会社などは此れを異常なことだとはまさか言はぬことでせうがー
ですが其れは異常なのです。
まさに異常なので異常でせう。
此の人口の増へ方の異常さこそがまさに近代と云ふ時代の抱へる異常さを端的に表して居るのだと言っても良ひ。
其れは人間の生其れ自体が自然の齎す具象性から離れて抽象的に離陸して居るのだとさう言へなくもありません。
いつも述べて居ることですが、異常な現象には異常な終はり方が、即ち限度を欠きバランスを崩した物事にはそれなりの短ひ寿命しか与へられて居なひのではなからうか。
逆に言へば細く長く続く物事にはおそらくは長ひ時間が許されて居ることでせう。
また「世界人口推定・予測値」の部分を見ますと2050年には世界人口が90億人を突破するやうです。
其の90億人もの人間を温暖化や生態系の破壊が進んだ地球環境が支へて行けるものとはなかなか思へません。
つまるところ21世紀の人間又は文明にはさうした意味での具象性、物理的に存在する限界値と云ふものが常に突き付けられて居るのです。
ところが我我は普段其のことを意識して考へてみたりはして居りません。
實はわたくしでも時折しか其のことにつき考へたりして居なひのです。
だが此の人類の人口爆発こそが文明を追ひ詰める自己矛盾の様なのだとも言へさうです。
温暖化や生態系の破壊が人類を追ひ詰めるばかりでは無くむしろそんな複合的な要素が人類をして滅亡へと向かはせる最大因なのかもしれません。
先に述べましたやうに価値と云ふものは元来相対的に決まるものです。
ですが此の世界では實は限定的に規定されざるを得ぬ価値と云ふものが實はあります。
其れは物理的な意味での有限性に関する価値判断です。
物理的な現象は有限性に基づきさうして現象して居る筈です。
わたくしはあくまで文系の人間なので其処を直観的に捉へて居るばかりなのですが其れによりますと物理的な現象とは其れ即ち限定なのです。
ですからわたくしは其の限定の話ばかりを此れ迄にして来た積もりなのです。
さて、此処で問題となるのがまさに其の生命の増へ方のことでせう。
實は最近家の周りが😸だらけになり少々ヤバひのです。
其れはおまへが生まれた野良猫の子に日々エサを与へて居るからだらう。
ズバリ其の通りです。
正直申しますと今十匹位😸の子が家の周りに居るやうです。
此の馬鹿者めが!
おまへの其の行為が今後どんな惨状を招くか、まさに其れを考へたことがあったのか!
そりゃ知りません。
わたくしは只😸の子と会話がしたかっただけなので。
おまへこそが其の有限性のことを何も考へては居らぬパッパラパーの人間だ。
でも野良猫の子などおそらく半分は死にませう。
可哀想だが半分は死ぬのだよ。
だけれども人間様の子はなかなか死にゃあしなひ。
だからこそドンドン増へて行くのだらう。
さて其の異常性の話に戻りませう。
野良猫の子はあくまで異常では無く子等を育てて居るわたくしの母性本能のやうなものだけが異常なのです。
ですが人間の世界での異常とは果たして何の異常なのでせうか?
其れは生殖と云ふ人間の営みの異常では無く社会の異常なのだ。
近代社会と云ふ特異な歴史過程が描き出す人口爆発の異常であり矛盾其のもののことだ。
近代以降社会はさうした抽象性に基づき大きく改変されて来て居る。
其の価値は確かに相対的に捉へることが出来ぬ訳でもなひ。
近代的価値のお蔭にて我我はかうして自然界の闘争、即ち弱肉強食の掟から解放されるに及んだ。
無論のこと其れは理性にとり喜ばしひ限りでのものだ。
人間の生はかうして限りなく想定される範囲内でのこととなった。
さうして乳幼児の死亡率は劇的に改善され年寄りも皆なかなか死ななくなった。
人間の生はかくして自然界より離陸し抽象的に再構築されることと相成った。
だが其のことこそがむしろ異常な事態を招ひて居るのではなからうか。
我我はさうして寿命を人為的に加工しまさに其れが理性の勝利だなどと勘違ひしつつ其の成果に酔ひ痴れて居るばかりのことではなひのか。
今更おまへにそんなことを言はれたくは無ひ。
野良猫を増やすおまへのそんないやらしひ性質が一体何処でそんなに自信を持って人類滅亡を論ずることが出来やうぞ?
もう😸の子のことなど言ふな!
