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文明批判と美と心の探求と

安眠し得る木の枕を求めてー今回奇跡的に安く得られた木曾檜の材(枕)ー

安眠し得る木の枕を求めてー今回奇跡的に安く得られた木曾檜の材(枕)ー

 

 

 

 

さてあくまで個人的に市販の枕はどうも合わない気がしてならぬ。

丁度コノ文明ソレ自體にも根深くギモン点が有るのですがとりあえずは身近な品品に對しても實は大きく違和感が存して居たりもする。

 

でもって要は、

 

1.ナゼみんなは堅い枕を選ばぬのか

2.ナゼみんなは板の間に寝たいと思わぬのか

3.ナゼみんなは例えば肉を焼く時に生焼けのやうなものを好むのか

 

との大問題が我が生涯に於いてほぼ最大の問題点だった。

ナゼかと申せばあくまでボクは、

 

4.堅いものが好き

5.板の間でもって寝たい

6.アノ王様などの身分秩序がまずは嫌い

 

との独特にひねくれた感性又は考えの持ち主なのでつまりはみんなとは反對のことをむしろ志向したがるクセが御座る。

だからみんなはもうこんな師走にでもなればフカフカの布団や枕でもって寝たくなるものですがむしろソレはボクに取り拷問にも近い苦行の様となる。

 

またみんなは参拾歳位でケッコンしたりもするがソレもまた自分に取りほぼ苦行と化す。

 

ですので兎に角我が高齢者となり追求すべき点とはソノ違いの部分になるべく正直に生きることでしかない。

要するに周りの価値観に迎合することなく己が道を突き進むのみ。

 

なんとなれば我が本來性とはまさにソコにこそ存するが故に。

 

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例えばコレラもまた自分用の枕としてはイケることだらう。

だがコレを枕にする人は多分世界でも弐、参人だらう。ーボク壱人の可能性もまた有りー

 

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ああコレなどは眞の意味で枕型にもなって居ます。

コレでも安眠は可能でせうがしかしながら自分に取り予算オーヴァーですのでソレを得ることは常に難しい。

 

ソコであれこれと所謂木製の枕なるものを探し始めた。

 

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いや木製の前に竹製などもまた良いのやもしれん。

されど良く考えるに何せ竹製の枕は軽いので寝相が惡い自分には不向きなのやもしれぬ。

 

ソコで先に語ったがやうに木製の板を籾殻枕の上に置きソコに頭を乗せ寝て居りましたのです。

すると矢張りと云うべきか何となく寝付きが良くなった。

 

ところがソコもよーく考えるに何やら面倒臭いことをして居る。

つまり籾殻枕と木製の板が必要となるのでメンテナンスが頗る面倒となる。

 

ならばいっそのこと角材でもって寝てみたらどうなるのだ?

 

7.頭が「痛い」かどうかは分からぬので先入観に縛られるのは止めやう

8.合理化されるので寝具としては角材壱つで済む

9.籾殻枕は毎日陽に干すがソレも不必要となる

 

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でもって兎に角ありとあらゆる角材を探してみた。

だが予算としてはあくまで送料込みで弐千円となりどうしても欲しい場合には参千円迄となる。

 

ところが角材はそもカサが有るので送料がとても高くなる。

故に弐千円、参千円の予算では可成に苦しい探索と化す。

 

だが自分はソノ「苦しい探索」には長年慣れて來て居りつまりは高額な🖋を最安値で手元に引っ張ることなどが實は得意である。

 

でもって材の方は当初何でも良かった。

だが次第に針葉樹の材の方へと引き寄せられて行く。

 

針葉樹の材の方がどちらかと云えば軽く温かみが有るのでまずは木枕の入門用としては最適だらう。

さうかうしつつもまた越前杉の板を落札したりして居たものでしたが矢張りと云うべきか板材には限界がつきまとう。

 

越前杉★瘤杢★320×165×厚14ミリ★★2-1

越前杉★瘤杢★320×165×厚14ミリ★★2-4

越前杉★瘤杢★320×165×厚14ミリ★★2-6

越前杉★瘤杢★320×165×厚14ミリ★★2-7

 

矢張り角材だらう。

でも丸い材はダメだ。

 

なんとなれば枕が動いてはならんのだから。

 

さう心に決めてさう言えばと思い或る夜木曾檜の材を検索してみたところソレがまた實に良いタイミングにてヤフオクの方で売られて居たのである。

しかも次の日が終了日となっておる。

 

ソノ値段が何と千円だ。

但し送料が九百円もかかる。

 

こ、コココココレだ!

