素晴らしい柘植材の銘木ボールペンー仏蘭西柘植軸の銘木廉価ボールペンを求めてー
ところでつい先日「越前杉」の製品を検索したところこんなものが出て参った。
けれども無論のことコレは金持ち以外は手が出ません。
ですがわたくしの思想とはそも金が無いのに「贅沢」をするとのまるで通常の論理とは異なるものとなる。
でもってむしろソレがやれるとの前提に立ち實際にソノコトを自ら實践して來たのであります。
だが厳密には自分もまた大金を使う場合などもかってはありました。
ですが今は専ら安い物で済ませて居ますがでもそも安いのに「選択」がイイので凄いモノが實際には手に入ることとなる。
つまりはソノ「選択」の技をこそ磨けば大金を注ぎ込まずともコノ世にてイイ物質ライフが送れるとさう申しておるのです。
でもって金持ちがホイホイとブランド品に手を出し月に何拾萬も使うのはあくまでソレは「下品」な消費生活です。
對して賢い消費生活と云うのは先に申したやうに千円、弐千円の単位でもってサイコーの品を手元に引き寄せるソノやり方のことなのだ。
ソノ千円、弐千円の単位でもってソノ都度イイ選択をし周りに「安くて良い物」を増やすことこそがまさに高偏差値としての御買物術でせう。
ですがワタシのやうにそも買う物の数が多ければ積もり積もりソレが萬の単位に迄達することもまた有ります。
けれどもソレはソレで仕方が無いことなので是非何かを削りそちらでの支払いを済ませて下され。
さて壱ヵ月程前に變なボールペンを手に入れて居ます。
まさにソレがコレだ。
コノペンは所謂銘木ボールペンです。
１．廉価な銘木ボールペン
２．所謂女體ラインのボールペン
３．材は仏蘭西産の柘植
さてソノ柘植の材ですがまずは素晴らしい材となる。ツゲ | 柘植 | 黄楊 | 木材博物館
但し日本産の柘植材の如き高級感には欠ける。
されど兎に角イイ材です。
が、ソノ使用感は🗾産の柘植材のものとは異なりつまりはもっと軽くて堅い感じがするものとなる。
個人的に思うのは瓢箪、むしろコレに近い感触であり重さである。
だが兎に角軸が軽いので重宝して居る。
尤も芯は変更する方が書き味は良くなる。ーパイロット BRFV-10M-Bへと変更ー
ソノ作業中に何と首金の部分が飛び行方不明に。
よってパトリオットの首金を用いたがコノ方が重量的には落ち着く。
但し尻の部品との間に隙間が空くやうになるので要するにスペーサーが必要となりカインズで金属部品を買って來しがいずれも合わず。
手持ちの部品に何とか使えるものが有ったがソレのみでは隙間が埋まらずプラ製の部品を削り共に軸に嵌めてある。
だがとりあえずはコレで良い。
パイロットの替え芯も新型のものだからJS芯に比べても遜色は無い。
ソノ柘植材は元元金持ち御用達のやうなところのある材であるがソレもまたモノによりけりで印鑑だの筆記具に用いられる材が超高価である訳では無い。
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かうして兎に角高級な物に用いられる木材となる。
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さらに柘植材を用いた櫛や将棋の駒などはとりあえず高級品となる。
ですがソノ将棋や櫛には興味が無いのでありあくまで我がコダワルのは筆記具の軸材としての柘植である。ツゲ - Wikipedia
柘植は兎に角最も高級なのがココ🗾産の材となる。
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よって🗾のペン作家がかうして様様に作品を作るが無論のことソレを其の侭に買えばなかなか値が張らう。
だから主にオークションにて安く出された品を待つこととなるがなかなか出ては來ないものなのでもうスッカリ忘れて居たりもまたするものだ。
Yahoo!オークション - 【FongLai Woodworks】925-25/35シャープペンシ...
