目覚めよ!

文明批判と美と心の探求と

改造萬年筆「黑棒」の作製と理想のインク止め式萬年筆の御話ー至極カンタンに理想のペンを作って仕舞う御話ー

改造萬年筆「黑棒」の作製と理想のインク止め式萬年筆の御話ー至極カンタンに理想のペンを作って仕舞う御話ー

 

 

 

 

幸いなるかな我がペン趣味よ。

ワタシは本日まさに久久に「伊勢の海苔の佃煮」と「長野のなめ茸」を買いソレを🍙(梅と昆布)にタップリと付け食した。

 

ああさう久し振りにまともな🗾の飯を食ったぞ。

矢張り🗾人はたまにかうしたものを食わんと中國人や露西亜人、はたまたヴェトナム人やミャンマー人のやうにすらなって仕舞う。

 

ソノスギヤマへ行く前に「露草の群落」を観たがなんのことは無い、要するに午前中に彼等は決まって咲くのである。

ソノ様やおおなんと美しい靑色の群落なのだ。

 

どう考えてももはやコレ以上美しい🌸🌸は他に無い。

自分は薔薇なども好きであるが矢張り野に咲く草花の方がずっと自然でもってより美しい。

 

 

でもって本日は光の具合が良く午前中をほぼ棚山産のノーブル・オパールの観賞に充てた。

實はノーブル・オパールをまた買ったのでソレをしたのだけれど何故か今ペンの方も頗る忙しくソレに就き語る時間がドコにも無い。

 

さらに午後は🖋の改造に勤しんでおった。

尚古い萬年筆を選ぶ際に壱番有効なのが金張りのリングやクリップの萬年筆を選ぶということとなる。

 

WARRANTED・ワランテッド■CAP-CLIP・SENIORITY ペン先14k IRIUM LDEAL PEN■極太万年筆■ヴィンテージ★0612 -7

 

例えばコレは8月にオオサカの骨董屋から得た太軸短躯の古い萬年筆のキャップリングですが14金張りとなる。

さらに以下にて述べるイイ軸の古い萬年筆のキャップリングもまた14金張りとなる。

 

1.「付けペン」専用の萬年筆を壱本製作す

2.筆記全長176mm、筆記重量18グラム、重心位置7對3(高重心)

3.ソノ銘を「黑棒」となす

 

コノ萬年筆は兎に角凄い。

まあ兎に角意識が高く有り要するに意識が高く有る現代の高額な國産限定🖋にも決して負けぬ内容を持つ筆となる。

 

4.たまたま瓶入りの古い萬年筆を眺めたところソコにイイ軸が見えた

5.ソレは軸がイイのでかってパイロットのブラックインクに浸け込み眞っ黑にした古いエボナイトの國産軸となる

6.でも實はペン先がちっこくミスボラシイ

 

7.だからほとんど使わない筆となる。

8.だが今日はソノ軸がどうも気になる

9.ソコ迄行くとすでに改造の方向性が決まって居る

 

で、ソノ改造時間がペンの洗浄やら何やらを含め凡そ半時間程であった。

 

胴軸及びキャップ…無名の國産軸

首軸…萬佳の銘木🖋の首軸

ペン先…90年代の英雄の大型14金✒先

 

しかもソノ大型14金✒先はかってTOKYOのYAMADAさんにより「フォルカン・ニブ」化されたものなのだ。

YAMADAさんはコノ種の改造に長けた方であり昔英雄の大型14金✒先を弐つ程「フォルカン・ニブ」化して貰ったがソノ壱つとなる。

 

つまりは非常に「趣味性の高い」金ペン先となるものです。

「フォルカン・ニブ」とは要するに金ペン先に柔軟性を高く持たせたものとなる。

 

4年目のパイロット・フォルカン(FAニブ) - 万年筆使いアキラ (akira-mannenhitsu.com)

 