 

ソノ木曾檜の角材は三重県の業者が丁度弐点出して居たのであった。

次の日に勿論ワタシは応札した。

 

ところが材を間違えて入札して仕舞った。

興奮の余りカンチガイをして木目が大人しい方へ応札して仕舞う。

 

だが結果的にはむしろソノ方が良かったやうだ。

ナゼナラとても木目の詰まった木曾檜の角材が届いたからなのだ。

 

 

■木曾檜(キソヒノキ)①角材#1■【75mm(厚)×75mm(巾)×310mm(長)】【445-40】-1

■木曾檜(キソヒノキ)①角材#1■【75mm(厚)×75mm(巾)×310mm(長)】【445-40】-2

 

まずは材を確認してみる。

うわっすっごい匂い。

 

さうもうとんでもないイイ香りが材の周りに漂う。

ソレと同時に気付いたのが材としての高級感である。

 

🗾の各地に有る同じ檜の材でも木曾檜の材はまた特別なものとなる。

要するに物凄く美しい材でもまたある。

 

特にコノ材は目が詰まって居り壱mmも無くつまりは0.5mm程の目か。

しかも表面には光澤が出て居る。

 

うわああー、すっげえ高級。

ワシのやうな水吞み百姓にはまさに勿體無い高級材の世界だよ。

 

またソノニオイが。

ソノ匂いがワシの足の臭いニオイとまるで正反對だわな。

 

うーんコノニオイがどうも好きだぞ。

 

 

■木曾檜(キソヒノキ)①角材#1■【75mm(厚)×75mm(巾)×310mm(長)】【445-40】-3

■木曾檜(キソヒノキ)①角材#1■【75mm(厚)×75mm(巾)×310mm(長)】【445-40】-4

 

コノやうに破綻無き高級材としての世界である。

だが大衆は誰も此の材には応札せなんだ。

 

ウォッチリストには確か八人位入れてあると云うのにもう壱つの材は結果落札されることなく終了しておる。

ああさうか、大衆はそもコノ材が「高級」であることを誰も知らなんだのだ。

 

そりゃあさうだ、だって木曾檜の角材なんてみんな観たことも触ったことも無い。

だがボクだけはそのことをしかと知って居た。

 

ソレはナゼか?

ナゼナラ自分は還暦を過ぎてから名古屋能樂堂と云うところで弐年程仕事をして居ましたのです。

 

ソコはナゴヤ市が大金を注ぎ込みソノ木曾檜の材をふんだんに用い建てた芸能の場だったのだから。

また能は歌舞伎よりも壱段上の芸能の分野となる。

 

故に能舞台などはまた特に立派に造られて居る。

ソノ折にああいつかこんな木曾檜の材と戯れてみたいものだとさう思いつつ其れ等を観て居たものでした。

 

 

さてかうして稀なるタイミングにて手元に引き寄せた木曾檜の角材は余りにも高貴で且つ美しくおおまさに飾って置きたくなる程の材であった。

されど我はコノ材を美術品の類の物として求めた訳には非ず。

 

さうつまりはタダの枕にする為に求めたのだ。

さうかこんな高級材を枕にするとは流石に詩人級のゼイタクではないか。

 

さうしてカネも無いのにナゼか贅澤をしてはばからぬのがむしろ文人の器量と云うものじゃらう。

つまりは來るべきところへコイツは來た。

 

ドレドレでは可愛がってやらう。

サアすっ裸になりココへおいで。

 

そんな訳でコノ材が届いて以降は毎夜コレを枕にしつつ寝るのがもう樂しみで堪らぬ程だ。

 

10.寸毫も頭は痛くならぬ

11.日に壱度洗い暫く陽に翳す

12.使えば香りはどうしても弱くはなるがソレでも猶匂う

 

因みにワタシは特殊な寝方をしつまりは涅槃時の御釈迦様の如くに横向きにて寝る。

つまりはソノ際頭の支えになるものが欲しい。

 

コノ材の高さが7.5㎝であるがむしろソレで丁度良い位となる。

ソレでもって側頭部がピタリと材の上の面に付く。

 

故に眠ってから朝起きる迄頭にカドが當たると云うことがそも無い。

 

また木曾檜の材は特に水には強く従って洗ってもなんら影響が出ぬ。ーかの長野県には木曾ヒノキ材の風呂桶などが今でも多く有るー

さうしておおそんな木曾ヒノキ材の風呂桶こそが、其こそが🗾の風呂の最高格式のものとなりつまりは高級な體験となるのであらう。

 

13.籾殻枕は要らなくなった

14.他の板材もすでに無用である

15.コノ木曾ヒノキ材の枕こそが我が生涯でもって最後に辿り着きしサイコーの贅沢品なのだ

 

しかも別にカネをかけてねえのだし。

別に金持ちみたく弐萬、参萬払い買った訳でもねえのだし。

 

さてもどうだ、かうして水吞み百姓にも確かに贅沢が出來やうぞ。

 

が、ワシが此の度コレを引いて來しのは何よりも「木の枕に對するひとかたならぬ情熱」が存しておったからなのだ。

おおおまさにそんな並外れし執念のやうなものこそがコノ角材を見い出し且つ引っ張って來た。

 

でも「角材」を枕にし寝る人なんてコノ🗾に果たして何人居ることか?

馬鹿者!

 

ソノやうに人の目をつい気にするからこそ己の素の姿を此の世に曝け出すことがやれずに終わる。

さうではなくまずは變態でもイイ、但し犯罪の構成要件に該當せぬ範囲にて是非逸脱してみ給え。

 

うーん、でも普通は變態ですよソレは。

馬鹿者!

