「名古屋ミネラルショー2024」-壱ーエチオピア・オパールとエメラルド(ブラジル産)の標本とー
さて昨日土曜日に「名古屋ミネラルショー」へ行って参りました。
1.エチオピア・オパールとエメラルド(ブラジル産)の標本を得た
2.京都益富地學會の西田 勝一氏と初めて會話をした
3.🗾の翡翠(高野 浅葱)のブースで物凄い翡翠原石の展示を観た
4.松原 聰博士による鉱物學の講義を聴講す(壱時間半の)ー『簡単?複雑?ガーネット』ー世界一受けたい授業 (ntv.co.jp)
5.🚲でもって行き帰りをし體がベトベトになり疲れた
6.帰ってからネットで好きなエメラルドのことをトコトン調べた
結果としてわたくしはまず「エメラルド」が好きである。
だが「エメラルド」はシーザーであるとか皇帝ネロであるとかまた印度のかってのマハラジャであるとか兎に角権力者に縁のある高価な石でありまさか貧乏詩人が買える石ではそも無い。
だからあれこれと考えた末に主に「安いエメラルドの原石」を集めることと自然となる。
ところがそんな「安いエメラルドの原石」を集めると「失敗」が往往にして引き起こされやう。
實際に實は今年に入り、
7.アフガニスタン産のエメラルドを買い失敗
とさう鉱物展へ行く前にすでにやらかしちまって居たのである。
しかも萬単位での失敗をやらかしちまって居たのである。
だが所詮わたくしは「鉱物依存症」であり且つ「筆記具依存症」なのでありソノ代わりに酒池肉林の様を身から遠ざけるだらう精神として清い詩人なのでまあソノ位のことは大目に見て置くべきなのではないか。
いやだがソレはマズいだらう?
うん確かにマズい。
もうどうしやうも無くマズい。
だがついさうなって仕舞ったのだ。
でもって今年はもう鉱物展で何も買わずにタダ観て置く積りであったが結局は結構高い石を買って仕舞う。
まあこんな石だけが息抜きであり家に帰ったらまた「人類滅亡」の案件と詩人として格闘せねばならんのでソレもまた致し方ないことか。
ソノブラジル産のエメラルドはアナタに取り弐つ目の標本ですね?
仰る通りです。
今回の物は前回の物よりも物自體ー結晶自體ーが良く参センチ程度の比較的に質の良い単結晶付きの標本を最終的に選んだ。
参萬の石を六千円まけさせ購入したが良く見ると結晶部に欠けが認められ従って弐萬迄是非まけさせるべきであった。
だが全體として大きな標本でありとりあえずは見応えが有る。
結晶の質が良いのでソノ色合いもまた良い。
だけれども鉱物標本となるエメラルド原石は基本的に所謂「ジェム・グレード」とはならない。
ナゼナラもしも「ジェム・グレード」ならば磨いて指輪にする方が高く売れ儲かる訳なのだから。
そんな訳で人気の高い色石ーエメラルド原石やサファイア原石やルビー原石ーの鉱物標本を得ることが實は壱番難しい。
だから水晶や碧玉やそんなものとはまるで訳が違いまさにほんものの💎の類なのだから集めるのに常に苦勞する。
だがワタシはあえてソノ難しい蒐集の道を進む者であり要するに💎鉱物の愛好家なのだ。
だがなるべく金額を抑えて蒐集するので實は失敗する可能性などもまた高い。
では萬年筆の方では失敗をしないのですか?
はい、まずソレは有りません、つまりは眼力が確かであり例えばアノ「なんでも鑑定団」に出て來る鑑定士などよりは多分より詳しいことでせう。
じゃあ石の方はズバリ素人なのか?
まあ素人に毛の生えたやうな者でよって時折とんでもない失敗をやらかしたりもまたするのです。
ならばちゃんと勉強しろよ!
ええ努めて勉強はしますのですが例えば今回の聴講は疲れていてとても眠く講義の内容の半分位は寝て仕舞いました。
さうか、君はそも理系では無いので石の理論面などはどーでもイイのか?
