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まさに久久にNo.149のことを語るー1.究極の「GT筆記」万年筆としてのモンブランNo.149ー

まさに久久にNo.149のことを語るー1.究極の「GT筆記」万年筆としてのモンブランNo.149ー

 

 

 

 

さて今年の後半はむしろ「万年筆熱」のやうなものがまたぶり返しかと言って新たに🖋を得るのでは無くむしろ余り使って居ない万年筆の再生を主に目指しすでに六本程万年筆を生き返らせて來て居る。

ですがワタシの「再生」に限れば要するに「カンタン再生」ですので本格的な整備や改造とはまた別箇のものと常になる。

 

そのうちでの萬佳の🖋のペン先の交換のことに関し先日語っても居ります。

ソレを参本程やりましたのですが現在良く使うのが「黄金のドリーム・ペン」となりつまりは秀吉公モデルです。

 

さう何せ黙って居ても参英傑のいずれかが必ずや出て來るので流石に我は愛知県人だ。

ソノ秀吉公モデルには伊太利亜ヴィスコンティ社の18金Mペン先が付けてあるがソレがなかなかに合う。

 

のみならずED化(eye dropper化)しても居るのでインクがもうドバドバ出る。

まあドバドバと言ってもダラダラ垂れる訳ではまさか御座りませぬ。

 

またそんな風に弄れる位の御品が實は壱番使って居て樂しい。

逆に申せばインクを入れられず保管中の格の高い🖋もまた多多御座りますがそんなものは結局使わずにまず何処かへ売られる羽目となるので實はソレ等は有っても無いやうなものでありソノ逆に自分でもって弄り回し納得して使う實用筆の方がより身近に感ぜられるもので御座ります。

 

「秀吉公モデル」はまずキンキラで存在感が有りしかもサイズがデカい。

でもって握った時に兎に角「本格性」を感じる。

 

ソコはイイのだが何せキャップが尻に挿しにくいので金属テープを貼りソコへ差し込むことで實はキャップを固定する。

…厄介なペンだ。

 

だがソレはまさに「太閤」の名に恥じぬペンなのだ。

 

 

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兎に角コレは變わってる。

結構欲しいがコレを買う気には流石になれん。

 

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こちらは和歌山の方が久し振りにまた出されおまけに大きなセーラーの8号金ペン先付きでしたので1.5萬程で落札出來るとさう予想し応札してみましたのですが結果として参萬迄値を上げても得られませなんだ。

つまりはコノ🖊は軸とペン先が別物でありよって「改造モノ」の範疇に入る品ですので欲しい人は欲しいがオリジナリティには欠ける御品となる。

 

それでもヤッパリ欲しい人は常にかうして居るんです。

まあしかしながら「欲しいモノ度」は大體拾段階評価で六位でしたので別にどうしても欲しい訳では御座らなんだ。

 

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さてコノ「オクタヴィアン」ですが90年代の伝説的限定万年筆であり万年筆愛好家の垂涎の的ともなる御品であらう。

でもってワタシはコレをまだ持って居ります。

 

つまりはさう残してある訳だ。

ですがコノ限定万年筆は非常にソノ出來がイイ。

 

おそらくは「メディチ限定万年筆」と双璧となる品だらう。

ですのであくまで使ったことは無いので詳しいことは言えないがおそらくはペリカン社の90年代製の豪華な限定万年筆よりも良いことでせう。

 

さうモンブラン社の限定万年筆が眞の意味で良かったのはコノ「オクタヴィアン」やアノ「ヘミングウェイ」迄です。

ワタシは壱時期「ヘミングウェイ限定🖋」を弐本持ち壱本は使って居たが急に気に入らなくなり共に売って仕舞った。

 

ですが「オクタヴィアン限定万年筆」や「メディチ限定万年筆」ダケは売らなかった、いや売れなんだ。

つまりは畏れ多くて売れないのであります。

 

尤も売買の方で「メディチ限定万年筆」を壱本香港より仕入ヤフオクにて売り捌いたことはかって有ったが。

 

