目覚めよ!

文明批判と美と心の探求と

ペン爺の硬筆筆記への情熱にこそ感動すーこんな美しいペン軸はまさに夢の玉手箱やー

もう春ですが果たして愛好家の皆様はバリバリに書いて居られますか?

 

 

 

 

さてところで🖋愛好家の方方は其其に御元気でせうか?

さうですか相變わらずドロドロの🖋の沼にハマっておみえなのですか。

 

ソレはソレはまた御愁傷様なことです。

では御前はどうだ?とさう御思いのことでせうが實はワタシはほぼ🖋のことを忘れて居りました。

 

ソレもココ弐箇月程は石の蒐集が兎に角忙しく🖋をまるで買っては居りません。

尤も銘木ボールペン千四百円壱本バカリは買いましたのですがソレは例の神戸の木管樂器の作家がヤフオクにて売ってる物で安いのにナゼカ余り売れて居ない。

 

まあワタクシはさう🖋をほぼやり切っても居る。

兎に角ソコにてありとあらゆることをすでにやり尽くしましたのです。

 

さうありとあらゆることをすでにやり尽くした結果🖋に飽き気味となり昨年末は主にdip penの追求へと戻って居りました次第です。

ソノdip penのドコが果たしてイイのか?

 

1.dip penこそが硬筆筆記の基礎であり基本である

2.🖋はdip penに比し合理化度が高くある

3.dip penはまるでかのシーラカンスちゃんやマリモちゃんの如くに静かでもってあえて進化(進歩)せず

 

要するに自分の天邪鬼な部分がまた発動致しましてソノ「進歩」に對する疑念若しくは否定との負の感情が芽生え🖋をうち捨てそんなdip penバカリをあえて使っておった。

でもそんな🖋愛好家が果たして此の世に居るの?

 

ダカライマココにおよそ壱名居りますのです。

うーん、確かにそんなアナタは世界中に壱人のみ。

 

ですが🖋の良さもまた同時に知ってるのです。

さう冷たいやうなことを言いつつも🖋こそがイノチなのだ、とさう信じてやまぬ部分が御座る。

 

だから普通はソノ相反する感情がつまりはアンビバレントな複雑な思いが理解されはしない。

さうだったのか、ヤッパリな、ボクはかうして「天才」だから余人にはまるで理解されぬのか。

 

「天才」と云うよりズバリ言えば「變態」であり「偏執者=變質者」の域にもすでに達して居らう。

そんな變な🚞マニアなどと壱緒にしないで頂きたい!

 

じゃあ🚞マニアは「變態」であり「偏執者=變質者」なのですか?

はいどう観てもアイツらオカシイでせう、ソレも訳の分らぬ細かな仕様の違いとかに妙に拘ったりもして…。

 

でもソレは君もまるで同じだらう?

…さうかまるで同じか。

 

ほれソノややこしいペン先の仕様の違いなどに妙に拘るところがまるで同じだろ。

ほれソノややこしい軸の仕様の違いなどに妙に拘るところがまるで同じだろ。

 

さうだった、何時の間にかそんな「變態」であり「偏執者=變質者」になっておった。

では早速猛省してソノコダワリを是非捨て去ってみせる!

 

…結果捨て切れない。

ソノコダワリを金輪際捨て去ることは出來ぬ。

 

 

では例えばアナタの傍らにたったイマどんな🖋が有りますか?

たったイマ萬佳のベークライト黑軸が有る。

 

【WANCHER-ワンチャー】 ベークライト ブラック 回転式吸入式 M-3

 

ソレにはもしや金ペン先が付けてありませんか?

でもナゼそんなことが分かるのでせう?

 

いやソロソロやる頃ではないかとさう思って居たが矢張りすでにやって居たか。

ではどんな金ペン先へと付け替えたのか?

 

はいソレがペリカンのPFタイプの18金ペン先です。

「18C-750 B (PF)」とさう刻印されておる。

 

うわあー、ソレってまさにマニアが喜ぶ仕様の物ですね。

まあさうでせうね、おそらくは90年代の前半の頃の物だらう。

 

じゃあソレってもしや書き心地が良いの?

まあ現代の金ペン先の中では比較的しなりが良いのかな。

 

特に自分はかってペリカンの限定🖋の専門家でしたのでコノ金ペン先に関しては兎に角詳しいのです。

尚現行のM800の金ペン先はコレとはまるで違い固くてつまらない書き心地の物へと替えられて居ます。

 

でもアナタはソノPFニブをドコから手に入れたのですか。

いえ何せ最盛期には廿本位ペリカンの限定🖋を持って居ましたのでソノうちの壱本からペン先が落ちることなどもまた有るのだらう。

 

ペン先が落ちる?

いえペリカンの🖋の場合は捻り回してさうペン先が取れる。

 

いずれにせよM800のPFニブ(仏蘭西向けのペン先ともされて居た)は書き心地に優れるがソレはあくまで現行品に比せばとのこととなる。

ではソレでもって書いてみやう。

 

うん、結構運筆圧に強い金ペン先です。

要するに意外と力を入れて書いてもイイ金ペン先なのだ。

 

すると鍛金が良く曲がらないのか?