まあどーでもイイと言えばどーでも良く要するに綺麗な石であればタダソレだけでイイ、との感じかな。
出展業者一覧_名古屋ミネラルショー (nagoyamineral.com)
【名古屋市千種区】美麗な石がザックザク、2024「名古屋ミネラルショー」に行ってきた! 8/25まで(れさ太郎) - エキスパート - Yahoo!ニュース
タマタマココに「ミナスサトウ」さんのブースの話が出て居りますがつまりはワタシが「エメラルドの標本」を買うのがココばかりです。
ミナスジェライス州の鉱物と宝石 (minas-sato.com)
ではナゼブラジル産の「エメラルドの標本」に執着するのかと申せばズバリソレが安いからです。
また逆に申せば最も望ましい「コロンビア産のエメラルドの標本」は高価であり買えないのです。
とは言え以前ヤフオクなどでもソレを集めましたのですが余り良い物は得られませんでした。
例えばこちらからなどからも結構集めて居ますが。
ガリンポ - エメラルド原石 (fukumizu1969.com)
Emerald | ミナスサトウ商会 (minas-sato.com)
ブラジル産エメラルドの特徴は?産地別の特徴 | カラッツ Gem Magazine (karatz.jp)
ソノブラジル産の「エメラルドの標本」は個人的に靑緑色に感じられ「コロンビア産のエメラルドの標本」のやうな黄緑系の色合いでは無い。
どちらかと言えば「コロンビア産のエメラルドの標本」のやうな黄緑系の色合いの石の方が好きなのですがさりとて「コロンビア産のエメラルドの標本」を鉱物展で探すとたまに凄い標本が売られて居ますが昨年観た物は例えば参百萬の値でしたのです。
そんなものは金満家でもない限り買えやしない。
また今年観た「エメラルドの標本」では「アフガン・ブラザース」と云う店にアフガニスタン産の綺麗でデカい結晶付きが出て居たが確かソレが参拾萬程でしたか。
「エメラルドの標本」の世界とは常にさうした話とならざるを得ない。
だから綺麗でデカい結晶付きが欲しいのであれば色合いを靑緑色に慣れさせまた社會的価値基準をむしろ個的な価値基準の方へとシフトすることでブラジル産の「エメラルドの標本」でもう僕は大満足だー、もう誰にも邪魔させはしないぞこんな集め方を。
とのそんな価値観の脱構築をあえて行いブラジル産の「エメラルドの標本」こそがボクに取っては壱級標本なのだ、もうコレ以上の物はドコにも無い、いやあそこにソレが有ったにせよ其れはバカな金満家共が手を出す物でありまさか僕のやうな清い心の持ち主である石詩人が手を出すべきものには非ず。
要するにさう自分を「洗脳」して行くのである。
でもって、最初(講義の前)に天川クリスタルでもってエチオピア・オパールを買って居たのだった。
店主の杉森氏にこんなオパールはまるで光が出て居ないぞなどと文句を言うと彼はライトでもってソレを照らしたが同時にソコに赤や橙の遊色が出た。
結果六千円迄まけさせソレを購入す。
本日確かめてみたところソレは参年前に購入した弐萬の品以上に光る石であった。
プロフィール - tenkawacrystal (ocnk.net)
ソノ天川クリスタルさんとの付き合いはすでに長い。ーヤフオクの取引きを中心に廿年程にもなるかー
だが杉森氏と會話をするやうになったのはココ弐、参年のこととなる。
tenkawacrystal☆鉱物チャンネル - YouTube
石ふしぎ大発見展 大阪ミネラルショー 明日から月曜日まで開催されます (youtube.com)ーこちらに買ったタイプのエチオピア・オパールが出て居ますー
エチオピア・オパールは杉森氏がツーソン・ショーにて仕入れて來たものとなるが今年は壱萬円以下の物が多く置かれて居た。
ー但し五、六萬出すとエチオピア・オパールの壱級品が手に入る。其れは並みのモノでは無くまさにデカくてピカピカでの遊色の標本となる。でもワタシはソレを持って居ない。ー
