目覚めよ!

文明批判と美と心の探求と

2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

化け物屋敷としての浄土宗と浄土真宗

元より全ての仏教宗派と其れに類する新宗教の各派による仏法の保持ほど有り難いものはない。 此の世の諸価値の中で最高の価値であるものこそが仏法と其れに基づき得られることだらう信仰である。 仏教徒にとってはあくまでさうだ。 何故なら其れはまさに真理…

画僧月僊-弐-

月僊「朱衣達磨図」=部分 達磨 梁の武帝は仏教を厚く信仰しており、天竺から来た高僧を喜んで迎えた。武帝は達磨に質問をする。 帝問曰 朕即位已來 造寺寫經度僧不可勝紀 有何功德 師曰 並無功德 帝曰 何以無功德 師曰 此但人天小果有漏之因 如影隨形雖有非…

画僧月僊ー壱ー

風邪が治らずで相変わらず免疫力の弱い自称の詩人ですがそんな中藝術に対する思ひばかりは純粋で久々の美術鑑賞に行って参りました。 元より詩人と云うからには古今東西の文化的要素につき悉く精通しておかねばならなひ。 わたくしは象徴主義の絵画が大好き…

虚構としての未来が人類を滅ぼす

一般向けの歴史書として世界的なベストセラーとなった『サピエンス全史』の著者ユヴァル・ノア・ハラリ氏は文明は「虚構」の上に成り立っているとそう述べられて居る。 『サピエンス全史』の著者に聞く「人類滅亡」の現実的シナリオ そして其の虚構からは幸…

衝撃の未来予測『ホモ・デウス』

衝撃の書が語る人類の未来ホモ・デウス 人類にとり未来があるのかそれともないのかと云う問いに関しては、其れを理性的に判断する限りはあくまでない、とさう判断せざるを得ない。 感情的にどうのこうのではなく、また物理的にもどうのこうのではなくもはや…

悩めさうして死んでから理智の園へ入ろう

宗派超え心のケア、重機で家解体…大災害寄り添う宗教者 偉ひ。流石は宗教団体としての各派だ。 悩む力 逆に悩みがあるからこそ救われて居り、救われた者は死んでから良いところへ行けるのだ。 確かに生きて居るうちに其処へ行けば良いやうなものだが、アノ「…

信仰のありかを誰も貶せない

元より宗教は人間の欲望のあり方と真正面から取り組んで来たものである。 無論のこと其の試みには倫理や道徳と云った理性による枠組みがあるのだが宗教はもっと大きく人間の精神そのものを規定していくものだ。 ところが、其処で勘違ひをして居るべきではな…

梅原 猛先生を追悼して

このほど哲學者の梅原 猛先生がお亡くなりになられたとのことで心よりお悔やみ申し上げます。梅原猛 わたくしは40代の頃先生の思想に傾倒して居りまして、其れでもって先生がこちらの方へ帰られた折に行われる講演会にも二度程参加して参りました。 元より…

たとへ悪魔に心を売り渡したにせよ何も得られずそのまま地獄行きだ。

ギガス写本 彼は神ではなく堕天使ルシファーに語りかけ、自身の魂と引き換えに本を完成させてほしいと願った。悪魔は写本を完成させ、その修道僧は感謝の意を表すために悪魔の絵を追加した。以上より引用 悪魔の絵 此の悪魔の姿は所謂鬼に近いものにも見える…

悪は美しき堕天使ルシファーを信仰して居る

【同意】小林よりのり氏がグローバリズムによる貧富の格差やマスコミ洗脳を批判!「新自由主義を善、保護主義を悪と報じるのはおかしい」 逆に其のグロ―バリズムこそが悪の思想そのものだ。 グロ―バリズムこそが究極の搾取形態であり世界の破壊思想である。 …

世界はあるのかそれともないのかⅠー実在論的転回ー

西欧の齎したところでの近代の価値観が至上のものであるとはなかなか考えられないものです。 特に東洋の思想に精通すればする程にさうも思われて来よう筈。 なのではあるが、所詮は近代の枠組みから何事も考えていかざるを得ない点こそが近代の齎したところ…

現象界には全てがある

昨年の大晦日に放送されたN饗の第九演奏会程素晴らしいものはなかった。 尤もわたくしはベートーヴェンの交響曲を専門に聴いて来た訳ではない。 専門に聴いて来たのはピアノ・ソナタの方だ。 ゆえにピアノ・ソナタの方の出来は分かっても交響曲に関しては甚…