目覚めよ!

文明批判と美と心の探求と

かうして古生物學とは樂しい過去の時代の記憶である

科学11

 

 

 

 

名古屋市東山動植物園 紅葉ライトアップ・もみじ狩り (city.nagoya.jp)

 

さうしていまだ足は痛いながらも無理をし木曜日にもみじ狩りに行って来たが其処でまさに素晴らしい光景を観ることが出来た。

丁度私が行った時と帰る時に晴天となり素晴らしい紅葉の赤ー写眞以上に赤いーを満喫することが出来た。

 

また其れと共に温室にて観たことは無い香草類の展示の部分があり其処でフルーツセージなるものを知り其れの葉をゴシゴシとやり匂いを嗅ぐとまるで南國のフルーツの香り其のものであったりもした。フルーツセージはどんな植物?Weblio辞書

また其のことは日頃私が気付いて居ない展示スペースであった可能性もまた高い。

即ちいつもは其処をすっ飛ばして大温室の方へ行って居たのであらう。

 

またガーデン内での結婚式なども壱組がやって居た。

また其のバカップルがわたくしが行くところにワザワザついて来て写眞を撮るものだからまさに其れが鬱陶しくて仕方が無かった。

 

12月11日(土) 【限定2組様◆公式HP特典付】豪華無料試食×緑あふれる森のチャペル体験 | ブライダルフェア | 【公式】ガーデンテラス東山 (fuwel.wedding)

 

うわあー、何やら如何にもバカバカしい御結婚式場のやうで…。

其れと結婚式はむしろ御寺でやるべきなのではなからうか。

つまりは死を前提とするケッコンこそが我我に取りむしろ正しい認識なのであらう。

 

 

さて、

 

「化石が教えてくれたこと〜密着“師崎層群”発掘調査〜」 - ナビゲーション - NHK

 

と云う番組があるが此れはNHKの名古屋放送局が制作する番組であり関東にもまた関西にも流れないローカル番組と云えやうがむしろわたくしは其処にこそ価値があると認めて居るものである。

 

師崎層群 (glaciation.jp)

 

其の師崎層群と云うものが南知多町にある。

此処よりさうして中新統即ち中新世に堆積した地層から海棲動物化が豊富に産出される。


ちなみに私自身は其の化石自體には余り興味は無い。

但し嫌いでは無くむしろ好きな方で、第壱博物館などが好きなものだからさうした処で様々な化石に接して来て居るのだが其れを集めたりはしないのである。

また化石を採りに行くことなども同様にして居ない。

 

わたくしの場合は兎に角石、此の石だけが大事なのでありでは化石も石ではないかとさう言われても化石其れ自體には色が付いて居ないので左程興味が無い。

つまりは化石は概して地味な色なのでオパール化したりして居るもの以外は蒐集の対象とはならない。

 

 

さらに化石とは生物の生の痕跡である。

私は生命其れ自體よりもむしろ無生命的な色彩の乱舞の様を好むと云うまさに天邪鬼なところがある故其処からも化石に嵌ると云う事は考えにくい。

 

但しかって私が興味を持った古生物学 - Wikipediaとはまさに其の化石を基にかっての地球の生態系を調べて行く試みでもある訳だ。

 

然し其処で少し考えてみれば分かるが其の古生物學とは過去を見詰める自然科学の壱分野でもある訳だ。

つまりは其れは進歩の為の明日を切り拓くと云う形での自然科学のあり方では無論無い。


其の進歩の為の明日を切り拓くか又は明日の為の進歩を切り拓くのか其れはどちらなのかともまた思うのであるが結局其れはどちらでも宜しくむしろ問題は自然科学にも「過去を見詰める」分野があることへの安堵感が其処に生ずる部分である。

左様に抽象的未来を見詰めて歩む文明の営為には基本的に其の安堵感こそが欠落して居るのであらう。

 

 

大都市、其れも都會の眞ん中でもって私はむしろ立ち止まり考え込むことが屡であった。

壱體全體何故都會はかうも目まぐるしく何かを変えて行かうと躍起なのだらう?

 

そんな折に、駅のホームだったか、また百貨店だったか、其の石の柱などにアンモナイトの化石を見つけた時の嬉しさはまた格別のものがあったものだった。

即ち其処に於いて初めて其の都會としての其の気ぜわしい歩みは停止し突如として悠久の太古の浪漫が顔をのぞかせるのだ。

 

尚壱面では此処愛知は化石に接することなどもまた多い土地柄である。

どだい此の辺りは例えば1800万年前は海の底であった。

 

なので必然的に海棲生物の化石が多く出る。

 

で、其の師崎層群を取り上げた番組では蜂矢喜一郎(東海化石研究会会長)と云う歯科医が音頭を取り化石の発掘を行って居た。

 

 

 

愛知)南知多町で新「化石鉱脈」 発光器のある深海魚も:朝日新聞デジタル (asahi.com)


