目覚めよ!

文明批判と美と心の探求と

人間の尊厳は教育することでこそ守るべき

尊厳否定「二重の殺人」全盲・全ろう東大教授





ところで人間を壊す世界観、思想とはどのようなものを指してそう言うのだろうか。

そもそも今我々が生きている世界は其の面では大丈夫なのだろうか。


或はもう壊れているのじゃないのか。

もうすでにブチ壊れブチ切れている社会なのではないか。




まあ確かにこの金まみれでセックスまみれの腐った世界がまともな世界であるとはもはや言い難い。


おまけに利己主義まみれでしかもアホまみれである。


アホというのは自分がアホであることを知らぬ様のこと。

バカというのは自分がつい利口であるとそう思い込んで仕舞う様の事。





尚わたくしはどうやら其のアホでは無いのだがバカの部類にはどうしても入る。

世の中の全てのアホを見下して居るのでまさしくバカなのである。

其のやうに確信犯的に馬鹿だということだ。






さて、上にもあるように今の世の中が果たして人間の尊厳を守る社会なのかどうかという点では其処にどうしても疑問が残る。



ただし、歴史上人間の尊厳は常に守られて来たという訳ではない。

むしろ其の人間の尊厳を守り抜くことの為に近代的な人権思想が形作られて来たことこそが歴史の必然でもあった訳だ。




然し近代は我々に真の平等を或は人間の尊厳を与えて呉れたのだろうか。

其れは与えて呉れたのだとも言え同時に与えられていないのだとも言えよう。


何故なら近代的な国民国家ではいつも一歩間違えば転落していくリスクを国民が共有せねばならなくなったからなのである。


反面成功の側へさえ回れば限りなくそうしたリスクを避けた生活をすることが可能となる。

が、そうした物質的な成功はむしろ精神を貧しくしていくことが多い。



即ち成功とは精神の上での堕落、退廃を招くことが多い。


第一金まみれ、SEXまみれで生きて居て其れが幸福に繋がるかと云えば其れは決して繋がらないことだろう。




逆に金無くSEX無しで生きて居る方がまだしも精神の領域は錬磨されていくことだろう。


同様にギャンブルづけ酒づけ仕事づけの日々は人間からあらゆる考える能力を奪う。


考える為には詩人か作家、または大学の先生にでもなり兎に角考える事自体を仕事にして仕舞うことこそが肝要である。



乃至はホームレスになり兎に角日々を橋の下でもって考える。


または神父か僧侶にでもなり世を捨てた上で考える。



兎に角そうしたアウトサイダーにでもならなければ考えることなど出来やしない。







謂わば転落していくだろう人間のリスクの共有こそが近代に於ける国民国家の豊かさを支えて居るのである。


だから元より此の世の中は人間にとっての理想の世界などではない。

人間にとっての理想の世界は決して実現しないのであり、其処で個としての人間の尊厳が担保される訳でもないのである。





問題は、資本主義社会の成熟により其の人間の尊厳が冒されて居るのではないかと疑われる部分である。


たとえば近年噴出して居る問題として「商品化され消費されていく人間」ということが挙げられる。



ひとつには個人請負という会社組織には属さない労働のあり方が今若者の間に拡がって居るという。


また若い女性達の間でAVへの出演を強要されるという被害が拡がって居るのだという。




尚、この二ケースは共に人間を人間扱いして居ない仕組み乃至は制度ということになる。





個人請負というのは最終的には裸一貫でどこまでも働かせ使う側としては何ら与えないという究極の搾取的な労働形態のことを言う。

社会保険も賞与も何も無い、だから自営業かと云えばさにあらずでちゃんと会社に使われて居るのである。

ただ正社員でもなく派遣社員でもなく労働を提供する個人事業主なのである。


でもそれでは謂わば派遣社員の方がまだしもマシで、個人請負の場合はただ其処で働いて居るだけで事実上どんな人間的な扱いも受けて居ないのだ。



要するに商品としての使い捨て、商品価値が無くなればお払い箱で其処にはどんな温情や真心も無い。






対して最近普通の若い女性たちが騙されてAVへの出演を強要されているケースが増えて居るのだそうだ。


もっとも其れは騙される方が悪いとまず其の様にも考えられぬことではない。





たとえば身持ちが堅いー身持ちの固いーという言葉がかってはありましたがもはやこれが死語になりつつあるようだ。


かって女性の中には容易になびかない即ちガードが固いと云われる堅物の女が居てまさにこういうのが良妻賢母としての一翼を担って居たのであった。


尚個人的にはわたくしはこうした堅物の女以外には興味が無い。



金で買える女、尻の軽い女、何だか知らないがすぐに落ちる女は謂わば低級なので口説いていてもまるで面白くない。


逆に鉄壁のガードを誇る女を口説き落としてこそ男冥利に尽きるといふべきであろう。



兎に角固い、この堅いものこそが最高である。



其処で何しろガチガチの固い床に寝る。

これが一番である。




そしてガチガチに堅い女、これが一番である。


