目覚めよ!

文明批判と心の探求と

マイナス思考の怪物である川岸が何故か好きだ



1992年練習場で居合わせた堀田大介に「毎日どのくらい打ち込むの?」と質問し、「だいたい3000球くらいでしょうか」との回答を得たが、その時の中嶋の判断は「数えられるうちは練習とは言わない」というものであった。当時、練習量の多さは数いるプロの中でもトップクラスであった。しかし、シニア入りするころからは、練習は量より質が重要であるという主張に変わっている。ー以上より引用 ー


何と日に3000球も打つ人間が此の世に居たのですか!
其れもあのトミーさんだったとは。
マチュアの限界は大体五百球で其れ以上打つとまず体が壊れます。


しかも彼がクリスチャンだったとはまるで知りませんでした。
日本人のクリスチャンの人には何処かに優しひところが感ぜられ嫌ひではない。


ただしキリスト教自体には多々問題があります。
でも仏教やイスラム教にも多々問題があるゆえ所詮はみな同じやうなものです。




昔からわたくしは中嶋派でありかつミズノのクラブの愛用者だった。
ミズノのプロモデルのクラブが好きで廿台の頃からそんな高価でしかも超難しひクラブでもってゴルフをやって来て居たのだ。


TN-87と云う知る人ぞ知るミズノのプロモデルアイアンはシングル以上の人でないと使いこなせないものながらわたくしの場合は其れをパワーでもって捩じ伏せて居たものだった。
わたくしの場合も極めて練習量が多ひのですが或いは其れもトミーさんの影響だったのかもしれません。


ただ気を付けなければならぬのは間違ったスウィングでもって沢山打つと結局スウィングを崩すことになるので正しひ打ち方を会得してから沢山打つべきだ。


とっくの昔に中嶋はミズノからリストラされおまけに勝てなくなり今は生きて居るのかどうか心配な程ですが意外とまだ若くジャンボや青木のやうにほんたうにいつお迎へが来てもおかしくない年齢ではなく其れにしては姿を見なくなりましたが一体どうしたんでせうか。


当時から中嶋には知性がありさうだと云うまさにそんな感じでしたが生きて居るのか死んで居るのか分からない、と云うのでは矢張りと云うべきか余りにも寂し過ぎます。


トーナメントでは勿論トミー中嶋に付ひて良く回って居たものでした。



ひゃあー、中島 恵利華もまだ生きて居て、しかもゴルフをして居るんですか?
随分御婆さんになられたことでせう。



でもわたくしは女子プロには元々興味が無ひので。
可愛ひとかキレイだとかにはまるで興味は無ひので。


さうわたくしが求めるものは豪打でありまさに其の男臭ひ闘争の世界だけです。
其の男の闘ひ、其の血しぶきと殴り合ひ、まさにオス同士の喧嘩、相手の息の根を止めるまで容赦なく攻撃するだらう其の戦闘力。


