第44回名古屋ミネラルショー奮闘記ー弐 今や金山谷産の糸魚川翡翠に首ったけだー
其の富山の高野 良宗さんも言って居られたのだが翡翠は國石となって以來値段が高騰気味である。
また其ればかりでも無く中國が金持ちとなり其処で投機対象に翡翠が買われるやうになったことでミャンマー産の質の良い翡翠が大幅に値上がりしたことなども間接的に影響して居ると見て良いことだらう。
要するに日本の翡翠もまた同じ硬玉翡翠なので値上がりして居るのである。
尚翡翠其れも💎となるやうな質の良い翡翠はとりあえずミャンマー産と日本産とグアテマラ産しか無いのだと言える。
従って其の産地が至極限定されて居りしかも日本では翡翠を掘っては居ないのだから事實上💎クラスの翡翠はミャンマー産とグアテマラ産しか無いのであらう。
其のやうに稀少性のある色石は今後値上がりすることはあっても値下がりするやうなことは無い筈だ。
またエメラルドなどもまさに其の稀少性のある色石なので今後は値段が高騰して行くことも考えられる。-特にコロンビア産は-
ダイヤモンドなどもまた産地は限られやうが個人的にはアレはタダの炭素のカタマリであり其れをコテコテにカットを施すことで輝かさせて居るだけの石でよってむしろ下品な石なのではなからうか。
確かに其のダイヤモンドなどもまた色石は素晴らしいのであるがあんな無色透明な水晶の親玉のやうな石が異常に高値で取引されるのは其れはダイヤモンド・シンジケートの仕業でありまるで石油の価格と同じで単に吊り上げられて居るだけなのだ。
なので自分は其のキラキラのダイヤモンドなどが特に嫌いなのだ。
尤もダイヤモンド的に輝く水晶の標本は持って居るのだけれどそんなものは別に大した石でも無いのである。
第壱「永遠の愛の誓い」だなどとまさに臭い文言にて其のダイヤの結婚指輪を美化して居るが此の世にはそんな永続する愛などは何処にも無く大抵の場合弐、参拾年で終わりを遂げるものなのだ。
尚わたくしの結婚指輪は無論のこと特別製だ。
其れはまだ創っては居ないが素材だけは充分にある。
つまりは其れは我が棚山高原や田口鉱山にてかって拾って来たノーブルオパールやパイロクスマンガン鉱を割って磨いて創る指輪である。
またもしも自分が結婚指輪を貰うのだとしたらどちらかと申せばカシミール・サファイアの指輪を是非頂きたい。
幻の宝石カシミールサファイア|一度見たら忘れられないほどのその美しさとは | カラッツ Gem Magazine (karatz.jp)
まさに此の色合いの石で良いから其れに紐でも付け是非胸にぶら下げてみたい。
此れは多分壱億円位はすることだらうから其の代金は我がパトロンとしてのイチローとTOYOTAに半分ずつ払わせれば其れで良いのだから。
だから其のイチローとTOYOTAを讃美する詩を書くから其の代金が壱億円なのである。
うーむ、其のカシミール・サファイアの色合いって何処かかう露草の色合いですね。
さうなんだ、今年の夏は屡縁側に寝そべり読書をしつつ庭に咲く露草ばかりを眺めて居たのだったが其れが七月以降此の方今でも澤山咲き競って居る。
其れも丁度こんな感じにて。
つまりは寿命の長い青い🌸なのだな。
それにつけても石は何より癒しとしての産物である。
昨日掃除に来て呉れるオバサンー五拾代後半のーに鉱物展へ出向いた話をしたら案の上石が好きださうでしかも磨き物よりも原石の方が好きだとさう言われて居た。
其のオバサンが石は癒し其のものだとさう仰る。
其の点では流石に👩の方方はものが良く分かっていらっしゃる。
兎に角何かと良くして下さる方なので棚山のコモン・オパール標本をまたあげやうかとも思う。
対してむくつけき👨共は飲む、打つ、買うにかうして精を出しまさに危険なこと極まりない。
だから男性には其の♀の平和な感度こそが是非必要なのだ。
でもって今日かかりつけの医者ー中学の先輩ーにも石の趣味にて吹上の鉱物ショーへ行ったことを話して来た。
昨年は先生の母校である名古屋大學の博物館にて鉱物展が開催され其処へ行ったことも告げて居たので我に其の石の趣味があることは先生も御存じである。
庭石ですか、其れとも所謂観賞石ですか?