「フォルカン・ニブ」とは要するに戦前には有ったペン先のサイドの部分をわざと抉った形での軟調の特殊ペン先となる。

所謂中級以上での筆記者がどちらかと言えば好む特殊ペン先のことですが何のことは無い、要するに常に毛筆の方がずっとソノ扱いは難しい。

 

だからまあ万年筆の「フォルカン・ニブ」なんぞは別にエライ物でも何でも無い。

ですが實はオレは「フォルカン・ニブ」の使い手なんだものねーなどと言いますと🖋愛好の世界では普通「意識が高い」とさう思われがちだ。

 

なんでそんなもんそも威張るやうなものじゃねえや、わっはっはっはっのはー。

ですが概ねソノ筆記感は大きく變わり所謂愛好家好みのする柔らか且つ軟調での書き心地がすることとなる。

 

でも最終的には「書き心地」が問題なのでは無くむしろ字體であるとかまた字の綺麗さであるとかむしろそちらの方こそが筆記上は常に大事である。

故にわたくしはそんな「書き心地」の良さばかりを追い求める現代の万年筆観に大きくギモンを持ち兎に角ソレを批判することに主に我が全精力を傾けて來た。

 

従ってわたくしはたった壱人でもって現代の万年筆観ソノモノと対峙し且つソレと闘った訳です。

まあ兎に角さう云う文句垂れなのであり要するに革命主義者なので其の侭ではイカンぞ、壱遍君のソノ意識を變えたらどうか。

 

君等の考えはもはやすでに腐ってるぞ。

間違ってるし兎に角肥溜めに落ちてるやうなものぞ。

 

だからワタシの提言をよーく聞き正しい🖋趣味へとみんなでもって戻るのだ!

そんな訳で別に「革命」しやうとした訳ではありませんのでしたが次第に論調が激しくしかも際どいものとなりましたのです。

 

 

で、個人的にはソノ「フォルカン・ニブ」位は難なく使えます。

ソレにパイロット・カスタムの「フォルカン・ニブ」もかっては使って居たが現在は「エラボー」の方での軟調ニブを筆万年筆となし使って居る。

 

兎に角何度も申しますが万年筆の軟調ニブを使いこなすより遥かに難しいのが毛筆を御し文字を書くこととなる。

故に毛筆を扱える筆記者ならば🖋位は幼稚園児位の筆記レヴェルに感じられ要するにソレは常にカンタンです。

 

ですが戦後は特に筆記上不器用な🗾人が増え万年筆の金ペン先ですら扱えぬやうなニンゲンが輩出するに及んだ。

ですので自分はまずはソノ風潮はみっともないとさう感じましたので逆に万年筆でもって日本語の美文字を書く、との命題と長年に亘り取り組んで参った。

 

でもって本日作製した「黑棒」もまたソノ種の筆文字、即ちカリグラフィー的な美文字を書くことに如何にも向いた🖋なのだ。

 

ではソレでもって書いてみやう。

うーん、コレは半分筆だ。

 

筆即ち毛筆に近いものだ。

でもそんなに筆が偉いのなら「筆ペン」壱本で充分だらう?

 

いいやさうでは無い。

我我はあくまで筆の愛好家では無く西洋由來での✒の愛好家ぞ。

 

尚YAMADAさんによる「フォルカン・ニブ」改造には當時弐種が有り、要するにペン先を弐箇所抉った物と四箇所抉った物とです。

ちなみに今回「黑棒」に用いた金ペン先は弐箇所抉られたタイプでの物ー比較的マイルドな柔軟度の物ーとなる。

 

YAMADAさん何故か分かりませんがまた突然に自分に取り壱級の筆としてまたソレが甦りましたのです。

以前はほんたうに御世話になり今でも心より感謝して居ります。ーまあ憎たらしいことも色色言ったかと思いますが是非御容赦をー

 

尚「黑棒」の最大の長所はカンタンに全てをオリジナルの状態へと戻せることです。

要するに五分位でまたすぐに元の状態に戻る。

 

故にかってワタシは自分の改造を「カンタン改造」と名付けました。

「カンタン改造」では難しい改造をしないのでペン先や軸は交換したりするにせよソレは基本的に元に戻せる。

 

つまるところは基本的に「部分的な部品の交換」であるに過ぎぬ話なのだ。

またさうした改造こそが實は最高位ともなる何かなのではないか。

 

ソレこそ「意識の高い」改造のあり方なのではないか。

でもそんな「意識の高い」万年筆の使い手なら「改造」などあえてしなくても良いのではないの?