太古の海底、魚などの化石発見 師崎層群で発掘調査 愛知・南知多町:朝日新聞デジタル (asahi.com)


其れはかうして「深海生物の化石が群集する世界的に希少な地層」でありしかも農地造成にて1983年と最近に見つかった地層群である。

 

ちなみに名古屋人は小中学生の頃に大抵は瑞浪市の近辺を訪れ化石を採取したりして来るものと相場が決まって居る。

昔は其れを小学校の催しなどでもやって居たやうに思う。

兎に角さうして何かと自然と親しむことが特に昔は多かったものだ。

 

瑞浪市化石博物館|瑞浪市公式ホームページ (mizunami.lg.jp)

またこちらなども私はもう何度も訪れて来て居る。

 

 

三葉虫 - Wikipedia

 

さて化石と言えば此の三葉虫であり私も壱時期は標本の購入さえ考えて居たのだったが結局は其れを思いとどまり故に其れを眺めて愉しむと云うことなどはまるでやっては居ない。

其の三葉虫の化石も色々と調べてみると有名な工房によりクリーニングされたものが良い訳だが其れ等ともなると概して高価でまさに数万、数拾万単位ともなるのでほぼ金食い虫での蒐集趣味と化すことだらう。


三葉虫節足動物 - Wikipediaであり要するにカブト虫やクワガタ虫などとも壱種似た生命なのであらうから此れ等に嵌る🚹は結構数が多く居られるのかもしれない。

つまり其のカブトやクワガタの角や顎の形態の魅力に限りなく👨共は惹き付けられのみならず其処に生の浪漫を発見して行く訳だ。

 


ボエダスピスT03|恐竜・化石グッズの専門店 ふぉっしる (palaeoshop-fossil.com)

うわあー、こんなすっげえトゲトゲだぞ。

コレが何せ六拾四万円とのことです。


フデイシ - Wikipedia

個人的には此のより地味な筆石の方に可成に興味が御座ります。

ブリタニカ百科事典に掲載されている筆石の種類

此れはまた非常に奇妙な生命なのだと申す他は御座りません。


レアンコイリア005|恐竜・化石グッズの専門店 ふぉっしる (palaeoshop-fossil.com)

所謂「カンブリア大爆発」期の標本が出るとは凄い!

しかもすでに売れて居ます。

 

 

ー従来、「カンブリア大爆発」は、カンブリア初期に一斉に生物の体制が出そろった現象と説明されてきた。これはスティーヴン・ジェイ・グールドに依るところが大きい。グールドはカンブリア紀に異質性(生物の体制の種類)が爆発的に増加し、その後は減少に向かっていると主張した。彼によればこれは偶然か、自然選択では説明できない何らかのメカニズムが存在することになる。

その後の分子遺伝学の進歩から遺伝子の爆発的多様化はカンブリア爆発のおよそ3億年前に起こっていることが分かり、カンブリア初期に短期間に大進化が起こったわけではないとの考え方が主流となった。すなわちカンブリア爆発は「化石記録の」爆発的多様化であり、必ずしも進化的な爆発を意味しない。ーカンブリア爆発 - Wikipediaより

 

さて其のグールドのワンダフルライフ (書籍) - Wikipediaを九拾年代に読みましたのですが、まさに其のことこそが我と生物學の関係性の上での最大の事件となりました。

其の後私は次第にグールドの信奉者となって行く。


グールドは例えば宗教などに対しても寛容な見方をして居り所謂無神論者のドーキンスなどとは違いバランスの良い思想を述べて居るやうに見受けられた。

 


1998年進化生物学者古生物学者アンドリュー・パーカーカンブリア爆発の原因として、有眼生物の誕生による淘汰圧の高まりをあげた「光スイッチ説」を提唱した。生物の歴史上、はじめてを持った生物(三葉虫)が生まれ、積極的に他者を捕食することによって眼をもっていない生物に対して有利となった。眼と、硬組織を獲得した生物がその捕食に対抗できるようになったという説である。そのために化石記録は短期間で爆発的に多様化したように見える。パーカーはカンブリア爆発を「多くのが同時期に一斉に硬組織を獲得した現象」と推定している。ーカンブリア爆発 - Wikipediaより

 

さうして目を持つ即ち光でもって何かを認識することは捕食から「逃げる」ことに取り明らかに有効だったことでせう。

つまるところ其の目とは「逃げる」=「命を守る」為のものであった可能性が高くある。


ー生物がいつ視覚的な能力を獲得したのかは定かでなく、一説には21億年以上前の単細胞生物が光を感知できたというが定かではない[11]。これは柔らかい構造である目は化石として残りにくいためである。それでも先カンブリア時代以前から、生物は光を捉える表面細胞を備えていたと考えられる。これが爆発的な進化を遂げたのがカンブリア紀(約5億2000万年前)のいわゆるカンブリア爆発である。浅瀬のを舞台に、視力を持てば捕食のためまたは敵から逃れる上で非常に有利に働く。カンブリア紀は、目が生存に有利な機関として進化と多様化を進めたと考えられ、これを「光スイッチ説」と言う[11]。ー目 - Wikipediaより