宝石大学#20 「エメラルドの産出地 2」どっちが好み? ザンビア or ブラジル (youtube.com)
ソノ阿弗利加産だの伯剌西爾産だのまた露西亜産だのはたまた中國産だの結構エメラルドは世界のあちこちより産出される。
ただ壱番値段が高いのが普通コロンビア産とのこととなるのであらう。
尚ココ🗾でもおそらく「グリーン・ベリル」程度のつまりは色の薄いエメラルド的な石は採れるのである。
だが普通は「アクアマリン」の方が有名でありまた🗾の鉱山の規模がそも小規模なので出て來る石もまたちっこい。
海外ではウソのやうにデカい💎がまた幾らでも出て來るもののやうで例えば「エメラルドの標本」でもごくたまに最大級の物が掘り出されたりもまたする。
380kg!? 世界最大のエメラルド原石は400億円の価値 | カラッツ Gem Magazine (karatz.jp)
ブラジル産 エメラルド結晶母岩付 (youtube.com)
いずれにせよブラジル産の「エメラルドの標本」は大きな物が得られ易いところが良い。
ソレもソレこそ「ミナスサトウ」さんの御陰で直接現地から買い付けられた大きな「エメラルドの標本」が🗾の鉱物展には出回るから萬単位での買い物とはなるが五萬以下で其れ等が手に入ることとなる。
大きな鉱物標本はソレ自體が大きな価値ともなる。
どだい老眼が進むとちっこい物がなかなか見えなくもなる。
また感覚も次第に鈍麻して來るので分かり易いデカい物の方が良くなって來る。
ちっこい物にも無論のこと質の良い物が有るがソレになかなか気付けなくもなって來る。
おおお、こんなにデカい。
だからソレがよーく分かる。
つまりは高齢者ともなればモノの好みがまた變化するのである。
JJAセミナー「知って納得!エメラルドの基礎知識」 - YouTube
尚昨日勉強したのはこちらでの動画の内容であり兎に角コレは非常に役に立った。
特にエメラルドの生成の仕方により石の性質が違うとの部分は當たり前のことなのであらうがまさに正しき科学的な眞理なのだらう。
即ちエメラルドには、
熱水関連鉱床
ペグマタイト鉱床
變成関連鉱床
由來での別が有り、例えば熱水関連鉱床としてのコロンビア産やアフガニスタン産のエメラルドは變成関連鉱床としてのブラジル産やザンビア産や露西亜産やパキスタン産やエチオピア産のエメラルドとは異なる訳だ。
いずれにせよどうもより評価が高いのは熱水関連鉱床由來でのエメラルドなのかもしれない。
An Overview of Emerald Sources in Brazil (youtube.com)
Mining for Emeralds in Brazil by GIA (youtube.com)
かうして兎に角彼等鉱夫は地中にて石を掘る。
ソレでもって所謂「晶洞」を掘り當てると御寶ザクザクとなり物凄く儲かるのであらう。
ソノ「晶洞」と云うのは石の子宮の如きものでココにこそ石の子がデカく成長する条件が揃うこととなる。
うーん、矢張りと言うべきか石と生物には似たところなどがまた有るやうです。
エメラルド|色石BANK (iroishi-bank.jp)
「エメラルドの標本」はしかしながら意外と扱いが難しくつまりは脆く欠け易くもある。
實感としてどうもコランダムールビーやサファイアーの方が石としては強くより硬くも有りまた翡翠原石などは硬度は低いが靭性が強靭となる。
ソレでも翡翠は石目などが有れば容易に割れることなどもある。
どうも壱番強い石とはソノコランダムなのではなからうか。
ですがソノ強い石であるコランダムには無い脆い魅力の如きものを「エメラルドの標本」はしかと持ち合わせても居る。
また「目が覚める」程に美しい石もまた「エメラルドの標本」に多いやうな気がどうもするのだ。
だがさうした石に限りまた飛び切りに高価とならざるを得ぬ。
であるからゆえにわたくしはあえてかうしてブラジル産の「エメラルドの標本」を蒐集して居るのです。