 

いやどうもさうでは無くサイコーの「改造」は矢張り此の世に有るのです。

今回あえて語りました「黑棒」の例などはまさにソノ種でのより筆記を樂しくするが為のサイコーの「改造」となる。

 

 

まあワタシの筆記具観はさう可成に偏向して居ります。

偏向即ち追求の度が壱種激しくまさにソコが壱般的では無い。

 

ソレと何せ「頑固」ですから。

何せこんな偏執狂ですので所謂「普通」では有り得ない。

 

でもワタシの筆記具観の特徴として意外とまた「普通」のことを言う。

物凄く難しいことを述べる割には最終的に「普通」のことを言う。

 

ソレがまさに自分の分裂気質的な筆記具観のことなのだらう。

だからそんな頭のオカシイ奴は意外と「普通」のことを大事にするのです。

 

逆に言えば筆記大衆は往往にして「普通」のことを大事にして居らず變なものがエライとさう思って居がちである。

ですが最終的には「プラチナ・ポケット」や「パイロット・エリートショート」か又は「セーラー・ミニ廿参金ペン先付き」のどれかが有ればソレで良い。

 

かうして半世紀にも亘り🖋と付き合うにつれもうややこしいものがむしろ要らなくなって参ります。

尚「セーラー・ミニ廿参金ペン先付き」は凄い🖋です。

 

Yahoo!オークション - T247-60 SAILOR/セーラー 万年筆 セーラーミニ21...

 

出た。

ですがコレはむしろありふれた廿壱金ペン先付きのものです。

 

ですがかう云うのがむしろ良いんです。

要するに「普通」で良い。

 

だが難しいことをあえて言えばセーラーの万年筆観は可成に偏向して居ります。

ですのでワタシはかって万年筆の展示會の折りにセーラーの担当者に「ナゼ御社は廿壱金ペン先」にバカリ拘るのだ?ー四半世紀程前のことー

 

とハッキリ申してみたのです。

でもソノ担当者はソノ抜本的な問いに對しちゃんと答えられませんでした。

 

だからワタシはハッキリ申して筆記具メーカーの敵なのだ。

また厄介なことに奴には🖋に對する知識と経験とが豊富に有る。

 

つまりはさう云う「クレーマー」の如き輩ですので何せ扱いにくいこと此の上無し。

ですがあくまでほんたうのことを言って居るだけのことなのだが。

 

 

ですから、🖋のペン先の金品位に関してはかのパイロットがすでに戦前に膨大な研究を重ねすでに14金ペン先がベストであるとの結論を出して居るのである。

またソレはパイロットが尊敬して居た米國L.E.Waterman社の見解なのでもまたあった。

 

でも何時の間にか🖋のペン先の金品位がさう高品位化して行くのであった。

まずソノことには仏蘭西で売られる🖋のペン先の金品位が主に18金であったことが根底には有る。

 

要するに仏蘭西人の變なコダワリから18金でないと金では無いとのことなので彼等に取り14金ペン先は金ペン先では無い。

全く變な國だわ仏蘭西と云う國は。

 

でも確かに18金のペン先は14金ペン先よりも金の色がイイ。

だがそんな見た目での話なのか?

 

万年筆とは書く道具なのだからあくまで書き心地の方が大事なんでありでは18金のペン先は14金ペン先よりも書き心地の方がイイと言えるのか?