…結晶鉱物です。
其の観賞石の類もまた嫌いでは無いのだが其処に人間が勝手につくるストーリーが入るのが嫌である。
要するに石を擬人化して観るのが嫌である。
結晶鉱物はそんな壱種人間離れした静謐なる世界のもの其のものだ。
さうしてまさに其処こそが良いのである。
尚其のノーブル・オパールやパイロクスマンガン鉱の磨き石も實は幾つかを持って居る。
だが何せ小さいので握り石などにして居ると行方不明となりがちである。
嗚呼其れと糸魚川翡翠の比較的良質な裸石ー磨いた石ーなども持って居る。
其れ等は指輪などにもまたなるのであるがとりあえずは指輪を嵌める趣味が今のわたくしには無い。
棚山産のノーブル・オパールの磨き石は8年程前に静岡のショップで売られて居て其れを得た物ながら確か弐、参千円の品である。
其れでもちゃんと紫色の鋭い遊光が出て居る。
まさにさう云うのこそが御宝なのではなからうか。
其の折に店主の👩の方とメールにて御話をしたが鉱物産地は石が枯渇するか又は立ち入り禁止となったので川へ金を採集に行って居るとの御話であった。
さう、實は日本の川の壱部にはさうして金が出るのである。
拾年程前に知り合いの宝石商がさうしてかって採って来たと云う瓶の中へ入れた金を見せて呉れたのだったが其れは其れは美しいものであった。
だけれども我自身は金の採集に出向いたことが無いのである。
故に其れもまた機會があれば壱度は是非やってみたいところではある。
いずれにせよ此の暗く先の見えぬ文明社會を癒すものとは畢竟自然其のものだらう。
さう癒しとはもはや自然しか無いのではないかと個人的につくづく思うのだ。
さて第壱會場へと戻った我は再度翡翠の標本を探すこととしてみた。
するととあるブースに翡翠が結構置いてあるではないか。
小さな翡翠原石の中から壱つを選び其れを購うこととした。
されど良く良く見るにショーケースの上部に何やら怪しい翡翠原石が光り輝いて居る!
さう其れはデカくてしかも如何にも怪しい石だ。
つまりは其の周りの石とは別物ー別格ーなのである。
店主がライトを貸して呉れたので石を照らすと特に石の周辺部が完全に緑色に透けて居る。
うわおー、なんじゃーこりゃあ。
我もまた此の拾年余りの間に様様な翡翠原石を見ては来たが此のタイプのロウカン翡翠は初めてである。
其れでもって値段は四萬八千円とのことであった。
其れが何とか四萬以下にならぬものだらうか。
其れでもって其れから其処に居据わり翡翠談義を始めたのである。
いやあー、其れにしても國石の翡翠は良いですねー。
翡翠程良い石は此の世に無い。
確かに選ばれた小さい方の翡翠もまた良いものですよ。
どうも分かってますね。
まあ石との付き合いが長いもので翡翠が分からぬでも無いのです。
ですが元來愛知県産の石のコレクターですので翡翠は専門外です。
ところで此の異常な迄に透ける翡翠の産地は何処ですか?
金山谷です。
さうして幻の産地ともされるかの金山谷の産の石である。
尚金山谷の翡翠を實は壱つだけ持って居る。
其れは小さい石だが矢張り質の良い翡翠である。
だが今回は兎に角デカくて緑の綺麗な石が欲しいのだ。
でもってしてまさに今目の前にあるのが其のデカくて緑の綺麗な翡翠原石である。
ところで此の石ですが、何とか安くはなりませんかねえ?