「視力を持てば捕食のためまたは敵から逃れる上で非常に有利に働く」

目が出来た=捕食に有利⇔逃げに有利

 

かようにどちらも有利であるのでしたら結局は生命にとり○のことであり故にまさに其れは進化と言うべきものなのだらう。

進化とは本来さうしたものなのやもしれません。

 

即ち生命が「栄える」為には「進化」は是非必要だったと言うべきか。

ですが問題は「進化」と所謂「進歩」は異なると云う部分なのだらう。

 


ー約10億年前に多細胞生物が出現し、その後、8億 - 6億年前 にスノーボールアースの間、生物は存在し続けた。多細胞生物原口を獲得し、強力な捕食能を有するに至った[3]海底には熱水鉱床などの熱水を発する箇所があり、スノーボールアースの間、その近辺で生物は隔離されて生存したと考えられる。このような地理的な隔離は、ガラパゴス諸島オーストラリア大陸のように生物の多様性を形成する[4]スノーボールアースの地理的な隔離の間、どのように捕食するか、どのように捕食から逃れるかの観点から多細胞生物は多様性を形成し、これがエディアカラ生物群バージェス動物群のような多様性を形成し、スノーボールアース終結からカンブリア爆発まで、少なくとも3200万年も経過していることから、その間、全地球的な捕食と被捕食の生存競争が存在したと考えられる。ーカンブリア爆発 - Wikipediaより

 

其の口即ち顎の形成と云うこともまた生物の進化の上では重要な論点です。

またさうして其の生存に有利な多様性が蓄積し所謂生命が進化することで何故所謂生存に於ける競争 (生物) - Wikipediaが引き起こされたのだらうか。

 

逆に其の多細胞生物は進化しなければ競争せずとも良かったのではなかったか?

まあ此の文明世界其れ自體がかうして其の競争原理により営まれて居る訳なのだが要するに其れは「進化」にもまた「進歩」にも密接に関わるであらう大問題です。

 

壱言で申せば「進化」は具象的に自然の内部でもって引き起こされるものであり対して「進歩」は抽象的に文明が行うものです。

されど結局は其の根本の推進力は「競争」にこそある訳です。

 


其の「競争」からは然し「アタラクシア」を得ることなどは出来ぬ筈ですが…。


其の「アタラクシア」を得る為にはむしろ其の競争の放棄ー概念的放棄ーこそが必須なことでもあらう筈だ。

ですのでむしろ其れは自然科学を離れた範囲にて検討すべき論題でありまさに人間の心のあり方としての問題なのでせう。

 

いずれにせよ文明はまさに飽くこと無き利便性の追求にてエネルギーの浪費を続けて居りますが其の「競争」の意義を根本より問わぬ限り其れは無駄な努力=徒労に終わることだらう。

私はむしろさうしたことを「化石」からも是非學ぶべきなのだと思う。

 

元より生命は利己的なものですが、他方で所謂「棲み分け」をしたりして共存的に進化して行くものなのでもある。

なので決して他を滅ぼせと云うことなのでは無いのだと思う。

 

また此れ迄に数限り無い種が絶滅して来て居る。

生命の歴史とはまさに其の絶滅の歴史である。

 

其の絶滅は種にとり壱種避けられぬ運命であった。

ですが文明の絶滅は其れとは異なり自らが進んで選び歩いて行く道の先にあるものだ。

 

 

其の辺りのことは坂口先生などもまた『自滅する人類』にて色々と書かれて居る。

『自滅する人類』はそんな人類滅亡の話だけでは無いむしろ立派な地球史の本になって居る。

 

いずれにせよ生命の進化の中で人間と其の文明だけが突出して変わり者ーミュータントーであることだけは確かなことだ。

でもってそんな変わり者の其れも👨共は兎に角角やら棘やらの突起物が付いた生命を何故か物凄く愛玩するものなのだ。

 

 

…さても其のトゲトゲの三葉虫の標本が欲しいのか?

正直申せば欲しい。

 

だが結局は緑色の翡翠の方がより魅力的だ。

また赤いパイロクスマンガン石の方がより魅力的なのだ。

 

ではもしもオパール化した三葉虫の化石があれば?

オパール化したアンモナイトはあるがオパール化した三葉虫と云うのは聞いたことが無い。

 

アンモライト - Wikipedia

此のアンモライトなるものがあちこちで売られて居るがどうもオパール程の美しさは無いので違う石だと思って居た。


アンモライトとオパールの違い (ammolite.co.jp)

 

すると矢張り違って居た。

 

但し疑問に思うのは、アンモライトとは別にオパール化したアンモナイトもあるのかどうかと云う部分である。

何故なら昔豊橋市自然史博物館 - Wikipediaに其のオパール化したアンモナイトが確か売られて居たやうに記憶して居るのだがさて事の眞相や如何に?