お願い3
さて衆院選の結果むしろ左翼が惨敗致しました。
さても何でこんなんなったのか?
此のことはなかなか考えにくい結果であり例えば政治の専門家でも首を傾げざるを得ない状況でせう。
無論のこと其処では様々な分析が成り立つことかとは思われますが、私はあえてソコを哲學的に考えてみることと致します。
其処でまずは、
1.日本人の精神の破壊 ー若者の精神の破壊ー
と云うところに其の因を求めて行きます。
尚本日とあるTV番組にて今回の衆院選ではむしろ若者ー廿代、参拾代ーが自民党へ投票する傾向が高くあった旨が示されて居た。
逆に五拾代以上では立憲民主党へ投票する傾向が高くあったさうです。
すると其れが何を示して居るかと云う事です。
即ち其の靑年世代がすでに「社會とは闘えない世代、社會の悪と向き合えない世代」と成り果てて居たと云うことだ。
では其の代わりに何が彼等の精神に刷り込まれて居るのか?
其れがズバリ「保守としての保身であり安泰の様」です。
ですが、無論のこと其れは誤った選択だ。
何故なら我我壱般的な日本人を苦しめて来たのが他ならぬ自民党による政策だったからなのです。
従って大元では今後も此の悪い流れを断ち切ることなどは出来ません。
即ち日本は沈没して行くのだし、派遣社員もなかなか正社員にして貰う訳にはいきません。
また生活もより苦しくなって行くことでせう。
其れはもはや経済の好循環が期待出来ずむしろ悪循環へと其れが落ち込んで居るからです。
ですが自民党は、其の國民に選ばれた自民党は其の貧乏な中でもしかと税を毟り取りしかも大企業だの金持ちだのへの優遇政策を掲げ続けて行くことだらう。
で、問題はなんでこんなんなりますか、と云う部分にこそ尽きて居る。
其れは戦後民主制に於ける教育の部分で失敗し多くの日本人を単なるバカにして仕舞ったからです。
いや若い人々の全てが馬鹿だとは申しませんのですが、少なくとも其処に強く保守傾向がありあえて社會とは闘わない無気力さが蔓延して居ることだけは確かでせう。
以前より我我還暦世代にも無論のこと其のことは分かって居ましたが此処までのものだとはついぞ思わなかった。
いや正確には我我還暦世代こそが其の無気力世代としての走りの世代なのでもあった。
我我は全共闘世代が社會に負けた後で學生となり其れでもって政治的闘争よりはトレンデーな愉しみをむしろ追求して行った世代でした。
だから我我は思想の本を読まずにまずは外車、コレの知識をたらふく詰め込み同時に女子大などの動向を常に探りおまけに海外へ旅行などもし兎に角さうして恰好良く生きるのがむしろ当たり前だった。
只わたくしは政治史を専攻した手前あくまで思想は大事だとさう思い特に大學参年生からは死にもの狂いで勉強し試験の時には常にトップクラスの成績でもってしかも我の講義ノートなども皆が切望するのでいつも貸し出して居たタイプであった。
だから女子大は壱度学園祭へ出向いたばかりであとはほとんど🚙の趣味を突き詰めたのですが其れはトレンデーなチャラい生活をする為にでは無く単にスピード狂だったからなのでした。
其のやうに其の頃わたくしは御勉強の出来るスピードマニアだったのです。
さうした傾向に疑問を持ったのはむしろ四拾になるまでに経験した海外での体験でした。
と申しましても私が海外へ行ったのは参度だけのことです。
だが其の折に海外の人々は政治のことまで常に考え議論などして居ることに対しまずは衝撃を受けた。
其れに対し我が國では政治と宗教また哲學などの話題がまさに庶民レヴェルに於いては避けられて居るかの如きです。
で、我が國では事實其れ等が避けられて居るのです。
なので其の折に「日本人の精神はやがて破壊される」との確信を持った訳だった。
ですので、現在の政治状況とは左翼がふがいないだのどうのかうのでは無く日本人の精神がダメになったばかりに結果的にかうなって居るのです。
では何故ダメなのでせうか?