さうだなあ、今日持って行かれるのなら四萬と云うことにして置きますが…。
だったら此の小さい方は止めて是非こちらを頂きたい。
これからATMへ走りますので待って居て下さい。
ところがコンビニが近くには無く結局鶴舞のファミリーマートまで弐キロ程走り金を出して来たのであった。
尚デカい石など以前は買って居なかった。
ところが還暦を過ぎ老眼も進み兎に角デカい活字やデカい画面、また分かり易いもの、さうした類の物の方が良くなって居るのである。
また昨年の石英採集に於いても其処で拾ったデカい石だけを今机上に置き毎日眺めて居る。
其の金山谷産の翡翠の大きさは6×5センチ程である。
翡翠原石としては大きい方なのだと言える。
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さて見た目で結構似て居るのがこちらである。
だが實際には此の石より弐段階位は上だ。
またこちらは人為的に磨かれカットも施されて居るが其の金山谷産の翡翠は荒く表面を磨いて居るのみである。
但し裏側は大きくカットされて居る。
其処からもおそらくは宝飾用に切り出された原石であらう。
尚緑の色合いはもっと濃く出て居るが所謂鮮緑色では無く少し落ち着いた緑色だ。
さて其の緑のロウカン部が全部なら40萬でも買えず400萬位になる筈だが石の眞ん中辺りは灰と黑である。
ところが其の灰と黑の部分もまた透けるのである。
兎に角此れ迄で壱番の標本であることは間違い無い。
四萬じゃ買えませんよ、此の石は、ハイどうぞ。
ではまた宜しく、嗚呼さうさう名刺も下さい。
兎に角もはや此の石以外に興味は無い。
さう云うのがまさに其の石との恋愛状態にてまるで周りが見えなくなって居ると云うことなのだ。
其の後いつもの如くにファミリーマートにてソフトクリームとサンドイッチを買い込み家へと戻る。
さうして其の日と次の日は其の翡翠標本ばかりを眺めて居た。
まさに其の翡翠原石を今左手に握りしめつつ右手にてキーボードを叩いて居る。
さうだ、懐中電灯にて光らせてみやう。
うわあー、緑の輝きが綺麗だな。
つまりはそんなことばかりをやって居るのでかうして頭の中身が世間離れして行くのである。
だが先に述べた如くに悪い遊びに大金を注ぎ込むことよりはまだしもマシなのではないか。
さう、美しいものに投資することは悪いことでは無い。
其れにまた石を売ることさえもが出来る。
かうして物の世界は案外良い趣味なのではないか。
そんな訳で今回の鉱物ショーは自分なりにやり切っても居る。
だから当分は大人しくして居なければならぬ。
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なのだけれどもかうして次次とまた欲しい物は出て来る。
其れも何と其の金山谷産の翡翠原石だ。
だけれどももはや手も足も出ない。
其れも壱年間程は百円の奈良の蕎麦を食いつつ生きて行く積もりである。
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ぎょえー、なんじゃこりゃー。
恐るべきは其の翡翠原石である。
尚此の種の淡い緑の最上質の翡翠もまた良いものだが個人的にはより濃く緑色の出た標本の方が好みである。
其の色合いと石の質を秤にかけた場合には我の場合は色合いを取ると云うことである。
ユウ - 糸魚川翡翠原石 (金山谷産出) とろみのある石質と明るいグリーンの翡翠原石です。 (イベント紹介)... | Facebook
例えば理想的にはこんな標本こそが我に取り良い訳だ。
まさに其の鮮緑の翡翠こそが好きなのである。
其れにつけても金山谷産の翡翠原石はかうして何かとお騒がせとでも言うか特別視される石であるものらしい。
翡翠輝石 751(金山谷/博物館級) 糸魚川 - 株式会社エヌズミネラル ||鉱物標本・隕石標本の販売・通販 (ns-mineral.co.jp)
うわあー、コチラはコチラでまた凄い色味である。
個人的に其の地味な緑は余り好きでは無いのだが此処迄の標本ならば無論のこと〇である。
ちなみに其のエヌズミネラルさんには昔良く御世話になりましたものでした。
金山谷の翡翠にまつわる話 | 姫石~きせき~ (ameblo.jp)
登山曼荼羅: 金山谷の黒翡翠 (normallifejapan.blogspot.com)
金山谷翡翠原石 | 翡翠と遊ぶ - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)
さうか、金山谷では其の黑翡翠が出るのだ。
だから今回我が得た標本にも其の黑い部分があるのであらう。
其れと金山谷の翡翠は基本的に採取出来ぬ訳だ。
だから余り表立っては語られず主に玄人ー業者ーの間で語り継がれるものとまたなるのだらう。
金山谷のヒスイ - 翠のくるまたび (hatenablog.com)
此れは凄い!
