聖なる夜はそんな榧の枕と共に更ける
ー宗教詩人への全能の神様からのクリスマス・プレゼントー
出來得ればココへ入り是非「カントと散歩」と云う論文でも書いてみたし。
さてたった今わたくしの幸せとはズバリイイ木の枕でもって寝ることです。
ソノイイ木の枕が安眠を齎し生來の不眠症より解放しても呉れやう。
但しワタシは老人性の不眠症には非ず。
ナゼナラ自分はそれこそ拾代の頃より不眠症でしたので。
さうイイ木の材はニンゲンにシアワセを齎すだらう靑い鳥のやうなものだ。
自分はココ弐箇月程主にソノことバカリを追求して居たのだと言えやう。
さてそんな「靑い鳥」の探索はまず針葉樹から行わねばなるまい。
さう針葉樹なるものが壱種究極の材として現在わたくしの趣味上の追求物として立ちはだかる。
針葉樹とは元來植物型生命としてのより古い形態でありより根本的な形のものだと考えられやう。
思えば以前森や林を散策して居て最も「精神性」の如きものを感じさせるのがまさにソノ針葉樹林であった気がしてならない。
ソノ原始の生命體との精神的對話を通じ今度は詩人にどんな影響が齎されるのだらう。
何せ高感度な彼のこと故に彼等の諫めの如きものをソコに汲み取ることが出來るのやもしれぬ。
が彼が今集めるのは単なる針葉樹の死骸となる。
なので彼はソコで植物型生命體と直接交感し得る訳には非ず。
さう彼は彼等の生の痕跡と語ることしかならぬ。
それでもまだ現代人とすれば立派なものだ。
へいへい現代人とは違い彼は知能が高くしてまた感度の方も至って上等だ。
だから何でも疑ってかかるが實はものの見方が大層深くてしかも鋭いと來てる。
でもへいへい現代人ってそもナニか?
つまりはソレぞ「洗脳の徒」のことだな。
へいへい現代人ってそんなバカな家畜みたいなものなのか?
だからソレをまさに「自己家畜化」の過程と言う。
アンタでも相變わらず世間をバカにして居るだけのことでせう。
いいやさうでもないぞ。
ボクはもうみんなに頭を下げ「是非御助け下され!」とさう申しておる。
故にアナタ方の御壱人御壱人を實際大尊敬させて頂いておる。
…ウッソだあ。
君はこんな師走でもさうしつこくみんなをバカにし憚らない。
あれスッカリと見破られて居ましたね。
さて此の度自分は究極の木枕を得た。
ソレは檜でも高野槇でも無い「榧」の角材となる。
ソノ「榧」のことを皆は知って居るか?
いいや普通はそんなカルトな材のことを知る由も無からう。
ではナゼワタシに限りソレを知って居るのか?