また気分が物凄う悪くなったぞ。
🐈は多少増えやうが地球を壊さぬが人間が増へ過ぎると地球も宇宙も破壊するのだ。
さて、問題はそんな文明の齎す異常性に我我は普段決して気付けはしなひと云ふことなのだ。
さう我我は其の異常を異常として認識することの出来ぬ状況へと追ひ込まれて行くのである。
其れは丁度戦争の折に戦争反対!などとは何処の國でも叫べなかったこととまるで同じことなのだ。
だが異常なことを異常だと言へぬやうではもはや気が狂って仕舞ふのではなひか。
異常なことは異常だとさう言ふこともまた大事なことなのではなからうか。
かのグレタさんのやうに怖ひ顔で怒るのもまた一興ながらわたくしの場合はノムさん流にネチネチと愚痴を言ひ続けて行くのだ。
文明はどうも異常のやうですよ、そんな異常をやってると将来ロクなことにはならぬものだ。
何故かと言ふと😸の子は半分死にませうが人間の子は今や皆生き延びるからなのです。
尚丁度2050年の辺りが人類の存続、文明の存続の可否を決める重要な時代となるのではなひかと個人的にはさう思ふ。
尤も其の2050年にわたくしはもはや生きては居なひことでせう。
あと三十年ばかりの間に文明にとり一体何が齎されるものなのか、勿論其のことは誰しも知る由の無ひことですがわたくしはあくまで其れを悲観的に捉へて居ります。
まず懸念されることは生物種の絶滅の加速と海洋酸性化による壊滅的な被害でせう。
此処からも人類並びに文明は此の物理的劣化を食ひ止める為にだけ理性を研ぎ澄ませた上で対処して行くべきだ。
ー報告書では、種の減少ペースが「すでに過去1000万年間で、平均数十倍から数百倍も上昇している」と指摘され、また「(今後)50万~100万種が絶滅の危機にさらされることとなり、その多くは数十年以内に危機的状況に置かれると予測される」とも記された。多くの専門家らは、過去5億年で6回目の、いわゆる「大量絶滅事象」がすでに進行中だと考えている。
「さらに、生物多様性の損失と気候変動の大きな間接的要因が二つある──世界人口の多さと、その消費能力の増大だ」と、ワトソン議長は指摘した。ー
・地表の75%、海洋環境の40%、内陸水路の50%は「大幅に改変」されている
・自然からの恩恵が今後最も低下する地域の多くには、先住民の居住地や世界で最も貧困な共同体があり、これらの地域は気候変動に対して脆弱(ぜいじゃく)
・20億人以上がエネルギーを木質燃料に依存し、40億人が自然の薬に依存している。また、世界の食用作物の75%以上が動物による花粉媒介を必要としている
・過去50年間で、陸上と海洋の生態系の半分近くが人の干渉によって大きく損なわれた
・漁業、産業的農業、畜産業、林業、鉱山業、バイオ燃料や化石燃料エネルギー生産などへの助成金は、浪費、非効率、過剰消費などを助長するー
人為的影響で生物100万種が絶滅危機に、生物多様性の損失加速 国連報告書より
人類並びに文明はどうのこうのでは無く兎に角地球を壊さぬやうに生きて行かねばなりません。
会社や國家が大事なのでは無くまさに母なる地球こそが大事なのです。
だから此の際会社を辞めてやりませう。
また國家も否定してやりませう。
まあどうも言うてることが至極過激なのですが。
また其の生物種の保全の方が会社よりも國家よりもまた👪よりもずっと大事です。
まさに其れが正しひ価値観だと云ふことである。
人類並びに文明はどうのこうのでは無く兎に角地球を壊さぬやうに生きて行かねばなりません。
会社や國家が大事なのでは無くまさに母なる地球が大事なのです。
だから此の際会社を辞めてやりませう。
また國家も否定してやりませう。
まあどうも言うてることが至極過激なのですが。
また其の海洋の環境の保全の方が会社よりも國家よりもまた👪よりもずっと大事です。
まさに其れが正しひ価値観だと云ふことである。
こんな風に海を壊しちゃったらもはや人類の罪障は永遠に消え去りはしなひ。
人間は何故何でも壊しちゃうのですか?
結局其れは欲望が抽象的に過ぎるからです。
欲望が抽象的に過ぎることこそがまさに罪であり煩悩なのです。
人類は今すぐに皆キリスト教と佛教の両方に帰依し其の何でも壊しちゃう癖を治しなされ。
其の何でも食ひ何でもやっちゃう癖を治し座敷牢にでも閉じ籠って全部止めてお仕舞ひ!
ーしかし、2100年には、海の酸性化と温暖化が進む効果で、両極の海域では炭酸カルシウムが作れない、あるいは溶けてしまう環境になります。温帯から熱帯の海でも今までよりもずっと炭酸カルシウムが作りにくい環境になると予測されます。
このような状況下では、酸性化に弱い種は淘汰され、なかには絶滅するものも生じますし、酸性化に強い種ばかりが生き残る環境になり、多様な状態で健全さを維持している生態系が変わってしまいます。二酸化炭素の増加が続けば、海の生物多様性が損なわれる可能性が高いと考えられます。ー海から貝が消える? 海洋酸性化の危機より
かくして2100年にはほぼ地球の海は壊滅します。
皆様には何故わたくしがかうまでして宗教的に生きよと述べて居るのかがお分かりにならぬ筈だらうがまさに此れにて其の理由が分かっただらう筈。
つまりもはや物理的な予測として地球の崩壊は確實視されて来て居る。
思想の対立だの戦争だの陰謀だのどうのこうのと言ふ前にもはやかうして文明が地球を壊しちゃってるんです。
かように地球を壊してはイケません。
無論のこと其の思想の右左とは関係無く地球を壊しては金輪際イケません。
地球を壊す位ならばもう会社を辞め國家を否定しルンペンさんにでも是非おなりなされ。
是非閉じ籠りヲタク化して全てのやる気を失くし地球を救おう!
是非宗教をやり全財産をお布施して2100年まで毎日毎日神や佛に祈り続けるべきだ!