其れは権力の腐敗を是認して仕舞って居るからだ。
いまひとつは所謂ケジメが無く長い物には巻かれると云う事勿れ主義が若者の間に蔓延して居る。
私があえて全共闘世代の世代のことを屡取り上げて居たのは、まず彼等には世の中を変えたいと云う切實な思いが当時強くあったからなのです。
対して今の若者に其れがあるやうにはまるで思えません。
ひょっとして其れはスマフォ浸け、ゲーム浸けにされ脳味噌が腐って仕舞ったからなのではないですか?
で、我我ノンポリ世代にとり壱番苦しかったのが其のトレンデーな時代の甘い価値観と21世紀以降に突き付けられた社會の悲惨さとの間に潜むギャップでした。
ですが全共闘世代は若い頃に闘ったので其れでもう良いと思い逆に今は事勿れ主義です。
然し我我還暦世代はむしろ今闘って居ます。
いや此れ迄に遊び呆けて来たので闘えやせぬのだがわたくしはあくまで文人ですのでかうしてイヤイヤながら闘わざるを得ない。
だから人間は必ずや闘う時が来るものと相場は決まって居る。
さうして闘う人間は馬鹿になってる余裕などはありません。
然し自ら闘うことを放棄し悪に従うのは其れは人間の精神としてまさかしてはならぬことだ。
また其の悪を悪と認識して居ない可能性の方もまた高い訳だ。
何故なら、
保守=善
とさう思い込んで居るのですね。
逆に、
左翼=悪
なので、
結局枝野は負けて仕舞う訳です。
なのですが哲學的領域ではあくまで、
自民党=悪
であり、
左翼=善
なのでした。
其の哲學的政治解釈に就いては今後是非適菜 収氏の論評をお読みになられることを御勧め致します。
(2ページ目)【菅義偉】日本および日本人をバカにし歴史を冒涜するアベスガの非人道性を問え|日刊ゲンダイDIGITAL (nikkan-gendai.com)
こちらにカンが日本及び日本人をバカにしているとの記述がありますがあくまで結果的にはさうなって居ます。
ところがカンはアベだのアソーだのの悪人と比べればまだしも大人しいのやもしれません。
ところが所謂「全体主義」とは、むしろ善人が成立させる悪の過程であることをかって哲學者ハンナ・アーレントが喝破して居ます。
つまるところ「軍國主義」とは善意の兵隊さんや國民により履行される巨大なる悪だった訳だ。
で、今回の自民党の勝利もまた其の「全体主義」である可能性が高くあります。
其の自民党がバカにして居るのはズバリ日本人の頭の中身のことだ。
つまり当初自民党は六拾以上のバカは所詮馬鹿だから自民党へ惰性で入れるとさう読んで居ました。
ところが特に六拾代は大卒などもまた多いのでつまりは馬鹿では無いので枝野のトコへと票を入れたのです。
なのに壱番自民党を否定し枝野や志位を持ち上げねばならぬ廿代、参拾代が實は頑なに左翼を拒否し自民と維新べったりだったのです。
さても此の世でこれ程迄に気持ちの悪いことはありますまい。
かっては反体制こそが、其の反体制であることこそが若人の特権であり反骨心の象徴でした。
ところが今や其の反骨どころか自ら進んで悪に尻尾を振るやうな人間ばかりと成り下がった訳だ。
要するに政治権力の言うが侭に何でもやりますと云うことである。
奴隷でもウンコ垂れでももう何でも良いから其の悪の権化のアベとアソーに寄り沿い自らの心を悪に染めると云うことです。
ですが、まあ、其れでもって将来が乗り切れぬことはもはや目に見えて居ます。
さうして自ら闘おうとせぬ者は結局滅びませう。
従って今後日本はまさにお先眞っ暗です。
またテロも増え頭のオカシイ奴が増え大量殺人などもまた増えて来さうだ。
でも其れって「逃げ」でありむしろ良いのではないか?