結論としてはむしろ本質的には「書き心地」は惡くなる。

 

ところがですよ、ところが所謂「書き味」の方は概して18金のペン先の方が良くなる。

そんなややこしいことをアナタはナゼソレも大昔から問題提起して居るのだ?

 

うん、何せボクは潔癖なのでさう云うことをこそ穿るクセが有るのです。

 

で、ボクは最終的に現代の万年筆観を「書き味中心主義」だとさう述べ且つソレを批判するに及んだ。

また御騒がせなことをあえて自分から買って出て…。

 

うん、ソノ頃は自分もまだ四拾代だったから今よりはもっと活力があった。

つまりは社會の矛盾をやりこめたるとのそんな批判力にこそ満ちて居たのだ。

 

うーん、でもソレを言った人は多分世界でアナタだけかもしれない…。

でせう?

 

そんなエラいコレクターでせう、こんなボクは?

いえおそらく万年筆の世界で壱番「村八分」になった人がズバリアナタです。

 

うん、確かに言い過ぎたのかもしれません。

ところが還暦を過ぎてから耄碌が進み万年筆の金ペン先の品位のことなどむしろどーでも良くなっても來た。

 

「万年筆の金ペン先の品位の乱れ」よりももっと大きな問題が例えば🗾の政治のあり方の問題でありまた御騒がせ國家が第参次世界大戦の引き金となるかもしれぬ問題でありさらに究極的には「地球灼熱化」とのおおもう誰にも止められない人類の宿痾としての大問題が現に今迫り來ても居らう。

 

 

なので暫くは其れ等の問題点(文明の破壊的要素)に就き語って居りましたのです。

すると大事なのはあくまで万年筆のペン先の金品位のことでは無く「人類の滅亡」のことなのですね?

 

いえソレもまたよーく考えてみますれば万年筆で遊ぶかどうかは別として滅びるもんは滅びるのです。

さうか、ではソコをアナタがあえて論じずとも滅びるもんは滅びるのですね。

 

仰る通りです。

だからむしろ何でもやって面白おかしく「今」を過ごして置く方が身の為なのだ。

 

なる程、ソレでアナタはもうスッカリ「螽斯詩人」におなりなのか。

まあそんなところでせう。

 

ですがソレはアノ御釈迦様が説かれた思想とはむしろ逆方向だった。

なのであえて半分クリスト教徒化致しましたのです。

 

ソコもまあ半分浄土教徒化かまた半分密教徒化したりすることなどもまた有効かとは思いますのですが。

 

うーん、確かに何かとややこしい人生を歩まれて居るのですね。

まあ元元こんな高知能者なので「ややこしい」人生になることは避けられない。

 

ですがそんな観念的論議は結果不毛に終わりませうからあえて好きな🖋の御話をさせて頂くとする。

 

 

Yahoo!オークション - 【極希少】 セーラー 万年筆 長刀研ぎ クロスポ...

Yahoo!オークション - 【極美品】 長刀コンコルドエンペラー NAG セー...

 

ソノ「長原ニブ」と云うのがまさに此れ等になります。

「長原ニブ」は我が論理からすればむしろ「書き味中心主義」の牙城であり且つ極右勢力となる。

 

ですが個人的にはソノ「クロスポイント」ニブを現在でもたまに使います。

ソレは「シータ」と云う限定品に付けられて居た首軸+「クロスポイント」ニブですが意外と還暦を過ぎると容認出來るやうになって來た。

 

しかも勿論大型の21金ペン先です。

拾年程前はソノ21金ペン先が容認出來ずそんなもんを祀り上げて居るセーラー万年筆は「邪道」だとさう思っておった。

 

ですがつい耄碌が進み「邪道」も何も無くなり結果「今」が樂しけりゃソレでイイじゃないかー、わあっはっはっはー。

てな感じに至りましたのです。

 

ですので今はもう變な「コダワリ」なんぞはありません。

ですが「酒池肉林」ダケはむしろ避けた方が良くナゼナラ「酒池肉林」にイザ落ちれば佛にも神にもスッカリ見放されて仕舞う。

 

では此れ等を買うのをあえて御認めになる?