實は以前に銘木ボールペンとしてソレを壱本のみ求めたことがあった。
ソレがコレだ。
こんな日向産の榧材のソノ木肌は緻密で且つ堅牢だ。
また當然に肌触りが優れて居る。
どの位に優れるかと云えばほぼ世界最高のレヴェルにて優れる。
従って榧の良材は最高級品となる。
例えばプロの棋士や囲碁の名人などがコノ材を用いた碁盤や将棋盤上にて戦うものと相場は決まって居る。
だが榧材にはまず壱般性が無い。
丁度哲學の分野に壱般性が無いのと同じやうにみんなが好み樂しむやうな材には非ず。
さうソレは壱部の好事家ダケが好む高級材となる。
だがソレが最高級品であることは明らかなことだ。
タダみんなが知るところの材では無いのである。
逆にみんなが知らぬモノに限り強く惹き付けられるのがまずは自分の性格の基本だらう。
故に榧材はまさにワタシの為の材のやうなもの。
ソノ割りに常に入手が難しいのでこと筆記具では壱本ダケしか持って居らず。
また材もまるで持って居らず。
だけれども最高級の材が「榧」であることだけはもう随分前からさう分かって居た。
榧は不思議な木で針葉樹なのに何処か南の方の木の趣が有る。
實際に本州では寒い処には無いやうだ。
榧の材は象牙色のやうな薄い黄色でもってソノ材は緻密且つ堅牢であり普通の材とはまるで違う。
似たものに柘植などが有るかと思われるが柘植の材よりもより高級感が有る。
故に榧の材は最高級品とされて居るのである。
例えばアノ木曾檜などとはまた違う意味で最高級材とされる。
まあ兎に角モノ文人はそんな最高級品には目が無いものと來てる。
ソレもまた自分が参流文士なのにさう壱級品バカリを持ちたがる訳です。
#35【製材】槇(まき)は万年、“榧(かや)”限りなし! 樹齢200年の高級材「榧」 - YouTube
ほうれコレ、まさにコレです。
かうして製材の様を視て居るとまたナゼカ心癒される。
がソノ製材は甘いものでは無く壱種の真剣勝負のやうなものだ。
さう職人技にも近いものなのだらう。
さて天然材の角材枕趣味での行き着くところがまさにコノ榧材であらう。
さう思い最初は榧の板を狙って居たが無論のこと枕にするならば角材の方が良い。
が角材は数がほとんど出て居ない。
だが探すとヤフオクの方に角材が出て居た。
しかも出して居るのが地元ナゴヤの業者だ。
しかしまさにイイタイミングだわな。
まるで神様から僕へのクリスマス・プレゼントではないか。
さうか物欲詩人は日頃より宗教にも造詣が深くしてもう何でも知って居るからソノ學びの努力に對し神様がコレを御贈りになられたのだ。
ああこんなハッピークリスマスだぞ!!
ソノ材は角材が弐本でもって弐千円と安い。ーしかも送料無料と來てるー
しかしながら十人位がウオッチリストに入れて御座る。
だがすんなりと落札出來た。
要するに見た目が少し胡散臭くして物凄い良材でも無ささうなので。
だが自分は逆に安い材でもって充分、ナゼナラカネが無い。
ソノ材が届く。
地元の出品者にはカットを頼んだがすぐにソレをし送って呉れた。
いやあ凄い分量だ。
兎に角40センチの榧の材弐本と20センチの榧の材が弐本。
ソノ20センチの材も小枕となるのでつまりは木枕が四つとなる。
材の性質を調べたところ綺麗に見える材の方より汚く見える材の方がむしろ良い。
よって予定を變更し綺麗に見える材の方をまずは枕とした。
瘤材?の方はより目が詰まり色合いも良いので保管に回す。
またそちらの小枕は如何にも高級材の小枕と云う感じがする。
さて肝心の寝心地であるが無論のこと良い。
但し木曾檜の寝心地とはまた異なる。
木曾檜の寝心地の方がより良いと言えば良い。
されどソレより少し材が大振りでしかもずっと重い。
故に枕としての安定度が高くある。
さらに感触がより良い。
だが基本的に堅い材だ。
故にカドが當たると痛いぞ。
なのですが自分はすでに熟練の修行者(木枕の)ですので勿論カドを側頭部に食い込ませたりはせぬ。
兎に角感覚的には木曾檜の材の倍程の重さの堅い材となる。
ソレと木曾檜の枕の方は小振りですのでこちらの方がサイズ的には良い。