だから逃げとはさう云うことではまるで無い。
逃げとは悪の否定なのだ。
ですが若人の其の逃げは逆に悪への逃げだらう。
なので日本人の精神は其の侭に壊れて行く…。
2.政治とは所詮ウンコ垂れのものだ
つまるところ政治とはまるで理性的なものではありません。
政治とは🐵山の力比べでありまた社會の理想が語られる場などでは無くさうまるで場末のストリップ劇場のやうなものでしか無い。
つまりは下品此の上無いものだ。
しかもアベ政権以降はウンコさえをもお漏らしして居ます。
もうとんでも無く其れはケモノで従って物凄く臭いものです。
お上品なわたくしは其の汚物臭にはもはや耐えられず従って書く対象である分野の変更を余儀なくされても居ます。
わたくしは矢張り政治や社會を論ずるのでは無くもっともっと本質的な問題に就き語るべきだった。
左様に政治とは壱種哀しいものです。
即ち社會の理想を語ることこそがかうも哀しくしかも空しいことなのだ。
だが三島 由紀夫先生はかって其れでも其れに殉じて行かれた。
ですが其れは出来れば文學に殉ずる形であって欲しかった。
其れでは最後にひとつだけ元塾の社會の先生として皆様にお伝え致します。
自民党=保守=善
左翼=革新=悪
と云う図式其れ自體が實は崩れて仕舞って居ます。
逆に今保守的傾向を持つのが立憲民主党や日本共産党の政策なのです。
但し最終的に左翼政党は社會主義國家を民主的に實現して行きたい訳で、ですが其のことはこと環境問題などを見据えれば決して悪いことでは無い筈だ。
他方で自民党と維新の會の政策の中身は革新主義であり逆に日本社會の平等性や安定性を壊して行くものでせう。
但し維新の會が提唱するベーシックインカムの實施に就いては個人的に賛成です。
其れから岸田氏の場合はアベやアソーに怒られぬ範囲でどう富を再配分するかと云うところこそが早大卒の政治家としての力の見せ所でせう。
なので今政治は實にややこしいのです。
だから御勉強して居ない若者や田舎や都會の爺ちゃん婆ちゃんには其の侭ではまるで分からないものと化して来ても居ます。
今回の総選挙の結果にはまた端的に其の部分が現れて居ることでせう。
即ち自民党に入れて置けば保守であり其処でもって安定した生活が送れると思ったら實は其れが大間違いなのです。
たとえば日本共産党なども現在では暴力革命どころか、其の社會主義、共産制への移行もとりあえずは考えて居ない程です。
また天皇制もしかと堅持するとさう言って居ます。
何故なら彼等はあくまで護憲の立場なのですからもしも日本共産党が第壱党となったにせよ其処に革命が起こる訳では無いのです。
さうしてとどのつまりは、其の辺りまで御勉強が進んだ日本人がほとんど居ないことが最大の問題なのだ。
要するに日本人に政治的知識が欠けて居り政治其れ自體がポピュリズム化して居るので何でもいいから保守へ入れやうとして仕舞い結果的に其れが悪を選び自ら墓穴を掘って行くのです。
其の墓は若人の皆様、まさにアナタ方が近い将来に転げ落ちるやうに入ることだらう自分の墓のことです。
あーあ、全くのところバカバカしい。
でも僕は其の墓には入らず何処か別の墓に入るのでいや墓には金輪際入らぬのでまるで関係ありません。
兎に角若人は是非御勉強を進められて下さい。
そんな馬鹿では死んでもまんま馬鹿で終わりますよ。
其処では特に堤 美果氏や適菜 収氏の著作をなるべく多く読んで行かれたし。
でも僕はもう政治を語らず文學や哲學の方へと話題をシフトして行くつもりです。
さう政治を學ばねばならぬのは政治の何たるかを知らぬ若人であり爺ちゃん婆ちゃん達の方なのだ。