ついでに最近枕なども木製にしようと考えて居て、朴の木か何かで枕が出来れば物凄く安眠できそうな気がするのであるが如何なものであろうか。




堅い女、これは全てがカタいので最高である。


ユルい女、これは全てがユルいので知らず知らずのうちにAVにも出て居る可能性すらある。





従って尼や尼僧、これらを彼女にするべく真面目な男性は奮闘すべきである。

尼や尼僧もののAVではなく本物の尼や尼僧とこそお付き合いすべきなのじゃ。



尚人間は軟派であることよりも硬派であることの方がより望ましい。


軽い奴よりも重々しい奴の方がより望ましい。


軟派である軽い奴は何も考えないが硬派である重々しい奴は常に何かを考えて居る。




また身持ちの固い女は容易に男に体を触らせないから普段着で外出させても危険性が少ない。


然したとえ身持ちが堅くとも女といふものはあくまで動物なので他の男に目をつけられぬよう肩や胸や尻や足などが決して見えることのないよう男性側が注意しておくことこそが肝心である。





最近普通の若い女性たちが騙されてAVへの出演を強要されているケースの裏側には近代的な平等思想が齎した自由な性の意識即ちフリーセックス意識が多分に関係して居ることであろう。


第一わたくしたちが若かりし頃はそういうのはなかなか考えにくかったのである。


大學へ通って居るようなお嬢様がそういう目に遭うようなことはまず無かったのである。



然し今は学歴だの職業だの、そうしたかっては役に立って居た基準というものがほとんど通用しない世界になりつつあるのだ。



そうだとは言え、勿論根本には個人としての資質、心の内容のあり方の問題がある。





だからガードが固い女はそもそんなものには引っ掛からない、それどころかあらゆる男の色目に背を向けて生きて居るのでAVなど視たこともなくまたどんな男も悉く知らない。


そうした女ならばそもAVなどには引っ掛からないということのだ。




だから娘という娘は全てそのやうな鉄壁のガードを持つ女に育て上げるべきなのである。


其れこそが我々お父さんに出来る唯一の教育である。


まさにガチガチに洗脳して仕舞うのじゃ。



そして出来れば外出時には黒いベールでもって肌の露出を止め男という男を大嫌いにさせて仕舞え。

さすれば其の娘はとても従順な良い子に育つ。



そのやうに学校または近代社会が蔓延させて居ることだろうフリーセックス思想を貴方の家に限っては完全に否定して仕舞うのだ。

そして門限は20時で、朝起きるのは六時位が丁度宜しい。


六時から七時までは掃除、洗濯、お父さんの弁当作りの時間である。


自由時間は一日三十分ほどがよろしく、なるべく化粧は無しで兎に角一日中働いてばかり居る。



ブランド品は買わぬように指導し、尚且つ旅行へ行くことなども厳しく制限しもしどうしても友達と旅行へいくのであれば貴方様が其れについていくことこそが望ましい。


かように女性を管理して生かすことは差別では無く女性の分を弁え同時に人間の分限を知ったところでの正しい教育の結果である。





左様にお父さんが確りして居なければ今の娘どもは容易にAVの世界にも堕ちよう。


いや、AVの世界には堕ちずとも、職無し金無し危険思想あり、といったロクでもない男の餌食となって仕舞うことが必定である。





其のやうに合理思想の行き過ぎから一歩間違うと普通の子達が地獄の労働や性地獄に陥っていく世界となって仕舞って居るのだ。


だから防衛せずばなるまい。


家庭の単位でそうした地獄に我が子をおとさぬよう是非教育しておかねばなるまい。



で、貴方様自身は兎に角身持ちの固い女、まるで尼や尼僧の如くにガチガチの女だけに欲情していれば其れで良いということである。


いや、あくまで其れはわたくしの趣味であった。


わたくしは兎に角カタい物質と精神、そしてカタい女だけに興味があるのだから。




其れはともかく、合理性の追求が人間の尊厳を冒す領域にまで踏み込んで来て居ることは確かなことだ。


合理性の追求=欲望の追求であるとも考えられる。


然し以前にも述べたように合理性の追求は行き過ぎるとむしろ人間自身を破壊する方向へと傾いていくのである。



ですので合理性の追求を是認して居ることだろう社会に於ける思想にこそ誤謬が含まれて居るのである。


だから幾らわたくしが自分の彼女を縛ろうとしても其れには元より限界がある。



第一彼女がこういう理屈っぽい男が嫌いになる可能性も高いので米国のかっての大統領のように女房の尻に敷かれて兎に角彼女を崇拝して居るといふところも示さなくてはならない。


だが其れでも尚わたくしは何かカタいものを追求しかつ周りに撒き散らしつつ生きて行くことを心に誓ったのである。



だからAVに出演するといふ隙を見せる女などは金輪際許せない。

また個人請負の労働の世界には絶対に入らせないやう徹底的に男子を教育しておく。



子は居らずとも周りの世界をすべからくそのやうに教育していくことで世への恩返しをしていくつもりなのだ。


即ち蔓延することだろう悪趣の世界から精神的に人間を解放していくしかない。