此れぞ原石の侭で勝負出来る金山谷産の翡翠である。
さうして矢張り壱部に黑い色が入って居る。
いずれにせよ翡翠は翡翠でまた奥が深く要するに底無し沼のやうなものである。
つまりは次第に其処に引き摺り込まれる訳なのだが同じやうに引き摺り込まれるにせよ酒やギャンブルや👩遊びとはまた別のものなので即其れが悪いと人に言われるやうなものには非ず。
其れと石の愛好の世界には明らかに地球を愛すると云う側面がある。
他でも無い我我地球の住人が地球を愛するのはむしろ当たり前の話であらう。
だから地球を愛さずに逆に壊し続けて来て居る文明世界こそが何処かオカシイのであり石を愛しかうして時には石と恋愛し周りがまるで見えなくなる詩人などはむしろ充分にまともな方だらう。
兎に角今回得た此の金山谷産の翡翠こそがおそらくは我に取り究極の標本なのではなからうか。
日本の糸魚川翡翠再発見のストーリーと神話の不思議な関係 – 日本糸魚川翡翠協会 (japan-jadeite.jp)
翡翠は人類が初めて身につけた宝石だった! – 日本糸魚川翡翠協会 (japan-jadeite.jp)
石好きならばとりあえずは翡翠の基礎知識だけは仕込んで置いた方が良い。
ー日本のヒスイは、ミャンマーのものと比べると混じり気が多く低品質だとよく言われる。しかしそれはまったくの誤まりで、産出量こそ少ないものの、出雲大社に収蔵されている重要文化財の勾玉などでわかる様に、ミャンマーのものに勝るとも劣らない。
小滝のヒスイはミャンマーのものとは異質の美しさがあるが、青海のヒスイにはミャンマーのものとよく似たものがある。
青海川の西方に金山谷という地域があり、この辺りに分布しているひすい輝石岩は他の場所のひすい輝石岩とは色彩を異にしている。そのさらに西方に白鳥山という場所がある。
ここのヒスイは特に異質で、かつて青海の橋立に住んでいた武藤惶(当時34才)という人物が執念で探し回って発見し、1962年(昭和37年)に世に出したが、当初は宝石の専門家や学者がビルマ産ではないかと疑ったほどのものであった。ここのヒスイは緻密でかなり透明度が高い。ー産出量、品質・・・「日本のヒスイ」の特徴を探る | 幻冬舎ゴールドオンライン (gentosha-go.com)より
其の白鳥山産の翡翠と云うものは我の場合此れ迄に見たこともまた聞いたことも無い。
また要するにミャンマー産と糸魚川産の翡翠の違いは掘って居るか掘っては居ないかの違いなのではないか。ー勿論掘ればまた高品質な翡翠も出て来ることだらうー
さて翡翠原石や製品の類は今や世に溢れて居るが其の中で良い物を探すのは常に難しいのだと言える。
勿論金さえ積めば其れもすぐにまた幾らでも集まるものながら限定した資金の中で其れをやって行くことこそが難しいのだ。
だから石の蒐集もまた万年筆の蒐集と同じで時間がかかり即ち壱朝壱夕に出来るやうなものでは無い。
我の場合も翡翠を集め出してからすでに弐拾年程が経って居るのである。
なのだが其れ等の時の堆積として集められた翡翠の数数を机上に並べ眺めて居ると其れは明らかに心の癒しとなるのである。
其れもTVや映画鑑賞などよりも眞の意味での心の癒しとまたなるのである。
アノJOYTECさんにもまたこんなものが!
かうした山の石でもって石の塊其のもののやうな標本が實は壱番良い。
【楽天市場】博物館クラス!超レア品ブルー糸魚川翡翠原石 特大サイズ!糸魚川ヒスイ 原産地証明書付:ギャラリーメイスン (rakuten.co.jp)
此れの参分の弐位の石で只灰色の物が家にはあり其れは知り合いの宝石商がタダで呉れたものです。
【楽天市場】糸魚川翡翠(ヒスイ)の磐笛(石笛):榎本通商 (rakuten.co.jp)
まさかの黄翡翠か!
尚糸魚川翡翠には黄や赤の物が無いがミャンマー産には其れがある。
【楽天市場】■龍香堂■☆ミャンマー翡翠(ひすい)板指14号:龍香堂 (rakuten.co.jp)
此れなら是非指に嵌めてみたいところです。
左様に翡翠は兎に角美しい石である。
尚今回の鉱物ショーにて得た金山谷産の翡翠を売って居たのは京都の「ほのか」と云うアクセサリーの店でした。
其の京都や大阪は石の本場であり要するに文化レヴェルが元元高くある所なのだ。
対して名古屋人でもって我の如くに石に金を注ぎ込む人は極めて珍しいことであらう。
だからわたくしはまず周囲には理解されないんですね。
で名古屋人はバカみたいに🚙に大金を注ぎ込み常に広い道路ー百米道路ーにてTOYOTAのレクサスとかを乗り回すのですがそんなバカみたいな🚙なんぞ要らぬので僕の場合はかうしていつも御上品に石の蒐集だけが全てである。