さてコノ材は國産材かソレとも中國の材(中國は榧材の本場)なのかどちらともつかぬ。
だが産地などはむしろ問題では無く兎に角コレが榧材であることこそが安眠の為のサイコーの要件なのだ。
榧精油/エッセンシャルオイル(5mL)の通販【榧工房 かやの森】
調べるとかうして榧の製品があれこれと出て來る。
特にペン立ては魅力的だ。
また榧材にはイイニオイが有る。
有るがソレは檜や高野槇程強烈な香りには非ず。
ソレでも匂う材であるところがまさにわたくしの趣味に合って居る。
ところで木材って結構臭いものだ。
自分は感覚が鋭敏なので木の匂いなどに實は敏感に反応する。
故に若い頃より木って何だか臭いなあとさう思っても居た。
だが無論のこと臭いダケでは無くかうして芳香もまたするのである。
勿論ソノ芳香にもまた限りなく癒されやう。
さてコノ方は榧の材に魅せられかうして榧の森造りをされて居る殊勝な方である。
戦後🗾人は経済成長ばかりにかまけて🗾の自然の良さをむしろ見失って來た。
だがコノ榧や木曾檜の材を見て且つ触ってみればまさにソレが最高級の自然からの贈り物であることにハッと気付く思いがすることだらう。
さうだからそんな金儲けからでは見えないほんたうの意味での価値をコレ等の材が担って呉れて居るのだ。
自然の価値とはむしろそんな意味でのニンゲンをして正気に戻らせるだらう価値ソノモノのことなのだ。
木材に限らず石材にしてもまた然り。
そんな金儲けばかりをやり博打の如き投資に明け暮れたり銀行の貸し金庫から金品をくすねたりして居るやうではソノ価値はまず見い出せまい。
おい聞いてるかバカ、君等現代人のことだやう。
では榧を伴侶にするつまりは妻を娶られたのですね。
いやソレとは違うでせう。
要するに単なる枕ですから別に伴侶と云う程のことでも無い。
でも毎日ソレを洗いまたたまには磨き接吻したりもするのでせう?
まあ確かにさうしております。
…ナゼカ激しい嫉妬を感じます。
ソレはあくまで君の根性が惡いからなのだよ。
でも結局は君もソレで共に寝るのだからむしろ感謝して置かないと。
いいえ今晩必ずやソノ榧の枕を庭へ埋めて分からなくして置きます。
もしや御前は👿かえ?
はいワタシはそも心根のひん曲がった惡の権化です。
だから人の不幸を望みソレを観ることに喜びをさえ感じて居ます。
うーん、惡い奴だな君は。
ソレもよりにより貸金庫から金品を盗むとは…。
いやソノUFJ銀行の不祥事の話ではまるで無い。
さうでは無くクリスマス・プレゼントとして神様より善人に榧の枕が届いたと云うタダソレだけの美談をしておる。
なんだちゃんと分かって居るじゃないか。
そんなら邪な思いを抱かずちゃんと大人しくして居なされ!
はいでは大人しく我が惡を封じ込めクリスマスに備えます。
なんてエライ子なんだ!君はもはや全能の神から祝福されても居らう!!
でもクリスマスイブにはロースト・チキンを食いますのでソノ時には支払いの方をどうか宜しく。
確か2120円だったよね、アレ、でもソレコノ榧の枕より高いではないか!
いやあーでもイイ枕だー。
アンタ頭は大丈夫か、とりあえずオカシクはないか?
…全然。
兎に角すでに木枕が自分に取り「普通」のこととなって居るのだから。
でもみんなから見るとオカシクも見えるのかな?
あああー、でもイイ材だ。
さても何だ、今度は?
いえ今日から越前杉の板材を机上に置いて居るのですがソノ杢景色がサイコーに美しい。
兎に角ソノ材の上に銘木ボールペンなどを転がして置くとさながら極樂世界のやうだ。
まさかそんな極樂世界が有るのですか、そもこんなに乱れ切ったニンゲンの世界に?
いやさうでは無く腐り切って居るからこそ極樂世界=天國がまた他方に生じることだらう。
するとアナタはもしやクリスマスでもそんな木材と添い寝ですか?
さうです、コノ榧の枕ちゃんと添い寝です、しかもストーヴ無しで。
いかんもはやコノ世界にはボクなどの小👿が入り込む余地が無い。
本年聖なる夜はさう榧の枕と共に更けるのだ。
どうだ如何にも宗教詩人らしくもはや誰にも追いつけぬ境地であらう。