「オクタヴィアン限定万年筆」や「メディチ限定万年筆」はすでに今や世界的に「神の筆」と化して居りつまりは🖋コレクター氏の憧れの的であらうが何故かココ🗾では世界基準よりも安値にて売られて居るやうです。

でもってコノ御品もまた安めに出されて居るとは思いますがあくまでココ🗾國の基準では50萬以上もするべらぼうな万年筆とならざるを得ないのでなかなか売れないのかもしれません。

 

Montblanc Octavian in Fountain Pens for sale | eBay

 

ソレにしてもまた海外の品は酷い値段のバラツキだな。

 

つまりココ🗾國の基準=常識はどうも世界の趨勢とは違う論理にて動いて行く社會であるやうに個人的には思われてならない。

まあでもイイ國なのだらう、さうしてコスモスや露草が野に咲き乱れるであらうよき國ぞ。

 

 

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さてこちらは素晴らしい御品だ。

またなかなか出ない「太字」モノです。

 

ではコノ際ソノモンブランのNo.149に就いて以下に述べます。

ズバリ言えばモンブランのNo.149こそがある意味では「究極」の万年筆です。

 

でもってモンブランのNo.149を個人的に今でも結構使います。

但し「線描系」の万年筆なのでは無いと思われる。

 

「線描系」つまり「御習字用」なのでは無くむしろ「GT筆記」つまり「長時間筆記用」としての「究極」の万年筆です。

故に個人的にはあくまで目指す筆記としての質が違う部分がある。

 

但し自分は所謂両刀派ですので、

 

線描筆記⇔長時間筆記

 

のどちらもまたこなします。

 

でもって長い論文のやうなものやまた小説のやうなものを書くには最適な万年筆なのだと個人的には思う。

ですがあくまでカリグラフィー的に書くやうな🖋では無いことだらう。

 

故に自分の持つNo.149の金ペン先のサイズは皆B以上となる。

ところがイザカリグラフィー的に書くのであればむしろ百円筆の軸のやうな細身で長いモノの方がソレをやり易くもなる。

 

またソノことを西洋でもって言えばアノdip penの如き細身の貴金属や貝装飾の軸となる。

要するに筆記上の目的がそも異なりまたソノ「長時間筆記」に適するやうにこそNo.149は作られて居る。

 

ですが書く文字の量が常に少ないやうな方にはそもコノNo.149は向いて居りません。

でもワタシは書く量が常にハンパでは無いのでコノNo.149が基本的に向いて居るのです。ー例えばイザ想念が下れば便箋に拾枚位はまず書きますー

 

 

次にナゼNo.149もまた古い物の方が良いのかと云うことに就き述べる。

 

1.つまりは古い物の方が軸が軽い

2.つまりは古い金ペン先の筆記感がイイ

3.つまりは昔のNo.149の方が威張って居らず對して現行のNo.149はなんか知らんが威張ってる

 

とのこととなる。

よって「筆記すること自體」を万年筆趣味での主眼とするやうなコアな筆記ファンは皆昔のNo.149の方をこそ向くこととなって仕舞う。

 

でもって御多分に漏れずワタシは「筆記すること自體」をむしろトコトン突き詰めて行くかのやうなコアな筆記ファンの中での筆頭者みたいなものでだから色色と万年筆に對する注文が多くつまりは気難しくややこしい性格の人ですのでもうそんな奴に気に入られやうとしたらまさにアノ信長公に気に入られるやうなものなのだ。

 

そんな訳でかってはワタシもまたNo.149に對してはワイワイガヤガヤと言い「いやむしろモンブラン社はNo.149を改惡しておるのだ」位のことを常に申して居りましたとさ。

でもって愛好家サイドでは上級者になればなる程「重い」万年筆を嫌う傾向が出る。

 

實はソコはワタシもさうなのですが實は重い万年筆が権威であるとは微塵も感じて居らぬのだ。

だからイイ🖋が重いのでは無くイイ🖋はむしろ軽く作られて居る。

 

またかってのペリカン万年筆なども戦前、戦後の時期を問わずに皆ちっこくて軽い萬年筆だったものです。

なので重い万年筆ってそも何かを勘違いしさう創られて居る。

 