いえあくまで現代の18金ペン先はガシガシに書き込めば皆曲がります。

 

要するに鍛金が良くは無いので弱い金ペン先とならざるを得ぬ。

ですがまずはコレなら大丈夫、そんな弱い金ペン先の割りには強いとさうも言えるのではないか。

 

でもってコノ🖋は兎に角良い。

ソレもM800のPFニブを付けたら抜群に良くなった。

 

 

だが、です。

だがコレは古い萬年筆とはまた違う。

 

ならばどう違うので?

 

例えば先程迄ワタシは戦後の物ながら古い萬年筆弐本を整備して居りました。

特に14金ペン先(弐本とも巨大な14金ペン先付き)を壱度引き抜きさらに再セットし書き心地を變えても居りました。

 

でもってコノ弐本の萬年筆の大型金ペン先は現代の🖋の書き心地とはまるで別物となる。

但し14金ペン先としての性格はまるで違う。

 

4.理想的萬年筆壱号(a sun star fountain pen)

5.理想的萬年筆弐号 (a crystal fountain pen)

 

壱号の方は所謂フレキシブル・ニブとなる物だ。

弐号の方はGT筆記(長時間)タイプのニブとなる。

 

但しソノ書き心地は共に「現代の🖋より得られるべくも無い」ものとなる。

さうしてコノ弐本にてメモ書きを便箋に五枚程書き込んでから先のM800のPFニブ付きの萬佳のベークライト軸モデルに持ち替えてみる。

 

???

うーん、何だかペン先が固いと言うか書き心地自體が重いな。

 

つまりはさう現代物の🖋の書き心地は概して軽快感に欠ける訳だ。

しかも現行品よりは遥かに柔軟なアノペリカンのM800のPFニブですらさう感ぜられて仕舞うのだった。

 

でもってしてこと書き心地での軽快感と云う点では概ね🖋よりもdip penの方がより優れて居るものだ。

 

6.シンプルで尚且つ軽い軸

7.あえて進歩しない書き心地

 

まあコノ辺りのところで要するに硬筆筆記に於けるそんな「生きた化石」を標榜するのがdip penなのだ。

 

8.むしろ意識的では無いので逆に魅力的なソノ書き心地

 

とのことが實は壱番気に入って居ります。

 

さて今年の弐月拾弐日にワタシはペン軸を求めて居る。

ソレは美しい漆塗りのペン軸となる。

 

黒色うるし軸 玉虫色ラインで和の風合いを感じる「縦縞模様」を施した特製ラインアートオリジナル軸-01

黒色うるし軸 玉虫色ラインで和の風合いを感じる「縦縞模様」を施した特製ラインアートオリジナル軸-03

 

但し高級な品には非ず。

漆はまずまず綺麗に塗られて居るが職人による作では無い。

 

さらにタマムシ色のテープが貼られ少少安っぽい。

しかしながらこんなdip penを初めて得た。

 

こんなものは海外にも無く要するに🗾のペン爺が作りヤフオクにてコツコツと売って居る物なのだ。

でもってしてコレはまさにペン爺さんによる情熱の賜物ではないかとさう思うのだ。

 

黒色うるし軸 玉虫色ラインで和の風合いを感じる「縦縞模様」を施した特製ラインアートオリジナル軸-05

黒色うるし軸 玉虫色ラインで和の風合いを感じる「縦縞模様」を施した特製ラインアートオリジナル軸-07

 

では果たしてナニに對する情熱なので?

ズバリ言えば硬筆筆記に對する情熱のことぞ。

 

たかじいちゃんのペン軸ペン先屋

 

ソノペン爺さんのところはかうして兎に角徹底されて居る。

ペン先、軸、軸の仕上げと兎に角あらゆる点に気を配り商品が網羅されて居る。

 

要するに硬筆筆記の原点である付けペンに對しイノチを懸けてさうやられておいでのやうだ。

だからこそこんなワタシでもソノ行いに大いに感動して仕舞うのであった。

 

また個人的にかうした意味でのニンゲン力の発揮は惡いコトである筈が無くむしろとても良いことではないかとさう思われてならない。

ニンゲンが仕出かすことの多くがたとえ惡の行為なのだとしてもだ。

 

さう惡の行為バカリでは無くかうして素晴らしいペン軸をああそんなに美しい漆塗りのペン軸を熱心に売られて居る人がまたニンゲンの中には確かに居るのである。

 

73. 手塚治虫愛用・幻の替えペン先「ライオン・ファルコンペン No.2」クローム5本 防錆紙入チャック袋付 現存数の少ない希少ペン先-5

73. 手塚治虫愛用・幻の替えペン先「ライオン・ファルコンペン No.2」クローム5本 防錆紙入チャック袋付 現存数の少ない希少ペン先-8

 

尚コノペン軸にはファルコン スチール・ペン先を付け使用中となる。

ファルコン スチール・ペン先は何せ大きいので扱い易くまさに重宝するペン先となるがコレもまた昨年の末に初めて得た物となる。

 

 

さうモノの世界には際限が無い。

即ち何歳にならうがコレで終わりと云うことが無い。

 

だけれども🖋の方を壱応やり終えたのでさうしてまた別の展開が有るのであらう。

さうした意味でのほぼ無限の展開が筆記具にもまた石の世界にもしかと拡がることだらう。

 

無論のことソノ種での出會いを是非歓迎したい。

またソノことはあれこれと文明を貶すことなどよりもずっと有意義で且つ面白いこととなるのだから。