 

じゃからソノ「普通」とは果たして何ぞ?

君の普通はボクの變態でありボクの普通が君の變態であるに過ぎぬことがまーだ分からぬのか!

 

まあ所詮君はさう云う人だからもうコレ以上は言いませんが。

さあてでは剥いた南天の軸にもそろそろ向き合わねばなるまい。

 

アンタやってることがすでにカルト過ぎる。

いや例えカルトであれ犯罪でも無くまた邪教でも無くしかも安上がりで言う事無しではないか。

 

もう壱生そんな檜の枕とでも寝て居ろ!

さう君のことを全て否定し是非こんな木曾檜の枕と共に常に過ごしたいものです。

 

正直言って檜の角材はさう多く出されて居らずしかも木曾檜ともなれば入手は可成に難しくならう。

しかも目の詰まった材は老材なのやもしれずさうさう世に出されるものでは無いのではないか。

 

■木曾檜(キソヒノキ)①角材#1■【75mm(厚)×75mm(巾)×310mm(長)】【445-40】-5

■木曾檜(キソヒノキ)①角材#1■【75mm(厚)×75mm(巾)×310mm(長)】【445-40】-6

 

さてソノ昔尾張藩は木曾檜の材の管理を壱手に引き受けて居たと言う。

 

木材の王者「檜」を知ろう|竹広林業株式会社

木曽の林業の歴史・尾張藩~明治時代 | 木曾山林資料館

木曽谷の森林・林業の歴史:中部森林管理局

 

ソノ赤沢自然休養林:中部森林管理局を我はかって参度程訪れて居る。

また所謂裏木曾の方で付知峡の奥に拡がる巨木の林を壱時期頻繁に訪れても居た。

 

裏木曽古事の森育成協議会 ホームページ【ウォーキングマップ】

木曽ヒノキ備林(旧出ノ小路神宮備林)案内の取り組みについて_東濃署

「木曽悠久の森」コア・エリアの保護林化が決定! - NACS-Jの自然保護

 

さてわたくしはかってコノ裏木曾の檜林でもってトレッキングすることこそが趣味であった。

ソレは参拾代の中頃より終わり頃だったかと思う。

 

わたくしは常に独りでコノ林に入りソコにて主に哲學することをしたものだった。

わたくしはソノ巨木を仰ぎ観つつ文明のことに就きあれこれと思いを馳せた。

 

結果として文明がまさかイイものだとは思えなくなりよって以降は逆に自然探求の方へと向かって行く。ー四拾代は主に「石」の世界を探求することとなるー

まずわたくしはそんな「普通」では無い人である。

 

だけれどもカネが無いと生きてはいかれずよって常にカネは欲しい。

なんだが木曾檜の枕にはカネもかからずまた年に壱度位レンタカーを借り奥三河や裏木曾へ行く位のことならさうカネがかからんのか。

 

しかしながら文明ってコレもうどうしますか?

文明をやる位なら👽でもやった方がまだしもマシとちゃうか?

 

さうかあ、するとワタシにはアノ倉本 聰氏の考えとかが確かに入ってるな。

まあ何せボクも元元頭が良いから自然とさうなっちゃうのだらう。

 

 

そんな裏木曾の森は兎に角神神しいところだった。

さうソレは特別な地であり例えば観光地化した赤澤自然林とはまるで違う。

 

ソコにはまさに常に神聖なる空気が張り詰めて居るかのやうであった。

 

ワタシはソコへよりにより大晦日の日に歩きに行き雪の中で行倒れになりさうになったことさえもが實はある。

もう死ぬかとさう思ったらどうも腹が減ったので生き返り無事ナゴヤへと戻ることが出來た。

 

現代人が自然のことをまるで知らないのは元よりソノ種の體験をして居ないからなのではないか。

だがワシはそのことをかって積み重ねた御陰でもってかうしてむしろ木曾檜の材の方から自分に擦り寄って來るのである。

 

よってソレは特殊な人にしかおそらく分からないことなのだらう。

何がってコノ文明がオカシイことこそが。

 

でもって文明はオカシイとさう声高に叫びつつ木曾檜の枕材をナデナデすることこそが樂しいのだ。

だからみんなとは違うものをそもナデナデするんだやう。

 

アンタまた變なものに凝り始めましたね、まさにソノ角材に。

はい確かに變かもしれませんソノ欲望の入り込み方がまた方向性がチョット違うか。

 

ならばまだまだ狙って居るのでせう、ソノ何らかの角材を。

…仰る通りです。

 

つまりはもはやスッカリ角材フェチに嵌まって居ります。

では今度の材はナニか?

 

今度の材は秘密です、ひ・み・つ。

兎に角皆様には是非コノ檜の巨木をこそ観てみて頂きたい。

 

さすれば文明を観るソノ観方がスッカリ變わる筈です。

まさにソレは文明の価値観が覆される體験となることだらう。