即ち、

 

重さ=豪華さ

 

とのソノ變な権威主義での価値観が1990年代以降の限定万年筆に忍び寄りソコにやがて多くの所謂「文鎮万年筆」を出現させるに及んだ。

ソノ「文鎮万年筆」コソが現代の🖋メーカーが陥りし「筆記具としての邪道(異端)」の道を何よりも明らかに示すことだらう証拠となる。

 

なのでソレは壱つの「権威化」の流れでした。

だからもはやソノ価値観に毒されし現代の🖋メーカーは「限定万年筆」とさう名が付くだけのロクでも無い商品を続続と生み出すに至る。

 

ですのでソノ重いのはそも要らん。

またソノ豪華な軸の装飾もそも要らん。

 

でもちゃんと眞面目に創れよ。

タダ「限定万年筆」と銘打ちさう付加価値を付けたかにみせかけ實はソノ筆は箱ばかりが大きくソノ箱がもうかさんでかさんで重くて重くて。

 

だからもっともっと眞面目に創らんか!!

タダ「限定万年筆」と銘打ち本質的価値に欠ける惡い筆を売りつけおまけにさう値段バカリを上げ仕舞いには拾萬イヤ弐拾萬か。

 

そんな腐った筆をよりによりユーザーに供給しやがって、もうワシは我慢がならん、うわおーココでもって暴れたるぞ!

アンタさう机上で暴れると大事な🖋が皆壊れるぞ。

 

 

まあ兎に角彼は常人では無く如何にも気難しいユーザーですのでなるべく刺激しない方が良い。

では心を落ち着け自分のNo.149のことに就き是非語らせて頂く。

 

我がNo.149群

 

画像の右より、

 

4.60年代物のBか?

5.60~70年代物の18C BB

6.50年代物の18C BB

7.70年代物の14C F

 

となります。

 

4.はソノ後ペン先調整を自力でやったところ失敗し金ペン先自體もすでに失われた。

6.は50年代物に18Cは無いだらうとさうNo.149ファンの方は仰られるのかもしれないが實は50年代物にも最後期のモデルにはソノ18Cペン先が有りまさにソノ壱本となる。

7.は刈谷のコレクターOKAMOTO氏より譲り受けた物となるが元元はFサイズの14C金ペン先でした。

ソレを後に東京の久保 幸平さんに改造依頼をしBサイズへと変更しさらに「フレキシブル化」して頂いた物となる。

 

5.と7.は現在も現役です。

6.は貴重で且つ高価な50年代物ですが軸が腐りましたのです。ー古いモンブランセルロイド軸は腐り易い(分解し易い)ーよって金ペン先を他の軸(古い🗾の萬年筆の軸)へ移植してある。

 

でもって實はもう壱本No.149が有りソレの画像はまた出て來れば貼り付けますが要するにヤフオクでの物と同時期の物と思われる所謂「中白」タイプのしかも特殊ニブ化された改造No.149となる。

もう兎に角コレが凄い。

 

ソノ「特殊ニブ」と云うのはとりあえず「クーゲル・ニブ」化されたものであり伊太利亜の出品者よりもう弐拾年程前に得た物となる。

ですが實感としては「クーゲル・ニブ」と云うよりは「コース」であるとかまた「シグネチャー」などの太字系の特殊ニブと云った感じでのものとなる。

 

いずれにせよソレが何とBBサイズなのですぞ。

そんなBBサイズの「コース」系か又は「シグネチャー」系のデカい14Cペン先は勿論コノ世界中には他に有りません。

 

ではソレを書いてみませう、折角のことなので。ー折角No.149のことをアノSiriusがあえて書くのだからー

 

あ、これか?