まあイイんじゃないですか、共にほとんど化石級の御寶なので。

 

ですがどちらかと言えば金満家のジジイに向く筆かともまた思われるが。

 

 

ちなみにコノ福岡県の出品者とは弐年前に色色とあり實は揉めても居たのですが現在は和解して居ります。

コノ出品者には非常に「力」が有りヤフオクでも飛び切りの出品者であることはほぼ間違い無い。

 

尚ソノ揉めた時に彼はコロナに罹りよって馬鹿野郎病気に逃げたなとも思いましたのですがでもほんたうにコロナになったみたいでしたのであえて御見舞いの言葉を述べて置きました。

ソノ揉めた後に蒔絵万年筆を彼から買ったがソレは全くに失敗であった。ーさうダメな品を引いたー

 

でもあくまで評価は◎です。

ワタシは根が優しく✖の評価を出すやうな人では實は無い。

 

では揉めた萬年筆の画像をあえて貼り付けて置かう。

ソレがコレだ。

 

太軸 万年筆 インキ止め式 エボナイト軸 全長約14.8cm ペン先14k アンティーク品-1

太軸 万年筆 インキ止め式 エボナイト軸 全長約14.8cm ペン先14k アンティーク品-3

 

コノ萬年筆は要するに奇跡的に程度の良い古い🗾の萬年筆となる。

コノタイプの🗾の古い萬年筆は場合により世界最高峰での萬年筆とも成り得るものとなる。

 

要するに自分がアンティークの米國萬年筆の蒐集を終えてから進んだのがコノ種の🗾の古いインク止め式の萬年筆の蒐集の分野だった。

さう我が最後の蒐集は結果として🗾の古いインク止め式の萬年筆となりました。

 

ではナゼインク止め式の萬年筆がイイのか?

インク止め式の萬年筆はほぼED化されるので自分に取りより望ましい。

 

勿論中にはテコ式(レヴァーフィラー)の場合も有りますがレヴァーフィラーはむしろ整備が面倒でインク止め式の方がソレがカンタンにやれる。

とは言え自分の万年筆観は何せ「邪道」ですのでインク止め式をインク止め式として直すのでは無く要するに皆ED化して仕舞うのだった。

 

ほれ、こんなにピカピカでせう?

 

太軸 万年筆 インキ止め式 エボナイト軸 全長約14.8cm ペン先14k アンティーク品-4

ほれ、兎に角ホレるでせう?

 

太軸 万年筆 インキ止め式 エボナイト軸 全長約14.8cm ペン先14k アンティーク品-6

 

ですがコノ個體にはどうしやうも無い欠点が有った。

ソレは首軸が固着し取れない(回らない)ことであった。

 

潔癖な自分は當然にソレを問題として捉える。

ソレも地球温暖化級での大問題だぞ。

 

要するに問題はソレを売る時に首軸が取れない(回らない)ことを明記した上で売らないと萬年筆の相場自體が崩れて仕舞う。

つまるところソレでは落札者がバカを見ることとなるのでソレは出品者としてやってはならぬこととなる。

 

ワタシは当初半額にせよ、とかしつこく述べて居ましたのですが結果何とか使えるやうにはなったのでソノ話はうやむやとなった。

また彼もコロナになりでも拾日程で治ったとのことなのでした。

 

ソノ生命力の方にむしろ感動して仕舞った。ーしかもおそらく仮病には非ずー

 

 

ではどう萬年筆を直したか。

まずはインク止め式の中芯を回して取る。

 

すると尻側に尻の穴が開く。

だからソコから注射器でもってインクを入れればむしろ充分に使えるのです。

 

でも問題はソノ後です。

ソノ尻の穴が開いた状態で尻軸を締めるとむしろインクがソコからダダ洩れとなる。

 