かうして台湾の工芸家からも作品が出されて居たりもするが台湾はいまだココ🗾が壱等國だと思って居る為かソノ価格設定が高めである。
だがほんたうはすでにココ🗾はむしろ世界に冠たる先進的貧乏國なのでもはや誰もコレを買えずかうして年中ぐるぐると回って居るダケのこととなる。
幻の朝熊柘植（アサマツゲ） 天然木 椿油仕上げ 回転式ロングパトリオットボールペン - KEN574100'S GALLERY | minne 国内最大級のハンドメイド・手作り通販サイト
うわおこんな物迄もが出た。
即ち🗾國はまさに木の國であり故に壱級の木材が🗾各地の何処からでもまた出て來る。
だがそんな朝熊柘植なるものは今回初めて知りました。
猶ソノ最高級の柘植の部類に入るだらう御蔵島産の柘植材のボールペンは弐本目を昨年初めて得て居るが結果として勿體無くてなかなか使えぬものだ。
猶コレはかってヤフオクの方で人気出品者だった東京工房樫原 正明さんの作品となる。
コノ方の品は常に値段が高くて余り思うやうには集められなんだものですがソレでもナゼカ自分はココの御得意様にはなっていたものだった。
まあさう筆記具壱筋で行かうとさう腹を決めたのであればとりあえず弐、参千萬程の出費は常に覚悟して置かねばならず實際にワタシもトータルではソノ位イっておる。
だからもうとんでも無い莫迦なのであるがつまりはソレも我樂多みたいな茶碗や掛け軸などに弐、参千萬程も注ぎ込むよりはソレにて御勉強する分ダケ頭の中身の偏差値ダケは上がる。
かう御蔵島産の柘植はまた特別である。
柘植は質感や感触などに特に優れるが特に御蔵島や九州産の物は格別となる。
ソレと何よりイイ材には杢が入る。
さても杢とはそも何か？杢 - Wikipedia
いずれにせよソノ「杢」に魅了され人生を終わる木工家や工芸家がむしろほとんどなのではなからうか。
樫原 正明さんの「島桑根杢倶樂部」などもまたさうした境地を表す言葉なのだらう。
尤も他方ではそんなものにタマシイを奪われると心根が腐る＝志を失うとも言えさうながらたった今ワタシはさう考えては居らずむしろ物質界と交流の度を深めることは良いことだ、位に實は思って居る。
ソレは此の世界には「正解」と言えるやうな絶對的な価値なるものがそも欠けて居るからなのだ。
まあさう云う精神的な意味でのことは話が難しくなるのであえて致しませんが壱つダケ申せばみんなが絶對の価値として信奉することだらうソノ社會的価値とはむしろ妄想や各種でのバイアスにて成り立つ＝「洗脳」された上で成り立つ価値であることからは基本的に免れ得ない。
要するにカンタンに言ってまさかソレを信じられはしない。
逆に申せば物の世界はソコに感情が入らずつまりは忖度抜きにてタダ剥き出しの物質性がソコに有る。
さう無いのでは無くソレが有る。
故にむしろコチラは信じてもイイ世界なのではなからうか。
またさらに言えばニンゲンは信じられぬが物は信じられ且つウソをつかぬ。
よってまさにそんな立場ー境地ーよりあえて物質のことを語るのが観念詩人による「物語り」の世界観となる。
そんな根杢作家の樫原 正明さんもすでに高齢となられまた病気をされたやうでよって現在はヤフオクより撤退されて居るらしい。
でもってワタシは常に樫原作品を求めて居るのでソレがヤフオクに出された場合には即応し得る態勢を取る。
さてすると兵庫県よりソレが出されて居た。
多分コレクターが亡くなり業者がソレを出したのだらう。
まずは全ての物はさう扱われるものであることにしかと気付いて置くべし。
よって我我ニンゲンは物など所有することは叶わず要するに壱時期のみソレを保管する立場であるに過ぎない。
ナゼナラそもモノには命が無いがみんなやワシには命が有るのでソレが無くなれば即此の世からは消える。
つまりはそんな儚い現象であることが實はニンゲンのほんたうの姿でありまさに運命となる。
だがみんながさうは思えず逆に物の方が下だと例えば思うのはむしろ社會的な意味での洗脳でなくしてナニであらう？
兎に角さうしてコノ貴重なペンを得た。
かうして柘植材には杢も入る。
また色合いが薄い黄色でもってまことにイイ。
象牙とかそんなものにも少し近い色合いと感触を持つ材となる。
ーコノペンも4千円程と樫原氏の作品としては参分の壱程の値段でもって得て居るー
兎に角かうしてイイ物に囲まれ生きて居ることがまずは樂しいことではないか。
またモノとの付き合いはタダ得れば良いと云うものでは無く要するに自分化してイクことがむしろ大事なこととなる。
先にも述べたやうに柘植材は欧羅巴産やまたシャム黄楊などでもソレなりの良さを持って居り高価な物で無い限り買いである。
ちなみに兵庫県から來しコノ仏蘭西柘植の軸のボールペンは送料無料で1300円と値打ちな物だった。
問題は首金具の變更により五ミリ程軸が伸びたので隙間を埋めるスペーサーをいま少し良いものにしたい位のこととなる。
またコノ抑揚の効いた軸のデザインは兎に角良い。
コノ形のものはなかなか無く有ったにせよ作家物で高価となったりで實はなかなか入手出來ぬものだ。
ちなみに以前鳥取県から得た花梨の軸の銘木ボールペンにソレに近い形の物が有りコレは作りも良く上等品として使う。
だが今回得た品はソレとは違うあくまで廉価な銘木ボールペンとなる。
筆記全長…144mm
筆記重量…22ｇ
重心位置…4對6（低重心）
さう全長が伸び低重心化したのは首の金属部品を替えたからだ。
だが気軽に使えるペンなので最近はむしろコレばかりを使い文字を書くことが多い。
そんな様様な筆記具を求めての我が旅路はまだまだ続く。
そんな様様な筆記具を求めての旅こそが我が生き様なのであらうから。