いや違った。

 

何せかう皆同じ黑い軸ですのでドレがドレやら…。

あ、コレだ。

 

サリサリ。

おおおおー滑るなー。

 

ですが金ペン先が古くつまりは強いのでネットリとは滑らずあくまでさうサリサリと滑る。

要するにどうも50~70年代物の金ペン先の方が「鍛えが入った」感じでの書き心地がする。

 

逆に申せば1990年辺りーソレも厳密には2000年以降ーより次第に金ペン先の方の出來ソノモノが所謂「鈍ら」化して行くやうだ。

 

うわあー、でもインクフローがイイな、コレ。

よってぶっとい字がドコ迄も書ける。

 

しかも書き心地はまさにアノセーラーの特殊ニブ並みにイイ。

またつまりは現状でコレが壱番のNo.149となる。

 

ところが、です。

ところが現實は常に甘く無い。

 

 

コノ改造No.149ですが實は吸入機構がブチ壊れて居ます。

でも現在自分はコノNo.149にちゃんとインクを入れ使用中だ。

 

では果たしてナニをしたのか?

分かりました、ED化したのでせう?

 

ブブー、ついに間違えたな。

實は「逆プランジャー方式」化しインクをちゃんと入れて居ります。

 

果たして何ですか、ソノ「逆プランジャー方式」とは?

 

いいですか、コノペンの尻を捻ると實は尻軸が取れて仕舞う。

でもってソコに螺旋の付いた長い棒状の部品が入って居る。

 

ソレを捩じりつまりは長くしてソレを摘み操作が出來るやうにまずします。

でもって長い棒状の部品を最後迄押し込む。

 

するとピストンが動き最後迄行く。

ソコですかさずまたソレを捩じりつまりは長くしてソレを摘み操作が出來るやうにする。

 

ソコでもってペン先をインク瓶に浸す。

後はソノ長い棒状の部品を引いてピストンを最後迄上に上げるダケ。

 

なる程、さうして要するにピストンを手動で動かしつまりはソレを押し込んだ後に引いてソノ時に完全にインクが入るとのことなのか。

つまりはそんなカンタンなことなのですが實はソレを発見する迄に何ヵ月も要したやうに記憶して居る。

 

でもコノNo.149はイイ🖊なので出來れば近く修理に出したいとも現在考えて居る。

だけれども別に修理せずともかうして自分流にて使えて居る、との御話でした。

 

 

尚戦前の萬年筆の書き心地は大抵の場合は「サリサリ」とかまた「シャリシャリ(鉄ペン先の場合)」となる。

逆に申せば現代の🖋はむしろソノ高周波系での筆記音をむしろ嫌い所謂まったり系での書き心地を求めて行くこととなるのであるが何のことは無い、むしろソレは金ペン先製作の工程で「鍛金」の部分を省くやうになった為に金ペン先自體が弱體化=鈍ら化しさうしたキレの良い高い音が出なくなったことと明らかに壱致する。

 

よって🖋で大事なことはむしろソノ「筆記感」=「書き心地」のことであり所謂「書き味」のことなのでは無い。

「書き味」と云うのはソレこそさうして「特殊ニブ」化することで幾らでも良く出來やうがソノ金ペン先の本質的な強さは確り手間をかけ作らないとまさか出ないことなのだ。

 

ソノ手間を省いて置いて果たしてドコが偉いのだ現代の🖋の?

いやああーまた万年筆ジジイらしくもしやイイ批判が出來たのかな?

 

いや誰もソレをまともに聞いて居ないよ、タダ面白おかしく君のズッコケた🖋の話をかうして嗤いながら聞いて居るのだよ。

こんなバカもまた居るのかー、わあっはっはっはー、てなもので。

 

ガクッ。

でも良かったな、コノ「變」なNo.149を買って置いて…。

 

實は相當に悩んでコレを買いましたのです。

どだい伊太利亜の改造モノなのですぞ!

 

ですがソノ時ボクは伊太利亜人を信じることにしたのです。

そんな伊太利亜物との腐れ縁のあるわたくしはもう最後迄そんな伊太利亜の胡散臭さと付き合って行かずしてどーする?

 

いやあ確かに凄い、確かにソコ迄やってる愛好家はなかなか居ない、多分アンタ御壱人です。

どうも有難う御座います。

 

うんなんだか今宵は爽快な気分だな。

さうちゃんと💩が出た日のやうになんだかイイ日だ。