其の純粋なる精力発散の世界。
其の死闘。
まさに殺し合ひだ。


さう其れだけがわたくしが求めてやまぬものだ。


いや、昔はさうではなくゴルフに於いてもジェントルな知性を求めておった。
ところが次第に体育会系となりごっつい男共のぶつかり合ひの世界を望むやうになる。


即ち雄々しく立つ運動選手が大好きだ。
男らしく胸毛が濃ひタイプが実は一番の好みだ。


即ち男らしひ男、コレが男だ。
対する女は常に女々しくあらねばならぬ。


其のやうな体裁こそが保守を形作るのだ。



男らしひ男と云へばたとへばコング飯合プロがおる。


かのジャンボ軍団など昔は興味無かったが今では可成に好きだ。


かように男臭ひ何かが好きなのできっと好きになったのだらう。



そんな女子プロのヘナヘナ球など、たとへタダ券を貰っても観たくはないわ。


アノ韓国の美女ゴルファーなど、嗚呼そんな短ひパンツの見へるスカ―トなど穿きおってゴルフ場はそんなピンサロだのストリップ小屋でないぞよ。


其のやうな不純な動機でノコノコ観戦しに出向いておるバカ兄ちゃんたちの群れ。


其れはゴルフでは無ひ。


金輪際違ふぞよ。


ゴルフとは闘ひじゃ。


肉弾戦での死闘のことじゃ。


其はまるで自然界の死闘と同じじゃ。


其こそが生きるか死ぬかの、または食ふか食われるかの自然の掟ぞ。



おおー、其の輝くばかりの筋力。


さうして眩いばかりの精力。


そして太ひ足と太ひ腕。


其処から放たれる豪打の数々。


パワー、さうしてかの戦国武将の首取り合戦のやうなシヴィアさ。


其処にこそ男の甲斐性があらう。


まさに男の生きる道があらう。




おおー、コレぞ男のゴルフよ。


かようにコング飯合プロの体は強ひ。


さうしてHSが速ひ。


ドライヴァーショットの飛びが異常だ。


しかも歳を取っても凄ひ。


これぞまさにキングコングのゴルフだ。



が、わたくしがほんたうに好きなのは怪物ー元ーの方である。


あ、此の男だ。


彼こそが負けた男だ。

つまり負け組。


尾崎 直道のやうに勝った男では無ひ。


此の変な男こそが実はわたくしの好みである。



昔、クラウンズで川岸と丸山が仲良く練習して居るのを観たのだ。


新人選手としての目覚ましい躍進ぶりに加えて、大柄な体格から放たれる豪快なドライバーショットなどから“怪物”と呼ばれた。同じ日本大学出身の後輩丸山茂樹が、「入学して初めて川岸さんのゴルフを間近で見て、絶対に敵わないと思った」などと語るほどの才能の持ち主であり、次代の男子ゴルフ界を担うスター候補の筆頭に挙げられるなど将来を嘱望されていた[1]。ー以上より引用 ー


あの頃確かに川岸は怪物であった。


川岸と丸山はまだ廿台の若者で、わたくし自身もまだ三十歳であった。


其の頃わたくしは理性的なようで居て実は本能的であった。


今わたくしは本能的なようで居て実は理性的なのである。



全体を見通した上でコントロールして色々述べて居る。


だが往々にして若い頃は其の全体が見えて居ない。


まさに其れだけが年の功なのさ。


余分に生きた上での知恵なのさ。



然し川岸は急に消えて仕舞ふ。


一体何処へ行って仕舞ったのだ。


兎に角なんとなく気になりなんとなく好きな選手だったのだ。


其の後川岸は何とジャンボ軍団に迎えられて居たのだった。




「合言葉は止めた!」

今やタダのおっさんゴルファーである川岸 良兼は止めるまたは辞めると云うのが口癖のやうだ。



ついに登場、尾崎 直道プロ!


尾崎 直道プロは兎に角いつも前向き!


対する川岸 良兼プロはまるで世を儚んだ老人のやうに後ろ向きだ!


でも実は其処が実は嫌ひではない。


天才だったことだらうに消え入るやうに居なくなったアノ怪物こそがよりレアーな存在なのだから。




娘さんによると、父である川岸良兼さんは「すっごいマイナス思考。いつもネガティブなことばかり口にして、プラス思考を聞いたことがない」なんだとか。


そういう感情って、ゴルフにも影響するじゃないですか?
私は切り替えを大事にします。
お父さんみたいにならないように。ー以上より引用 ー


なるほど、でもマイナス思考自体が悪ひと云う訳ではないことでせう。


逆に文明ー合理主義文明ーに今求められて居るものとは其のマイナス思考なのやもしれぬ。


ただし価値ヒエラルキー構築と云う目的に対しては確かにマイナス思考は邪魔になるものです。


現代社会では価値ヒエラルキー構築を前提とする目標が定められて居るゆえマイナス思考は須らく役立たずとされて仕舞ひます。




ですが川岸プロは良い娘さんを持ちおまけに共にゴルフでもって身を立てて居るのですから其処は充分に幸せだと言えるのではないか。


其れにたとへ活躍する期間が短かったにせよ彼は充分にプロとして脚光を浴びていたのですから。