故に中芯をカットし再度尻軸側に付けしかもソコにタップリ蜜蝋などを塗り尻の穴を塞ぐ。

また萬年筆を立てて保管する。

 

立てて保管することでペン先側からのインクのダダ洩れを防ぐことが可能となる。

とまあそんな結構細かい芸にてちゃんとコノ萬年筆は使えるやうになった。

 

でも御免んなさい、最近は余り使って居ません。

と申しますのも壱年後にデカいペン先付きの🗾のインク止め式の萬年筆を数本集めたので主にそちらへと興味が移って仕舞った。

 

だがコノ萬年筆は自分に取り大事な古い實用萬年筆となる。

またある意味では理想的な實用萬年筆なのでもまたある。

 

ソレと古い萬年筆で最も得難いこととはまさにそんな「程度の良さ」となる。

またソノことは古い米國萬年筆でもまた🗾の萬年筆でもさらにドコの萬年筆でもまるで同じことです。

 

よって出來得れば「未使用」に近い古い萬年筆を得ることこそが最高の価値となる。

でもってコノ萬年筆はソノ「未使用」に近い古い萬年筆だったのだ。

 

だから値段が上がっちゃった。

なのに首が取れないのでボクは怒った。

 

ああでも思い返せばまさにそんな修羅場を澤山潜り抜けて來たよ。

特に海外との取引でのトラブルが怖かったが意外と米英の愛好家や店は紳士的でほとんどトラブルらしき案件は無かった。

 

なる程アナタの場合は「酒池肉林」を断じてさう物の上での修羅場をこそ潜り抜けて來たのですね。

まさに仰る通りです。

 

 

ソレと多くの方方にもまた御世話になりましたものです。

例えば東京のYAMADAさんなどには改造🖋をあれこれと作って頂き例えばソノ中に「疑似クロスポイントニブ」などもまた有りましたのです。

 

ソレが今ドコに有るかはしかと申せませんがおそらくはコノ机上の近辺にしかと眠って居ることでせう。

 

尚昨年🗾の古い萬年筆を蒐集した折にもまたソノ首が取れぬ個體が弐本程でしたか混じっておったものです。

ですがもはやソノことに「免疫」が出來て居る自分は別に全然怒ってなどは居ないのです、實は。

 

ほうー、ソレぞまさに「ニンゲンが出來た」とのことなんでせうか。

いえさうでは無く「何とかなるさ」とさう思うやうになったのです。

 

じゃあ人類滅亡の案件の方もまた何とかなるのですね?

いや何ともなりません、兎に角ソレだけは。

 

ですから今のうちに遊んで置くのですね、ホレ、こんな風に日日好きな🖋と戯れつつ。

 

 

ーJISマークは、1949年(昭和24年)の工業標準化法制定以来付されてきたマークであったが、2004年(平成16年)の工業標準化法の改正により従来とは異なる新たな表示制度に改正された。これに伴いマークのデザインも刷新された。ー日本産業規格 ♯JISマーク- Wikipediaより

 

尚コノ萬年筆の金ペン先には「JISマーク」が刻印されて居りよっておそらくは1950年代~1960年代頃の品なのだと思われる。

 

太軸 万年筆 インキ止め式 エボナイト軸 全長約14.8cm ペン先14k アンティーク品-5

 

だがソノ軸にはブランド名が刻印されて居らず謂わば「謎」の品となる。

またどうも兜木金ペン先であるとか酒井軸であるとかさうした物でも無い。

 

ソレでもコノ萬年筆の使用感は「素晴らしい」の壱言に尽きる。

即ちワタシが使う古い🗾の萬年筆の中では最高峰の御品となる。

 

但しインク止め機構を止め点眼式へと改造されて居るのだ。

ところが点眼式へと改造されぬ限りコノ萬年筆の価値はほぼ無かった(=零)のである。ーさうあえて点眼式に變えたからこそかうして最高の評価を得た訳だー